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2019/07/18:第307号 新たなPubMed
 

新たなPubMed

 米国国立医学図書館(NLM)の 中でデータベースの構築・運営を担う国立生物工学情報センター(NCBI)が提供する医学文献データベースサービスPubMedが2019年9月にリニューアルを迎える予定だ。
 NCBIは,PubMedの検索の質と使い勝手を向上させるため,新たな機能やツールを試験的に公開し利用者からのフィードバックを開発の意思決定に役立てる目的でPubMed Labsと呼ばれるサイトを別途運用してきた。リニューアルのタイミングでこのサービスが正規サービスと入れ替わる。

 一見して分かるPubMed Labsの特徴は,モダンなすっきりしたインターフェイスになっていることだ。最新のデバイス別PubMed利用を見ると,パソコンからのアクセスは52.1%に留まり,モバイル43.1%,タブレット4.8%にまで増えてきている。そのような状況を受けNCBIは「モバイル・ファースト」の開発方針を掲げ,新しいインターフェイスは表示内容を厳選した見やすさを重視した画面レイアウトになっている。また,デバイスの画面サイズに応じ表示を最適化するレスポンシブデザインと呼ばれる手法を採用することで,パソコン以外のスマホ,タブレットからの利用に配慮した。

 検索結果のリスト表示には,サーチエンジンで主流となっているスニペットが追加された。これは,検索語に関連が深い記載部分をアブストラクトから抜粋して表示するもので,検索に用いた語句が太字に強調されることも相まって,検索の目的に合った文献を素早く判別する際に役立つ。

 検索結果のソートでは新しい文献順に並べる「Most recent」から適合度順の「Best Match」に初期値が変更された。Best Matchのランキングは,利用者の過去の検索実績をトレーニングデータに用いた機械学習アルゴリズムにより,精度の向上が継続的に図られるという。要素として,文献の閲覧回数,刊行日,文献タイプ,検索語に対する関連度が重視される。NCBIによる調査では,新しい順にソートされた検索結果でも80%の利用者が最初のページの文献をクリックすることが報告されており,2ページ目以降に適切な文献がある場合に見逃してしまうことになる。これは,適合順にソートされる一般的なWebサーチでの行動パターンと同じでありその影響が疑われる。ソートの初期値を適合順にすることで適切な文献の見逃し防止に一定の効果があるものと思われる。

 このような利用トレンドに呼応した変更がある一方で,各利用機関が電子ジャーナル購読や冊子所蔵の情報をNCBIに登録しPubMedの検索結果に表示するLinkOutの提供が打ち切られることが発表されている。利用者が別途,自機関の購読・所蔵をOPACなどで確認する手間が省ける便利な機能として長く活用されてきた。類似のサービスとして,リンクリゾルバーとの連動を担うOutside ToolはLibrary LinkOutと言う名前に変更され存続し,フルテキストの入手可否の確認を含むナビゲーションサービスはここで実現できるが,リンクリゾルバーの未導入機関には選択肢がなくなる見込みだ。NCBIには国内から約400機関がLinkOutの申し込みをしていて,うち?約280機関がOutside Toolの運用アカウントを取得している。単純に計算すると約120機関が自機関の購読・所蔵の表示手段を失うことになる。

 現行のPubMedは,新PubMedのリリース後も2019年末までは利用できるがその後は終息する予定だ。連携するシステムがある場合は,並行運用期間中に動作確認や設定変更などを完了する必要がある。いずれにせよ,早めにPubMed Labsを試し,利用者への予告や相違点の認識などの準備に取り掛かることをお勧めしたい。




!掲載後の更新情報!(2019年8月30日追記)
NCBIが2019年8月14日に行ったWebinarで、PubMed Labsから新PubMedへの移行時期が本稿の2019年9月から2020年1月に延期されることが発表されました。
 
・小誌 308号 PubMedリニューアルの遅延(2019年8月30日公開)
https://www.usaco.co.jp/u_news/detail.html?itemid=1061&dispmid=605#un02
 
・NCBI Minute: An Updated PubMed is on its Way!
https://www.youtube.com/watch?v=4eA-0-eSSco&t=186s
 


<参考>
PubMed Labs
https://www.ncbi.nlm.nih.gov/labs/pubmed/

PubMed Update: MLA 2019
https://www.nlm.nih.gov/bsd/disted/video/mla_2019/pubmed.html

Best Match: New relevance search for PubMed
https://www.ncbi.nlm.nih.gov/pmc/articles/PMC6112631/

An Updated PubMed Is on Its Way
https://www.nlm.nih.gov/pubs/techbull/ma19/ma19_pubmed_update.html

LinkOut Consolidation Announcement
https://www.nlm.nih.gov/pubs/techbull/ma19/ma19_linkout_consolidation_announcement.html

FSG:Future Drug Discovery創刊

 Future Science Groupの新しいオープンアクセスジャーナル「Future Drug Discovery」の初号が刊行されました。

 Future Drug Discoveryは創薬・開発研究分野における症例,方法論,オリジナル研究やパイプラインに加え,研究者向けに関心の高い最新トピックを,年に4回お届けします 。

