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USACO NEWS/ユサコニュース

「ユサコニュース」では創刊以来、国内外の学術・研究情報に関するトピックスを月1回お届けしています。

2016年09 月

第277号 査読の認知度を高めるPublons

目次

査読の認知度を高めるPublons Share (facebook)

 論文査読は学術ジャーナル出版の根幹を支える重要な役割を果たしているが,科学の発展のために学術コミュニティーが負うべき必要な貢献として認識され,その作業を担っている査読者の功績が評価されることはまれだった。2012年に設立されたPublonsは,「査読をより迅速で,効率的かつ効果的にすることで科学を加速化する」を使命に掲げ,研究者の査読活動を支援するツールを提供している。

 

 研究者がPublonsにアカウントを開設すると自身のプロファイルと統計閲覧のページが付与される。 プロファイルページには実施した査読を登録することが必要になるが,査読後にジャーナル編集部門から届くレビュー受理のメール(Thank youメール)をPublonsに転送するとPublonsが登録を代行してくれるので研究者の負担が軽減される。また,Publonsと提携しているジャーナルの場合は自動で登録が完了する。

 

 Publonsには一般的な出版前のレビューのほか,出版後の任意の論文に対するレビューも登録できるため,特定の専門分野に対する見識をエディターにアピールすることに役立つ。特筆すべき点は,登録された査読はPublonsによって実績確認が取られるため,信頼性が担保されることだ。

 

 統計閲覧ページでは,査読総数,査読した論文のアクセプト率,インパクトファクター,レビューの平均単語数などの集計を確認し自分の傾向を分析することができる。

 

 実績を公開する際には雑誌名と出版年に留め論文名は表記しないなどのオプションが用意されているため,匿名性やジャーナルの方針に合わせた対応が可能になっている。助成金や研究ポストへの応募のため履歴書向けに出力することやORCIDへの実績エクスポートや同期もできる。

 

 エディター向けには,論文の抄録をPublonsに送ると適切な査読者のリストを返すサービスがあり,その後のコンタクトもPublonsで実施することができる。

 

 出版者にも研究者の査読の効率化と動機の向上のために有用なサービスとして認知され,現在,BMJ Publishing Group(49誌),Cambridge University Press(216誌),Emerald(232誌),SAGE(631誌),Thieme(104誌),Wiley(1,502誌)を含む16機関がパートナーになっている。

 

 今後,このようなサービスが学術コミュニティーの中でどのような発展を遂げ,査読プロセスの効率化とスピードアップにどう貢献するか注目したい。


・Publons homepage
http://prw.publons.com/ ,(accessed 2016-9-30)

 

・Rewarding Reviewers: Partnering With Publons to Shape the Reviewer Recognition Landscape
https://hub.wiley.com/community/exchanges/discover/blog/2016/09/19/rewarding-reviewers-partnering-with-publons-to-shape-the-reviewer-recognition-landscape?elq_mid=9422&elq_cid=549379 ,(accessed 2016-9-30)

 

刊行後の追記

・Publons(パブロン)は、2017年6月に米クラリベイト・アナリティクスに買収され、同社のサービスの一部になりました。
Clarivate Analytics acquires Publons
https://clarivate.com/blog/science-research-connect/clarivate-analytics-acquires-publons/

 

2017年:外国雑誌価格動向 Share (facebook)

 2017年の外国雑誌予約シーズンを前に,現時点で判明している主要出版機関別の外貨ベースでの価格動向を報告します。タイトル選定,予算計画の参考資料としてご利用ください。

 

◇American Chemical Society (プリント購読)・・・4% (※1)
◇American Diabetes Association・・・据え置き(※2)
◇Elsevier・・・7%
◇Elsevier 【JPY】・・・5%
◇Royal Society of Chemistry 【GBP】・・・7%
◇Springer 【EUR】・・・5%
◇Taylor & Francis・・・7%
◇Taylor & Francis (旧Informa Healthcare のタイトル)・・・10%

 

(※1)American Chemical Society (プリント購読)
発行頻度に変更があった下記2誌を除外しています。
ACS Applied Materials & Interfaces : 発行頻度24→51 : 値上率26%
Energy & Fuels : 発行頻度6→12 : 値上率9%

 

(※2)American Diabetes Association
Diabetes Forecast を除きます。

 

USD以外の通貨での取扱となる出版機関は,機関名の右に【通貨】を表示しました。

 

【ご注意】
タイトルを複数提供する出版機関については価格変動率の平均値となります。目安としてご参照ください。

また,各種コンソーシアム等の価格変動率は本資料と異なる場合がございます。提案書もしくは取扱代理店へのご確認をお願いいたします。

 

世界とアジアで最もイノベーティブな大学ランキングが公表 Share (facebook)

 トムソン・ロイターが学術論文および特許情報を基に「世界で最もイノベーティブな大学ランキング2016(The Reuters 100: The World's Most Innovative Universities)」と「アジアで最もイノベーティブな大学ランキング(Reuters Top 75: Asia’s Most Innovative Universities)」をそれぞれ発表しました。

 

