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主要な学術出版者で構成される国際STM出版社協会は,近年,存在感が増している「研究者がプロフェッショナルな関係を構築・維持するためのプラットフォーム」をSCNs (Scholarly Collaboration Network)と呼称し,それらへの対応を検討してきた。 3大SCNsとしてAcademia.edu,ResearchGate,Mendeleyが挙げられ,Academia.eduには1,500万人以上,ResearchGateには500万人以上,Mendeleyでは350万人以上が利用者として登録されている。特徴としてMendeleyには4.7億,ResearchGateには1,400万以上の論文が利用者によりアップロードされている。SCNsは,「研究者」と「研究成果」が紐付けられて共有されているネットワークという点で, Facebookを代表とする一般的なSNSやDropboxのようなデータファイル共有サービスとは一線を画している。共有される文献は,オープンアクセスだけでなく,出版者の主要な収入源である購読やライセンスされた資料を含んでいる。 STM協会は2014年にSCNsのワーキンググループを設置し,SCNsでの論文共有の現状を調査し,翌年2月にSCNsでの論文共有における自主的な原則案「Voluntary principles for article sharing on scholarly collaboration networks」を公開しコミュニティーによる意見を求めた。そこで得られたフィードバックを取り入れた改訂版が8月にSTM協会のサイトに掲載された。また,SCNsワーキンググループ議長のFrederick Dylla氏(AIP)によるスライドも公開されている。そこで提案されている指針は概ね以下の通り。 ・出版者は,刊行する論文の流布・発見に責任がある。 ・論文の共有はその分野の典型的な規模の研究グループ内で,購読契約の有無に関わらず認められるべき。 ・出版者のポリシーや適切な許諾によりコマーシャルな研究者の共有も認められるべき。 ・出版者と図書館は提供サービスの利用者の傾向や提供サービスの質評価のためにもCOUNTERなどの標準規格で共有のタイプや総量を把握できるようにすべき。 ・共有の利用統計データも,プライバシーなどに配慮して保護されるべき。 ・文献メタデータやオープンアクセス論文のSCNsへの掲載は促進すべき。 ・出版者は,共有についてのポリシーが明快かつ容易に発見しやすくすべき。出版者がこれを推進することを要望する。 既にWileyなどは同社のジャーナルの共有指針を公開している。学術的な研究の発展のためには知識の共有が不可欠でありSCNsの普及はそのような活動を容易にする。業界の理解が進み,今まで曖昧だった論文共有に関する方針が明確化し研究者が安心してその恩恵が受けられるようになることを期待したい。 ・International Association of STM Publishers (STM Consultation on Article Sharing) http://www.stm-assoc.org/stm-consultations/scn-consultation-2015/ (accessed 2015-11-30) ・Wiley Online Libraryの共有ガイドライン http://olabout.wiley.com/WileyCDA/Section/id-826716.html (accessed 2015-11-30) 刊行後の追記 ・国際STM出版社協会は各出版社の論文共有ポリシー参照の場として,How Can I Share It(斜体)を公開しています。 http://www.howcanishareit.com/ ・小誌 第290号 ResearchGateをめぐる動き(2017年12月) https://www.usaco.co.jp/u_news/detail.html?itemid=185&dispmid=605&TabModule439=2
ドキュメントデリバリーサービスReprints Deskは,これまで提供していたDeepDyve社の論文レンタルサービスに代わり,Reprints Desk社が独自に運営する論文レンタルサービスの提供を開始しました。より多くの論文がレンタルで閲覧できるようになる見込みです。 レンタルサービスの特徴 ・Reprints Deskのオリジナルインターフェース“Article Galaxy”から利用可能 ・発注した文献はオンラインでの閲覧のみで,印刷やダウンロードは不可 ・利用は1文献の発注につき1名限り ・発注完了後に閲覧画面のURLがメールで送付され,最初にアクセスした時点から 3日間閲覧が可能(URLは発行から2週間有効) ・レンタル料金の目安は1文献あたり3ドル~21ドル(出版者によって変動) ・レンタル期間中にアップグレード(購入)を行った場合はレンタル料金が無料となり, 購入価格のみ請求 ・Elsevier, Informa, Taylor & Francis, Massachusetts Medical Society, Nature, BMJなどの 出版者は既にレンタルサービスに対応しており,今後も範囲を拡大していく予定 論文レンタルサービスのご利用にはReprints Desk社での設定(無料)が必要となります。 設定のご依頼やお問い合わせは弊社ソリューションビジネスグループへご連絡ください。 ユサコ株式会社ソリューションビジネスグループ solution-biz@usaco.co.jp TEL:03-3505-3257
株式会社アンクは2015年11月10日より,コピペ判定支援ソフト「コピペルナー」の新バージョン:コピペルナーV4の販売を開始しました。 新バージョンの発売記念特別キャンペーンとして,アカデミックユーザーライセンスについては2015年12月24日(午前)まで特別価格で購入可能です。 コピペルナーは国内初のコピペ判定支援ソフトとして 2009年12月に発売されて以来,全国の大学を中心に464の学校に,また170の企業・官公庁・団体等にも導入されています(2015年3月31日現在)。 新バージョン:コピペルナーV4ではコピペルナーV3よりもさらに検索の精度を向上させ,新機能を追加しました。 ■コピペルナーV4の主な追加機能 ・コピペチェック対象の文書からキーワードを多く含む文節を抽出し,その文節を使いコピペ判定が可能に ・複数のレポート間でのコピペ判定をするレポート相関のデータがCSV出力可能に ・エラーログの取得を簡易化 ・コマンド形式で実行が可能に 弊社オンラインショップでも10ユーザーまでのライセンスを販売しています。11ユーザー以上の価格は弊社までお問合せください。 ・株式会社アンク コピペルナーホームページ http://www.ank.co.jp/works/products/copypelna/Client/ ・弊社オンラインショップ コピペルナー http://www2.usaco.co.jp/shop/c/cCopyA/
BMB 2015 (第38回日本分子生物学会年会, 第88回日本生化学会大会 合同大会)
INFOPRO2015 第12回情報プロフェッショナルシンポジウム
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