 エディトリアル・アドバイザリーボードには,ミネソタ大学のJayanth Panyam氏,アストラゼネカ株式会社のSteve Rees氏,Cancer Research UKのNeil Jones氏など国際的なエキスパートを迎えています 。

 「創薬研究は,知的財産権や創薬失敗など様々な問題から,出版が難しいこともあります。だからこそジャーナルをオープンアクセス・オープンソースにすることは,研究の成功や失敗例の情報源にすること,議論できる大きな場を提供することの二つの意味で,分野を正しい方向へ導く第一歩となるでしょう。」とFSGのオープンアクセス責任者Francesca Lake氏は述べています 。

 初号に収録されている内容は以下の通りです。
・オピニオン:創薬分野における出版の現状。早期段階でのクロマトグラフ分離の重要性。科学インキュベーターとして働く利点。独立コンサルタントとして働くこと。
・インタビュー:抗生物質を使った併用療法の未来。
・コメンタリー:希少疾患のオープンサイエンスイニシアチブ。創薬分野における自己組織化技術。
・研究論文:ナノ粒子。ヌートロピック。ルール・オブ・ファイブ。

 エディトリアルオフィスでは現在,創薬分野のオリジナル論文,見解,レビューを積極的に受け付けています。その他にもエディトリアルやオピニオン,コメンタリー,所属機関のプロフィールといった短い文章も受け付けています。興味のある方はエディターのJennifer Straiton <j.straiton@future-science.com>までお問い合わせください。現在,オープンアクセスの論文掲載料(APC)は免除されています 。


<参考>
・Future Science Groupリリース記事
https://www.future-science-group.com/first-issue-future-drug-discovery

・Future Drug Discovery初号掲載ページ
https://www.future-science.com/toc/fdd/1/1

・FSG:新しいOA誌 Future Drug Discoveryをリリース(小誌 304号 2019年4月26日公開)
https://www.usaco.co.jp/u_news/detail.html?itemid=989&dispmid=605#un05

JoVE:収録ビデオ10,000本突破
 JoVEのビデオ収録本数が10.000本を突破しました。2006年の設立後,研究に焦点をあてた雑誌:JoVE Journalを創刊,その後3つの教育用サービス:JoVE Core, Lab Manual, Science Educationをリリースし,2018年には設立当時の約10倍にあたる1400本ものビデオを一年間で制作しました。

 しかし,JoVEは「科学ビデオのYouTube」ではなく,ピアレビューされ慎重に制作された視覚的科学コンテンツのプロデューサーとして,コンテンツの量よりも質にこだわり続けています。世界中のJoVEビデオグラファー(現在85名)が各地の研究室で撮影後,博士号を持つ科学者やプロのビデオ編集者を含むJoVEのフルタイムスタッフが,各ビデオ論文の再現性を最大化するために約50時間を費やし一本のビデオを制作しています。

 2018年には600万人以上がJoVE.comを訪れており,今後もJoVEは科学研究および教育において飛躍的な進歩を目指しています。

 10,000本突破を記念した動画も作成されましたので,ぜひご覧ください。


<参考>
10,000 Reasons to Be a JoVE Subscriber
https://www.jove.com/blog/scientist-blog/success-in-your-research/10000-reasons-to-be-a-jove-subscriber/

JoVE 10,000本突破記念動画
https://www.youtube.com/watch?v=l_ZZaGszflQ

弊社JoVE紹介ページ
https://www.usaco.co.jp/product/detail.html?pdid=131
レクシスネクシス・ジャパン:代理店契約締結のお知らせ
 このたび弊社はレクシスネクシス・ジャパン株式会社と代理店契約を締結しました。
取り扱い製品は次のとおりです。

下記出版社の書籍,ジャーナル,CD-ROM:
・Matthew bender(LexisNexis)
・Butterworths(LexisNexis)
・その他(Jordan Publishing,Tolley'sなど)

オンラインサービス:
・Lexis Advance https://www.lexisnexis.jp/global-solutions/lexis-advance
・Lexis Library https://www.lexisnexis.jp/global-solutions/library
・Lexis PSL https://www.lexisnexis.jp/global-solutions/psl

詳細については弊社までお問合せください。

レクシスネクシス・ジャパン株式会社について:
 RELX Groupの一員であるLexisNexisは,世界中に1万人以上の従業員を擁し,企業のコンプライアンス責任者や,法律・税務の専門家,政府・学術機関の実務家による意思決定を支援。業績改善等に役立つコンテンツ・技術ソリューションを世界175カ国以上で提供しております。
 日本法人としてのレクシスネクシス・ジャパン株式会社は,こうした先進的な技術を基に,様々なメディアを通じて,コンプライアンス・法律・ニュース・ビジネス情報などの高付加価値な情報を,日々提供しております。
クラリベイト・アナリティクス:JCR 2019年版リリース
 クラリベイト・アナリティクスは,ジャーナル評価分析ツール「Journal Citation Reports」(以下,JCR)の2019年版をリリースしました。JCR 2019年版では最新のジャーナル・インパクトファクター(以下,JIF)2018を参照できます。

