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ユサコニュース詳細

USACO News:詳細

2022/07/29:第339号
 

クラリベイト:JCR2022年版リリース
 クラリベイトは, ジャーナル評価分析ツールJournal Citation Reports™(以下,JCR)の2022年版をリリースしました。JCR2022年版では最新のジャーナル・インパクトファクター(以下,JIF)2021を参照できます。2022年版JCRの主なハイライトは以下のとおりです。

収録対象ジャーナルについて:
・114か国、254の研究分野からの21,000を超えるジャーナル
・完全なオープンアクセス誌:5,300誌以上。
・収録範囲の拡大:新たにJIFを獲得した192誌を追加。

 2022年版では, 総合医療や集中治療, 公衆衛生, 感染症, 免疫学, 基礎生物医学などの分野におけるジャーナルの引用インパクトが引き続き増加しており, 以下の7誌は, JIFが100を超えました。
・Journal of the American Medical Association
・Lancet
・Lancet Respiratory Medicine
・Nature Reviews Drug Discovery
・Nature Reviews Immunology
・Nature Reviews Molecular Cell Biology
・New England Journal of Medicine

 また, 2022年版では, ジャーナル選択の客観性とレポートの公正性を維持するため, 3誌のジャーナルが除外されました。クラリベイトでは, 過度な自己引用や引用スタッキングなど, 不自然な引用行為があるジャーナルを監視, 除外しています。
なお, JCRからの除外は, そのままWeb of Science Core Collectionからの, 同ジャーナルの収録の停止を意味するものではありません。

<参考>
クラリベイト ニュースリリース
https://clarivate.com/ja/news/clarivate-names-wor
PNAS:過去の利用統計取得方法
 PNAS: Proceedings of the National Academy of Sciences of the United States of America(米国科学アカデミー紀要)は,2022年2月28日にプラットフォームをHighWireからAtyponに移行しました。
 プラットフォーム移行後の利用統計取得方法について2022年4月発行の第336号(https://www.usaco.co.jp/u_news/detail.html?itemid=1693&dispmid=605#un04)にてご案内しましたが,移行前データの取得が以下の要領で可能になりました。

◆過去の利用統計取得方法:
https://www.pnas.org/ 右上のSIGN INより新プラットフォーム用の管理者アカウントでログイン後,お名前をクリックし表示されるプルダウンメニューから,"PROFILE"をクリックします。その後の画面の左側枠の,Institutional AccountのメニューのUSAGE REPORTS画面内に"Download HighWire Counter Statistics"というボタンがあります。そのボタンをクリックすれば,COUNTER 4,5のデータ(zipファイル)がダウンロード出来ます。ダウンロード可能なデータは以下の通りです。

<ダウンロードできるデータ>
COUNTER 4 data (TSV file format):2011/1~2022/2
COUNTER 5 data (CSV file format):2018/8~2022/2

詳細はPNASの下記ページをご参照,もしくは弊社までお問い合わせください。

PNAS プラットフォーム移行に関する情報ページ
https://www.pnas.org/librarians/migration-checklist

PNAS管理者アカウントに関するHow toビデオ
https://www.pnas.org/librarians/how-to-guides

弊社National Academy of Sciencesホームページ
https://www.usaco.co.jp/product/detail.html?pdid=141
JoVE:最新情報
 研究・教育動画を提供するJoVEの最新情報をお知らせします。

 JoVE Researchの実験ビデオ百科事典『Encyclopedia of Experiments:Biologyシリーズ』に,新しいコレクションとして Rodent Models(げっ歯類モデル)が追加されました。

 胚,新生仔,成体のげっ歯類モデルを用いた,in vivo および in vitro の様々な実験を学べるコレクションで,各トピックにつき,アニメーションによるコンセプト説明ビデオ+実写映像のデモンストレーション・ビデオの2本セットで構成されています。現在,30のトピックが収録されています。

・Encyclopedia of Experiments: Rodent Models(げっ歯類モデル)
https://www.jove.com/encyclopedia-of-experiments/category/16/rodent-models

・Encyclopedia of Experiments のトップページ(生物学,がん研究)
https://www.jove.com/encyclopedia-of-experiments

