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2003/12/27:第137号Online Information 2003:参加レポート
 

Online Information 2003:参加レポート
 本年12月2日から4日にかけ「Online Information 2003」が英国ロンドン
にて開催された。毎年、世界中の学術情報ベンダーが終結し、新しい製品や
サービスを紹介するというもので今年で27回目を数えた。弊社は電子ジャーナルや
データベースなどを日本国内に提供する代理店として、リンキングテクノロジー
などの最新情報の収集と各出版社との交渉を行うために、毎年当会議に参加
しているが、簡単にその印象を紹介したい。

 本年のOnline Informationには、世界57カ国から約250のベンダーが
出展し、11,000以上の情報流通業者や図書館員が参加した。この数年の
間にも大手出版社の売却などがあり、年々小間数が減っており展示会場は
縮小傾向にある。また、最大手の機関の中でもThomson、Wolters Kluwer、
Chemical Abstractsは大きめのブーススペースを使っていたが、Elsevierは
提供製品が非常に多い割に小規模の出展であった。

 ここ数年の傾向として、一般的な情報産業、IT系企業の参入が年々目に
付いてきているが、今年はContent Management Europe 2003が同時開催
され、IBMやRed Hatなどがそのスペースに出展していた。また、Googleや
Yahoo、Amazonなどの大手インターネットサービスの名前も多くのベンダー
の資料に登場するようになってきた。Microsoftは単独でのブース出展は
行わなかったが、Microsoft Office 2003が新たに標準搭載した「Research
Pane」の発表を行なった。これはMS Wordなどの編集中にハイライトした
言葉を、OvidやGaleなどのサービスに接続し検索させる機能だが、この業界の
特殊性が薄れつつあることを物語っている。

 展示会場で行なわれた無料セミナーは、専門分野の情報に焦点をあてたものや、
情報リタラシー、製品紹介など約80セッション行なわれたが、技術色の強い
セミナーに人気が集中した。


<参考資料>
・Online Information 2004ホームページ:
http://www.online-information.co.uk/
※ 2003年会議の情報はページ上部の"conference"からリンクされています。

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