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2018/10/31:第299号 Plan Sの波紋
 

Plan Sの波紋 Share (facebook)

 2018年9月4日,欧州11の国立研究助成機関がcOAlition S(コーリションエス)と呼ばれるイニシアチブを始めることを発表した。cOAlition Sは,加盟する機関が公的資金による研究成果を2020年1月1日以降,完全かつ即時にオープンアクセス(OA)にするために策定された原則「Plan S」の実現を目的にしている。

 このイニシアチブは欧州27か国の研究助成財団と研究実施機関43が加盟するScience EuropeのMarc Schlitz理事長,EUの行政執行機関である欧州委員会(EC)のOA特使Robert-Jan Smits氏,EUで研究助成を行っている欧州研究会議(ERC)の科学評議会,参加助成機関の長らの協調により生まれた。発足当初は,オーストリア科学財団, フランス国立研究機構,アイルランド科学財団,イタリア国立核物理学研究所,ルクセンブルグ研究財団,オランダ科学研究機構,ノルウェー研究会議,ポーランド国立科学センター,スロベニア研究機構,スウェーデン環境・農業研究審議会,英国リサーチ・イノベーションが署名したが,フィンランドアカデミーとスウェーデン保健・労働生活・福祉研究会議が加わり,現在,12か国の13機関が参加している。

 

 Plan Sの「S」はscience, speed, solution, shockなどを意味していると前述のSmits氏は語っている。全文は以下の通り。

 

Plan S(試訳)
2020年1月1日以降,国,欧州の研究評議会や助成機関の公的助成を受けた科学的な出版物は準拠するOAジャーナルかOAプラットフォーム上で出版されなければならない。

 

・著者が制限なく著作権を保持する。すべての出版物がオープンなライセンスで出版されることが求められ,クリエイティブコモンズのCC BYを推奨する。いずれの場合でも,適応されるライセンスはベルリン宣言の必須条件を満たさなければならない。

 

・助成機関は高品質なOAジャーナル,OAプラットフォームが提供すべきサービスの断固とした基準と必須条件を確立することを共同で確実に行う。

 

・このような質の高いOAのジャーナルやプラットフォームが存在しない場合,助成機関はその設立に協調的な方法で動機付けし,適時サポートする。OAインフラ構築のためのサポートも必要に応じ提供する。

 

・OAの出版費用は研究者個人ではなく,助成機関か大学が負担する。所属機関が限られた財源しかない場合でも,すべての研究者がOAで出版すべきであることを認識する。

 

・OAの出版費用は(欧州内で)標準化され,上限が設けられる。

 

・助成機関は,大学,研究機関,図書館に方針と政策で足並みを揃えることを要請する。とりわけ透明性の確保は重視される。

 

・本原則は,すべてのタイプの学術出版に適用されるが,モノグラフと書籍のOAの実現に関しては2020年1月1日以降になることを猶予する。

 

・オープンアーカイブと研究成果のリポジトリによるホスティングの重要性は,長期保存機能と編集に関わる刷新がある可能性を考慮し認める。

 

・本原則ではハイブリッドOAを認めない。

 

・助成機関は,実施状況を監視し違反した場合には制裁措置を取る

 

 当然のことながら,Plan Sに対し主要な出版社は懸念を示している。Natureは「急進的なOAがジャーナル購読を終わらせるかもしれない」と題する記事を掲載した。英国大学協会(UUK)が2016年に刊行されたScopus収録誌を対象に調査した結果によると,全体の37.7%が年間購読,45%がハイブリッドOA,2.2%がエンバーゴによる遅延型のOA,15.2%が完全なOAであることから,Plan Sが実施されると研究者は有力誌を含む約85%に投稿できなくなると述べている。Springer Natureはブログで研究とそのコミュニケーションはグローバルに行われているため変革は他の地域も考慮にいれるべきとの見解を掲載している。

 

 助成機関の多くがPlan Sを支持する立場をとりながらも,Science Europeの有力メンバーでEUの中でも存在感の大きいドイツ研究振興協会(DFG)は,今のところcOAlition Sには署名していない。同会は従来より,OAの推奨と移行に重点を置く政策をとってきているとした上で,OA義務化はAPCの値上げや,インパクトファクターに代表される研究評価システムの根本的な変更を招く可能性があると危惧を示している。今後も,研究者の利益に基づき,アクセスとプロセスのためのコストの透明化に寄与する形でOAをサポートという立場を示した。

 

 助成機関も,研究者の実績を評価する際には学術雑誌が今まで培ってきた権威付けによるシステムを一定のレベル利用してきている。その機能を完全・即時のOAがどのように担うようにするかは学術コミュニティー全体の関心事だろう。いずれにせよ新たな仕組みの開発と移行には相応の時間が必要だと考えられる。残された1年と数か月の間の進展に注目したい。

 

・Plan S
https://www.scienceeurope.org/wp-content/uploads/2018/09/Plan_S.pdf

 

・Nature誌の記事:Radical open-access plan could spell end to journal subscriptions
https://www.nature.com/articles/d41586-018-06178-7

 

・SpringerNatureのブログ
https://www.springernature.com/gp/advancing-discovery/blog/blogposts/accelerating-open-access--what-is-missing-from-plan-s/16110314

 

・ドイツ研究振興協会(DFG)の声明

http://www.dfg.de/en/research_funding/announcements_proposals/2018/info_wissenschaft_18_56/index.html

 

 

Reprints Desk:Dimensions との連携 Share (facebook)

