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オンラインで提供されるデータベースや、電子ジャーナルサービスが増加
する中、利用機関側ではそれぞれのサービスから提供される利用統計データの
形態が異なるために、購読中サービスの統合的な比較作業が困難になっている
という現状がある。このような不都合を改善するため、主にJISC（Joint
Information Systems Committee）、ALPSP（The Association of Learned &
Professional Society Publishers）が中心になりCOUNTER (Counting Online
Usage of NeTworked Electronic Resources)と呼ばれる機関を2003年3月に
発足させた。著名な学術出版社や雑誌取次業者、図書館団体がこの主旨に賛同し、
スポンサーあるいはアドバイザーとして名を連ねている。

　2002年12月には、利用統計データの項目、フォーマット、提供方法、用語統一
などの国際標準仕様を「Code of Practice Release 1」として発表した。この
仕様に準拠したサービスは「COUNTER-compliant」と呼ばれるが、電子ジャーナルでは、
Blackwell Publishing、Oxford University Press、Portland Pressの3サービス、
データベースではISIがこの認定を受けている。これからも仕様は拡大される予定
であり、E-Bookへの対応などが計画されている。ベンダー、利用機関、中間業者の
多くの機関がこのプロジェクトの重要度を認識し、今後、普及することを期待したい。

参考URL：
Counter HP ：http://www.projectcounter.org/
ALPSP HP ：http://www.alpsp.org
JISC HP ：http://www.jisc.ac.uk