JCR 2019年版の特徴は以下の通りです。
・JIFを11,877誌に付与(新たに283のジャーナルが追加/うち108誌がオープンアクセスジャーナル)
・64%のジャーナルでJIFが上昇(上昇率は平均9.35%)
・3つの新しいカテゴリー(研究分野)が追加され,236分野に
・17誌のジャーナルがJCRから除外(掲載されたジャーナルの0.14%)

また,以下の機能が新規に追加されました。
・改良されたAMRリンクサービスにより,顧客が新しいジャーナル詳細情報ページに直接アクセスし,また当該リンクを顧客自身のウェブサイトに追加可能に
・ジャーナルの「引用されていない論文」内訳(article/review)表示
・ジャーナルの引用・被引用データ,重要指標および基準のトレンドグラフ表示
・「Printable version(印刷可能版)」のリンクから学術誌のプロファイルページ全体を印刷/ダウンロード可能に

また,国内ジャーナルでは下記3誌が新たに収録されました。
・Bioscience of Microbiota, Food and Health
・General Thoracic and Cardiovascular Surgery
・Journal of Asian Ceramic Societies

詳細は弊社までお問合せください。


<参考>
・クラリベイト・アナリティクス ニュースリリース
https://clarivate.jp/news-release/2019/JCR    
EndNote無料オンラインセミナーのお知らせ
 EndNoteの無料オンラインセミナーを下記の通り開催いたします。場所を問わず気軽に参加できるオンラインセミナーをぜひご利用ください。

▼オンラインセミナー詳細・お申し込みはこちら
 http://www2.usaco.co.jp/shop/pages/en_nvivo_webinar.aspx

● 開催概要:
日時:
 2019年8月2日(金)17:00 - 18:00
 2019年8月21日(水)17:00 - 18:00

内容:EndNoteを使い始めよう!
(1) 製品インターフェース紹介・用語解説

(2) EndNoteと言えばコレ! - 投稿規定に合わせた参考文献リスト自動作成 -
 2-1.EndNoteからWord上に文献を引用挿入する
 2-2.投稿するジャーナルのフォーマットに変更する
 2-3.投稿先のフォーマットがない時は?
 2-4.Word上から引用挿入した参考文献を削除する

(3) EndNoteに文献を保存 - PDF,PubMedから文献情報を取り込む -
 3-1.新しくライブラリを作成する
 3-2.PDFから取り込む
 3-3.PDFからの取り込みがうまくいかない時は?
 3-4.PubMedから取り込む

(4) EndNoteでPDFをカンタン整理 - PDF自動ダウンロード,PDF添付 -
 4-1.取り込んだ文献情報のPDFを自動ダウンロードする
 4-2.PDF自動ダウンロード機能を使う時の注意点
 4-3.手動でPDFを添付する

 最新版EndNote X9(Windows)を使って,基本操作(文献収集・管理,論文作成支援)をご説明します。これからEndNoteを使い始める方や,基本操作に慣れていない方にオススメです。

【オンラインセミナーに関するお問い合わせはこちら】
ユサコ株式会社 アカデミア事業部 営業部 EC Sales
shop@usaco.co.jp

皆様のご参加をお待ちしております。
展示・セミナーのご案内
       
日時 展示・セミナー名 会場
2019年8月6日(火)
~8月8日(木)

PCカンファレンス2019

甲南大学
2019年8月11日(日)
~8月12日(月)

第36回医学情報サービス研究大会

九州大学医学部百年講堂
2019年8月22日(木)

JPLA研究集会@北海道科学大学

北海道科学大学 図書館
2019年9月11日(水)

JMLA/JPLAコンソーシアム説明会(東京)

北里大学白金キャンパス
2019年9月12日(木)
~9月13日(金)

大学図書館コンソーシアム連合(JUSTICE)版元提案説明会

一橋大学一橋講堂・中会議室
2019年9月12日(木)
~9月14日(土)

日本動物学会

大阪市立大学杉本キャンパス
2019年9月18日(水)

JMLA/JPLAコンソーシアム説明会(京都)

京都テルサ
2019年9月21日(土)
~9月22日(日)

日本生化学会大会

明治学院大学白金キャンパス
2019年9月18日(水)
~9月20日(金)

日本質的心理学会

パシフィコ横浜
2019年11月13日(水)

図書館総合展
※本年はフォーラムのみ出展

パシフィコ横浜
2019年11月30日(土)
~12月1日(日)

日本看護科学学会学術集会

石川県立音楽堂,ANAクラウンプラザホテル金沢,ホテル金沢,もてなしドーム
2019年12月3日(火)
~12月6日(金)

日本分子生物学会年会

福岡国際会議場,マリンメッセ福岡

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