 2018年9月21日,Reprints Desk社はDigital Science社との間で,Reprints Desk社が提供する研究プラットフォームArticle Galaxy とDigital Science社が提供するDimensionsとの連携における契約を締結したことを発表しました。

 

 Digital Science社が新しい研究ディスカバリー・分析プラットフォームとしてリリースしたDimensionsには1億3,500万以上の出版物,研究助成情報,臨床試験の情報および特許情報が収録されています。今回の連携により,ユーザーがArticle GalaxyのAppsやガジェット内で引用データの管理や検索を行う際,Dimensionsのサポートにより引用参考情報を併せて確認できる,”More Like This”というレコメンデーション機能が利用可能になります。この機能から即座にフルテキストにアクセスして購入,レンタルすることが可能です。

 

 Reprints Desk社の親会社であるResearch Solutions社のPresident & CEO,Peter Derycz氏は今回のパートナーシップについて次のようにコメントしています。「Article Galaxy のガジェット機能を使い,研究者が彼らにとって重要なデータを収集することで研究のワークフローをパーソナライズし,また容易にすることができます。Dimensions はこの目的を達成する手助けになります」。

 

詳細については,弊社までお問い合わせください。

 

Reprints Desk社プレスリリース
https://info.reprintsdesk.com/about/newsroom/reprints-desk-partners-with-dimensions-to-provide-intelligent-citation-references-and-journal-article-stats

 

Reprints Desk社サービスについて(弊社サイト)
http://www.usaco.co.jp/itemview/template44_1_11868.html

 

NVivo 12 に文字起こし機能追加 Share (facebook)

 弊社取扱商品NVivo 12にバージョン12.2アップデートが配信され,新機能「NVivo Transcription」が追加されました。

 

 NVivo Transcriptionとは,NVivoに取り込んだ動画・音声データの機械文字起こしを発注できるサービスです。英語・日本語を含む29言語に対応しており,完了した文字起こしデータは動画・音声ファイルと関連付けてインポートすることができます。

 

 本アップデートを適用するとNVivoの画面上に「NVivo Transcription」へのリンクが表示されます。

 

※本機能は有償の外部サービスです。製品とは別に文字起こし時間を購入する必要があります。

 

JSTOR:Lives of Literatureリリース Share (facebook)

 JSTORからLives of Literatureコレクションがリリースされました。JSTOR Lives of Literatureは先進の文学研究や,文学のカリキュラムで欠かせない著者とテキストについての学際的研究を後押しします。コアな文学運動に関連した著者とテキストについて,深く掘り下げた研究を取り扱う学術ジャーナルが集められ,コレクションの完成時には,JSTORに今まで含まれていなかった120のジャーナルが収録される予定です。
 JSTOR Lives of Literatureは図書館員,学者,また専門家からなる顧問団のアドバイスにより構築されています。

 

詳細については,弊社までお問い合わせください。

 

・JSTORホームページ
https://www.jstor.org/librarians/products/thematic-collections/lives-of-literature/

 

EndNote無料オンラインセミナー Share (facebook)

 EndNoteの無料オンラインセミナーを下記の通り開催いたします。場所を問わず気軽に参加できるオンラインセミナーをぜひご利用ください。

 

▼オンラインセミナー詳細・お申し込みはこちら
 http://www2.usaco.co.jp/shop/pages/en_nvivo_webinar.aspx

 

● 開催概要:
日時:
 2018年11月14日(水)17:00 - 18:00
 2018年11月29日(木)17:00 - 18:00

 

内容:EndNoteを使い始めよう!
(1) 製品インターフェース紹介・用語解説

 

(2) EndNoteと言えばコレ! - 投稿規定に合わせた参考文献リスト自動作成 -
 2-1.EndNoteからWord上に文献を引用挿入する
 2-2.投稿するジャーナルのフォーマットに変更する
 2-3.投稿先のフォーマットがない時は?
 2-4.Word上から引用挿入した参考文献を削除する

 

(3) EndNoteに文献を保存 - PDF,PubMedから文献情報を取り込む -
 3-1.新しくライブラリを作成する
 3-2.PDFから取り込む
 3-3.PDFからの取り込みがうまくいかない時は?
 3-4.PubMedから取り込む

 

(4) EndNoteでPDFをカンタン整理 - PDF自動ダウンロード,PDF添付 -
 4-1.取り込んだ文献情報のPDFを自動ダウンロードする
 4-2.PDF自動ダウンロード機能を使う時の注意点
 4-3.手動でPDFを添付する

 

  最新版EndNote X9(Windows)を使って,基本操作(文献収集・管理,論文作成支援)をご説明します。これからEndNoteを使い始める方や,基本操作に慣れていない方にオススメです。

 

▼オンラインセミナーに関するお問い合わせはこちら
 ユサコ株式会社 アカデミア事業部 営業部 EC Sales
 shop@usaco.jp

 

皆様のご参加をお待ちしております。

 

展示・セミナーのご案内 Share (facebook)
日時 展示・セミナー名 会場
2018年11月7日(水)~11月9日(金)

特許・情報フェア&コンファレンス

科学技術館
2018年11月28日(水)~11月30日(金)

第41回日本分子生物学会年会

パシフィコ横浜
2019年1月11日(金)~1月13日(日)

第22回日本病態栄養学会年次学術集会

パシフィコ横浜
2019年2月12日(火)~2月14日(木)

第10回JBFシンポジウム

パシフィコ横浜
2019年3月21日(木)~3月23日(土)

第18回日本再生医療学会総会

神戸国際会議場・神戸国際展示場

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