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USACO News:詳細

2014/07/31:第252号 ディスカバリーサービスの収録範囲
 

ディスカバリーサービスの収録範囲

 図書館向けディスカバリーサービスの収録範囲の透明性向上を主な目的とした推奨指針が2014年6月26日に米国情報標準化機構(NISO)から公開された。 ここでのディスカバリーサービスは,EDS(EBSCO),Summon(Serials Solutions),Primo(Ex Libris)などを指し,図書館が扱う多くの情報資源から統合インデックスを作り一括で検索するサービスを意図している。

 ディスカバリーサービスの検索結果は,収録しているコンテンツの量と質に左右されるため,どの資源をどこまで収録しているか明らかにすることが重要視されている。以下に今回の推奨指針の要点を紹介する。

[コンテンツプロバイダー向けの推奨指針]
ディスカバリーサービスが収録するコンテンツの提供元(コンテンツプロバイダー)に対しての推奨事項として以下の要件が記載されている。

・コンテンツプロバイダーは,ディスカバリーサービス提供者にコアなメタデータと,基になるフルテキストやオリジナルデータを利用者のために提供すべき。
・コンテンツプロバイダーは,提供するコンテンツごとにそのメタデータ要素に関する情報を提供すべき。
・コンテンツプロバイダーは,抄録や統制語,キーワードなどの付加情報も提供すべき。
・コンテンツプロバイダーは,ディスカバリーサービスに提供しているコンテンツの範囲と内容に関する情報を利用機関にも開示すべき。
・上記を実現するためにもコンテンツプロバイダーは,ディスカバリーサービス提供者と結ぶ契約の中で機密保持条項を入れるべきではない。
・ディスカバリーサービス提供者にデータを提供する際の,メタデータのエンコード,ファイルフォーマット,データ転送プロトコルには既存の標準的な規格をできるだけ採用すべき。なお,この部分はコンテンツプロバイダー,ディスカバリーサービス提供者,利用機関間で共通する。

[ディスカバリーサービス提供者向けの推奨指針]  
 収録コンテンツが要求を満たしているかどうかを既存及び導入を検討している顧客が適切に評価できるようにコンテンツに関する十分な情報を提供するべきとしている。データの提供方法に関しては,ダウンロード可能なタブ区切りのテキストフォーマットで年4回更新されるべきとしている。  
 リンキングについては公平性を確保するため,以下の規約に従うことが推奨されている。

・ディスカバリーサービスは,ビジネスの関係に基づいてコンテンツプロバイダー間の結果生成・関連性ランキング・リンク順序の方法において差別をするべきではない。
・同じコンテンツが複数のコンテンツプラットフォームで利用可能な場合,図書館でリンクターゲットの表示順序や優先度を設定できるような仕組みを提供すべき。
・ディスカバリーサービス提供者は,全顧客に対しコンテンツプロバイダーとの取引関係を説明する声明を毎年発行すべき。
・ディスカバリーサービス提供者は,政治的な立場に関して結果表示・関連性ランキング・リンク順序のアルゴリズムで中立であるとの声明を出すべき。
・検索結果に関連するリンク表示(結果に表示するリンクの数,結果に表示するリンク順序,「本文を入手する」の表示をどのように示すか)を図書館側で設定可能にすべき。
・ディスカバリーの画面からA&Iインターフェースへシームレスなリンクを提供すべき。
・ディスカバリーサービス提供者は,結果表示や関連性ランキング,リンク順序に影響を与えるデータ変更があれば,コンテンツ提供者と図書館に対し情報を提供すべき。

[利用統計の推奨指針]
コンテンツプロバイダーへ提供が推奨される指標としては毎月の検索の合計回数や結果のクリック回数,クリックスルー回数が挙げられ,それぞれ何を条件にカウントするべきか定義されている。加えてリンク元をコンテンツプロバイダー側で識別できるようにリファラをリンクURLに含めることが推奨されている。

 図書館に対しては毎月の検索合計数,利用者数,クリックスルー回数に加えて,一定期間に多く実行された検索クエリトップ500やアクセス数が多かったリンク元トップ100が求められている。特に後者の指標は,ディスカバリーサービス利用時の検索タイプや主題を考えたり,どのようにしてディスカバリーサービスへアクセスしたのかを分析するのに役に立つ。また図書館が統計分析や図書館管理システムに指標を組み込めるようにするため,データの記録はCSVフォーマットであることが推奨されている。