・JoVE
https://www.jove.com/

・弊社JoVE紹介ページ
https://www.usaco.co.jp/product/detail.html?pdid=131
BioOne Vista 7月号 / 7月のトレンド論文公開
 生物(生命)科学,生態学,環境科学系の電子ジャーナルを提供するBioOneがBioOne Vista 7月号と2022年7月のトレンド論文一覧を公開しました。

 BioOne Vistaでは,毎月異なるタイムリーなテーマに基づき,BioOne Completeに掲載されている論文を紹介しています。2021年から2030年は『国連海洋科学の10年』とされており、7月号はこのイニシアチブをサポートするため海洋生物学に関する論文を特集しています。25の論文が紹介されており,うち7つはOpen Accessとなっています。
 また合わせて2022年7月のトレンド論文一覧も公開されています。BioOneがカバーする様々な研究分野から36の論文が紹介されており,うち13はOpen Accessとなっています。
Featured articles include:
・Managing an Invasive Species While Simultaneously Conserving Native Plant Diversity
(Rangeland Ecology & Management)
・Impacts of Dams on Freshwater Turtles: A Global Review to Identify Conservation Solutions
(Tropical Conservation Science)
・A Review of False Heads in Lycaenid Butterflies
(Journal of the Lepidopterists' Society)
・Survival and Release of 5 American Crows (Corvus brachyrhynchos) Naturally Infected With West Nile Virus
(Journal of Avian Medicine and Surgery)
・Beautiful Claws of a Tiny Water Bear: a Review and Proposal for Claw Configuration
 (Zoological Science)

詳細は下記リンクよりご参照ください。

・BioOne Vista July 2022 | Marine Biology
https://bioone.org/vista-july-2022

・Top & Trending Research in BioOne Complete
https://bioone.org/top-and-trending-july-2022

・弊社 BioOne Complete 商品ページ
https://www.usaco.co.jp/product/detail.html?pdid=212
BMJ Best Practice 新機能
 臨床意思決定支援ツールBMJ Best Practice に新たな機能が追加されました。腎疾患の治療薬ハンドブックであるRenal Drug Handbook(RDH)※に収録されている薬剤情報をPDFファイルで閲覧できます。腎機能に問題を抱えた患者を診断するときに,ヘルスケアの専門家や医学生が,薬剤や投与量に関するガイダンスに容易にアクセスできることを目指しています。
 BMJ Best Practice 360をご契約,またはトライアルお申し込みの機関で利用可能です。現在は,BMJ Best Practice ウェブのみでご利用可能ですが,近いうちにBMJ Best Practice からダウンロードしたモバイル端末用アプリにも拡大予定です。

※Renal Drug Handbook(RDH):薬剤に関する800以上の情報を網羅した,世界的に信頼の厚いハンドブック。英国中の腎臓内科での実際の経験をもとに,薬剤の使用に関する情報を簡単に参照できる実務的なリソースです。

・弊社BMJ Best Practice商品詳細 ページ:
https://www.usaco.co.jp/product/detail.html?pdid=154
ChronosHub:OAガイドブックリリース / 月例ウェビナー案内
 OA義務の遵守と効率化を促進するChronosHubは,2022年7月にオープンアクセス用ガイドブックを発表しました。研究者や図書館員から日々寄せられる質問,月例ウェビナーを通じて得た知見を1冊にまとめています。刻々と変化する学術出版業界の把握にお役立てください。簡単なフォームに入力すれば,どなたでも入手可能です。
 また,2022年より月例で研究コミュニティーの方を主な対象にしたウェビナーを開催しています。次回は2022年8月25日(日本時間22:00-23:00)に,「オープンアクセス/小規模出版社の挑戦」を議題に,White Horse Press, Common Ground Research Networks, ウィスコンシン大学出版局からスピーカーを招き,オープンアクセス化に伴い,小規模出版社が直面している挑戦について,経験を共有します。リアルタイムで参加できない方のために,後日,録画した動画を配信する予定です。

■ オープンアクセス用ガイドお申込みサイト:https://chronoshub.io/news/guides-and-tutorials/open-access-guide/

■ 8/25開催予定ウェビナー「オープンアクセス/小規模出版社の挑戦」への参加登録サイト:
https://chronoshub.io/events/open-access-challenges-for-small-publishers/
〈スピーカー〉
・James Rice / Partner at White Horse Press
・Phillip Kalantzis-Cope / Chief Social Scientist at Common Ground Research Networks
・Toni Gunnison / Journals Manager at University of Wisconsin Press

