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日本人論文紹介:詳細

2020/03/25

門脈塞栓術後の予定残肝肥大率に関する画像予測因子の評価

論文タイトル
Portal Vein Embolization: Radiological Findings Predicting Future Liver Remnant Hypertrophy
論文タイトル(訳)
門脈塞栓術後の予定残肝肥大率に関する画像予測因子の評価
DOI
10.2214/AJR.19.21440
ジャーナル名
American Journal of Roentgenology
巻号
Vol.214 Number. 3 687-693
著者名(敬称略)
光野 重芝, 磯田 裕義 他
所属
京都大学大学院医学研究科 放射線医学講座(画像診断学・核医学)

抄訳

門脈塞栓術後の予定残肝肥大率に関して、様々な予測因子が報告されているが、これまでに塞栓術前のCT画像からの予測因子は報告されていない。本研究の目的は、肝右葉切除前に施行される門脈塞栓術の術前CTから得られる画像所見のうち、塞栓術後の予定残肝肥大率に関連しうる因子を評価することであった。対象は門脈右枝塞栓術をうけた79人の患者で、塞栓術前のCT画像から得られる因子として、塞栓手技を困難にする所見(肝右葉における前区域の容積率、門脈前区域枝・後区域枝の近位分枝数、主門脈の分岐破格)と、門脈血流低下を示唆する所見(腫瘍による門脈浸潤、肝実質の早期濃染像)を選択した。潜在的交絡因子としては、年齢、塞栓術前の予定残肝容積率、indocyanine green clearance rate、塞栓術前の最大血清ビリルビン値、化学療法歴を選択し、これら10つの因子と門脈塞栓術後の予定残肝肥大率との相関を評価した。結果は、門脈前区域枝・後区域枝の近位分枝数、主門脈の分岐破格、腫瘍による門脈浸潤、肝実質の早期濃染像の4つの画像因子と予定残肝肥大率の間に有意な相関がみられ、門脈塞栓術の適応決定への有用性が示唆された。

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