 今後検討されるべき項目として,ディスカバリーサービスに関する問題を議論する場を設けることやAPIの利用権限を明確に理解すること,そして利用制限があるコンテンツの管理指針などが記載されている。

・Open Discovery Initiative: Promoting Transparency in Discovery
http://www.niso.org/apps/group_public/download.php/13388/rp-19-2014_ODI.pdf , (accessed 2014-7-31)

IOP journals: 2015年より5誌 オンライン版のみの刊行に

 2014年6月23日, 英国物理学会出版局(IOP Publishing)は,下記5誌について2015年から冊子体の提供を無くしオンライン版のみで刊行することを発表しました。
 今回の変更は近年の紙媒体への需要減少に呼応しており, オンライン版のみを刊行することで, 購読者および著者双方にとってよりよいサービスが提供できるようになると期待されています。

2015年より電子版のみになるタイトル:
Biofabrication
Bioinspiration & Biomimetics
Biomedical Materials
Journal of Breath Research
Physical Biology.

・Five journals to switch to electronic only
http://ioppublishing.org/newsDetails/iop-journals-go-electronic-only

Biochemical Society:Themed Collection (Stem Cells)を無料公開

 生物学・分子生物学の発展に貢献すべく活動しているBiochemical Societyは,旗艦誌Biochemical Journalを含む4誌の中から,幹細胞(Stem Cells)分野の記事を集めた分野別コレクション(Themed Collection)を2014年9月下旬まで無料公開しています。

 現在,この分野別コレクションには20本の研究論文が収録されています。

・Biochemical Journal Themed Collection
http://www.portlandpress.com/pp/collections/stem_cell_collection.htm
・弊社Biochemical Journalホームページ
http://www.usaco.co.jp/itemview/template44_1_233.html
・弊社Clinical Scienceホームページ
http://www.usaco.co.jp/itemview/template44_1_238.html
・弊社Biochemical Society Transactionsホームページ
http://www.usaco.co.jp/itemview/template44_1_236.html

JoVE Science Education: Fields of Study I: Neuroscienceリリースのお知らせ

 JoVE Science Educationに新たなコレクション”Fields of Study I: Neuroscience”が追加されました。 このコレクションでは,神経科学における5つの主要な研究分野:神経生理学,神経解剖学,細胞および分子神経科学,行動神経科学,発生発達神経科学の研究を通して,実用的かつ専門的なレベルの動画を提供しています。主要な研究分野の研究者からの重要な質問を動画で掲載しているほか,神経系の機能に関する興味深い発見をする一方で,今日の優れた研究者に実践されている重要な実験方法を提供しています。

詳細については,弊社までお問い合わせ下さい。

・Fields of Study I: Neuroscienceホームページ
http://www.jove.com/science-education-database/5/fields-of-study-i-neuroscience

・JoVEホームページ
http://www.jove.com/

・弊社JoVEホームページ
http://www.usaco.co.jp/itemview/template44_1_673.html

弊社国内総代理店誌JCO・JOP・PNAS機関購読者に対するモバイルアクセス提供のお知らせ

 米国臨床腫瘍学会(ASCO)と米国科学アカデミー紀要(PNAS:Proceedings of the National Academy of Sciences)のアプリが無料で配信されています。
 ご所属機関で購読していれば,ユーザーのモバイル端末にアプリをインストールすることで,いつでもどこからでも機関購読へのアクセスが可能になります。
 アプリはiTunes StoreまたはGoogle Playより無料でインストールでき,Journal of Clinical Oncology(JCO)およびJournal of Oncology Practice(JOP)はiPhone, iPadで,PNASはiPhone, iPad, Androidでコンテンツが利用できます。

JCO/JOP – iTunes Store
https://itunes.apple.com/jp/app/asco-journals/id465016976?mt=8

PNAS – iTunes Store
https://itunes.apple.com/jp/app/pnas/id399312700?mt=8

PNAS – Google Play
https://play.google.com/store/apps/details?id=org.highwire.fta.android.app.pnas&hl=ja

弊社JCOホームページ
http://www.usaco.co.jp/itemview/template44_1_425.html

弊社JOPホームページ
http://www.usaco.co.jp/itemview/template44_1_426.html

弊社PNASホームページ
http://www.usaco.co.jp/itemview/template44_1_240.html

Henry Stewart Talks:新シリーズのご案内

   世界をリードする研究者の講義 (Talks) を提供するサービス: Henry Stewart TalksのThe Biomedical & Life Sciences Collectionに,下記3つの新シリーズが追加されました。  