・ChronosHub Newsletter の配信登録サイト:https://chronoshub.io/contact/

・ChronsHubのイベント案内ページ:https://chronoshub.io/events/
NISTEP:「Predatory Journal」問題に関する講演会を開催
 科学技術・学術政策研究所(NISTEP)は,8月9日(火)16時より,講演会「オープンアクセス型学術誌の進展により顕在化する「Predatory Journal」問題 -実態、動向、判断の観点-(仮)」を開催します。

■ 開催概要:
・日時:2022年8月9日(火)16:00~ 18:00 オンライン開催
・演題:「オープンアクセス型学術誌の進展により顕在化する「Predatory Journal」問題 -実態、動向、判断の観点-(仮)」
・講師:井出和希氏 (大阪大学 感染症総合教育研究拠点(CiDER)/社会技術共創研究センター(ELSIセンター)兼担)
・言語:日本語
・参加申し込み用URL:
https://zoom.us/meeting/register/tJ0lcuqopzItH9dwAL48YCkKTnXHR2FDCken

■ 講演趣旨
 オンライン出版やオープンアクセスは、学術誌、学術論文へのアクセスを飛躍的に向上させ、知識形成やイノベーションを加速させるものとして政策的にも注目されてきたが、近年「Predatory Journal」をはじめとした影の側面も拡大してきた。「Predatory Journal」は、悪徳雑誌、粗悪学術誌やハゲタカジャーナルとも呼ばれ、掲載料収入を主とした自己の利益を優先するために、査読やその過程が不十分であったり、誤解を招くインパクト指標(インパクトファクター風の指標や数値)を使って投稿を勧誘したりといった問題をはらんでおり、研究評価などにも大きな影響を与えうる。
本講演では、オープンアクセス型学術誌の興隆について最初に論じ、「Predatory Journal」問題について事例を交えて実態や動向を俯瞰する。あわせて、判断の基準となる観点について、Predatory Reports(Cabell’s International社)を参照し、例示する。これらを、踏まえた展望を述べ、研究者のみならず、行政官や大学等研究機関のマネジメント層が学術論文に代表される「研究成果」を捉える際に何に注意すべきか議論と意識合わせを行う。

・科学技術・科学政策研究所(NISTEP)イベント情報ページ
 https://www.nistep.go.jp/archives/52268

・弊社Predatory Reports(Cabell’s International社)紹介ページ
 https://www.usaco.co.jp/product/detail.html?pdid=217
Morressier:6月アップデート
 学術機関や学協会に向けてバーチャル会議の開催ツールを提供するMorressierのプラットフォームがアップデートされました。

(1)引用操作のチェック機能
引用操作機能は同じ著者の研究から複数回引用している記事にフラグを立て過度な引用の識別を容易にし,該当の記事を出版から除外するかどうかを選択できます。
(2)アクセス制限機能の強化
Morressierに成果物を登録する際に,オープンアクセスにするか,特定の学会・機関在籍者のみのアクセスにするかなどの制限が容易に設定できます。また,閲覧時もコンテンツを公開レベルによってフィルターすることが可能になりました。
(3)イベント参加者の検索機能強化
特定のイベントにおける講演者や座長といったフィルタリングに加えて,名前や所属機関,部門名での検索が可能になりました。

 Morressierは学術的な成果にフォーカスをあて,その集約・共有・公開と, 学術イベントを開催するためのプラットフォームです。学術大会,大学・学部・研究機関・企業など様々な組織におけるイベント開催や,組織内での成果の共有や外部への公開などの役割を, 単一のプラットフォームが一貫してサポートします。商品の詳細については,弊社までお問い合わせください。

・Morressier ホームページ - What's new
https://www.morressier.com/products/releases

・弊社Morressier商品ページ
https://www.usaco.co.jp/product/detail.html?pdid=216
学会展示・セミナー開催スケジュール
第54回日本医学教育学会大会
(Gメッセ群馬)
 2022年8月5日(金)~8月6日(土)

日本分子生物学会
(幕張メッセ)
 2022年11月30日(水)~12月2日(金)

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