1. Skin Biology (皮膚生物学)  
   http://hstalks.com/main/browse_talks.php?r=799&c=252  
   Editor: Prof. Desmond J. Tobin – University of Bradford, UK  

2. Parkinson's Disease (パーキンソン病)  
    http://hstalks.com/main/browse_talks. php?r=805&c=252  
    Editor: Prof. Ariel Deutch – Vanderbilt University, USA

3. Genetic Basis of Neurological Disorders (神経疾患の遺伝的基盤)    
    http://hstalks.com/main/browse_talks.php?r=908&c=252  
    Editor: Prof. John Hardy – Institute of Neurology, University College London, UK       
    Dr. Patrick Lewis – University of Reading, UK  

詳細については弊社までお問合せください。  
・The Biomedical & Life Sciences Collection  
   http://www.hstalks.com/access  

・弊社Henry Stewart Talksホームページ  
   http://www.usaco.co.jp/itemview/template44_1_221.html

ジャーナル・タイトル名 The BMJ へ変更のお知らせ

 来年で創刊175年を迎えるBMJ(ジャーナル)が,タイトル名をThe BMJに変更しました。この変更に伴い,ジャーナルのロゴ,ウェブサイトのデザイン,ジャーナルのURL(www.bmj.comからwww.thebmj.comへ)が刷新されました。なお,組織としてのBMJのホームページは,旧BMJジャーナルのURL(www.bmj.com)を引き継ぎ,今年後半にウェブサイトが刷新される予定です。

■ジャーナルウェブサイトの主な変更点
・PC,タブレット端末,スマートフォンなど,ウェブサイトのページの最適化
・ナビゲーション機能の改善とページの読み込みの高速化
・著者の方が論文を投稿しやすいよう,“for authors”タブをナビゲーション・バーに追加

・BMJによるアナウンス詳細
http://www.bmj.com/content/348/bmj.g4168

Ex Librisソリューションデイ 2014開催のご案内

 弊社は9月にEx Librisソリューションデイ 2014 と題した,弊社ソリューションビジネスグループが扱う製品のアップデートセミナーを開催します。

 セミナーではEx Libris社が提供するリンクリゾルバー SFXや,ディスカバリーサービス Primoの最新機能,ウェブスケールインデックス Primo Centralのコンテンツカバー現状,蔵書と電子情報資源を一括管理するUnified Resource ManagementシステムであるAlmaについてご紹介します。

 またReprints Desk社が提供するドキュメントデリバリーサービス Reprints Deskの最新機能や,SFXとの連携による論文入手環境の適正化(シリアルズマネージメント)についても発表します。

 当日はEx Libris社とReprints Desk社から営業・マーケティング役員 Ian Palmer氏が参加し,様々なご質問・ご要望にお答えします。

【開催要領】  
<東京会場>
2014年9月9日(火)13:00−17:00
〒104-0045 東京都中央区築地5-6-4 浜離宮三井ビルディング2階
浜離宮ガーデンカンファレンス Room 9+10+11
アクセス&マップ:http://hamarikyu-garden-conference.jp/access/  

<大阪会場>  
2014年9月12日(金)13:00−17:00  
〒532-0003大阪市淀川区宮原1-2-8  
滋慶医療科学大学院大学様 視聴覚大講義室  
アクセス&マップ:http://www.ghsj.ac.jp/access  

<お申込方法>  
お名前・ご所属・ご連絡先をご記入の上,E-mailもしくはFaxにてご連絡ください。  
*参加費用は無料です。先着順受付となりますので,ぜひお早めにお申込みください。  

お問い合わせ・お申し込み先  
ユサコ株式会社 ソリューションビジネスグループ  
〒106-0044 東京都港区東麻布2-17-12  
Tel: 03-3505-3257  Fax: 03-3505-6283  
E-mail: exlibris@usaco.co.jp ,または solution-biz@usaco.co.jp

展示・セミナーのご案内
日時 展示・セミナー名 会場
8月28日(木)~8月29日(金)

第75回私立大学図書館協会総会

岡山理科大学
8月28日(木)~8月30日(土)

第52回癌治療学会学術集会

パシフィコ横浜

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