 昨年始めて発表されたThe Reuters 100:World’s Most Innovative Universitiesの2016年版と、今年新たに発表されたアジア版ランキングは,大学の所有する特許および学術論文の引用情報などから,科学の進歩,新技術の発明,およびグローバル経済の推進に最も貢献した大学を選出したものです。

 

 世界ランキング1位は米国のスタンフォード大学が選ばれました。日本の大学では,東京大学(16位),大阪大学(21位), 京都大学(29位), 東北大学(31位), 東京工業大学(43位), 慶應義塾大学(48位), 九州大学(79位), 名古屋大学(90位),北海道大学(95位)と9校がランクインしています。

 

 アジアランキングでは1位には韓国のKAIST(韓国科学技術院)が選ばれ,独創的で影響力の高い研究が評価されました。KAISTが特許を取得した先行技術は,世界各国からの特許出願書類に非常に多く引用されており,グローバルな研究開発で並外れた影響力を持つことを示しています。世界ランキングでは6位になっています。

 

 また、アジアランキングにおける日本の大学は,東京大学(2位), 大阪大学(4位), 東北大学(6位), 京都大学(7位),慶應義塾大学(10位)など,合計20校がランクインしています。

 

 アジアランキング上位は日本と韓国が独占していますが,ランクイン最多は中国の22校,次いで韓国,日本の20校,オーストラリア6校,シンガポール,インド,マレーシアは各2校,ニュージーランド 1 校となっています。

 

・Reuters Top 100: The World's Most Innovative Universities - 2016
http://www.reuters.com/article/amers-reuters-ranking-innovative-univers-idUSL2N1C406D

・Reuters Top 75: Asia’s Most Innovative Universities
http://ip-science.thomsonreuters.jp/ssr/news/20160831/

EndNote X8 リリース予定のお知らせ Share (facebook)

 EndNote デスクトップ版の最新バージョンEndNote X8のリリースが決定しました。
2016年秋リリース予定です。

 

主な強化点:
・ライブラリ共有機能の範囲が15名から100名に拡大
・macOS Sierraに正式対応
・インターフェースを分かりやすく改善

 

詳細については下記特設ページをご覧ください。
http://www.usaco.co.jp/products/isi_rs/endnotex8special.html

macOS SierraリリースとPubMedの仕様変更に伴うEndNoteの機能について Share (facebook)

 2016年9月21日,macOSの最新バージョン:macOS Sierraがリリースされましたが,EndNote内のPDFビューワーが正常に動作しない等の不具合が報告されています。

 

 そのため,EndNoteをお使いの方はmacOS Sierraへのアップグレードを行わないことをお勧めします。なお, 今年秋にリリース予定のEndNote X8はmacOS Sierraへの正式対応を予定しています。

 

 また,2016年9月30日にPubMedを含むNCBI(国立生物工学情報センター)のウェブサイトが仕様変更されると発表されました。これにより,EndNote X7.6以前のバージョンをお使いの方はPubMedへのOnline Search機能が使用できなくなります。Online Search機能を使用される方は,EndNote X7.7へのアップデートをお勧めします。

 

※PubMedのウェブサイトから直接EndNoteに取り込むダイレクトエクスポート機能は今後も使用可能です。
※EndNote X7をお持ちの方は,X7.7に無償でアップデートすることが可能です。
※EndNote X6以前のバージョンをお持ちの方はX7へのアップグレードが必要です。

Ex Librisアップデートセミナー開催のお知らせ Share (facebook)

   弊社は第18回図書館総合展にて「Ex Librisアップデートセミナー」を開催します。

 

 Ex Libris製品の世界的なユーザーグループIGeLU(International Group of Ex Libris Users)が主催するIGeLU Conference 2016が9月初旬にノルウェーのトロンハイム(Trondheim)で開催されました。フォーラムの前半ではこのIGeLU Conference 2016に参加して得た情報を報告します。
 フォーラムの後半では Ex Libris社が提供するディスカバリーサービスPrimoが検索するウェブスケールインデックス「Primo Central」の導入事例について,慶應義塾大学メディアセンター本部の稲木竜様にご講演いただきます。
そのほかEx Libris製品の最新情報についてもご紹介します。

 

・タイトル : Ex Librisアップデートセミナー
・概要
 -製品の最新情報と動向, 世界的な利用機関の現状
 -製品アップデート情報
 -利用機関様からの発表 (Primo Centralの導入事例)
・日時 : 2016年11月10日(木)(13:00-14:30)(受付開始:12:40)
・会場 : パシフィコ横浜 展示ホール2階 第8会場(E206)
・講師 : ユサコ株式会社,慶應義塾大学メディアセンター本部 稲木竜 様

 

参加をご希望の方は,下記URLよりお申し込みください。
URL : http://www.usaco.co.jp/ExLibris_updateseminar_20161110.html

JSTOR:フォーラム開催のお知らせ Share (facebook)

 

 JSTORは2016年11月8日から11月10日にかけて行われる、第18回図書館総合展/教育・学術情報オープンサミット2016において、フォーラムを開催致します。

 

開催日時:2016年11月8日(火) 10:00-11:30

演題:学術コンテンツにおけるディスカバリー、検索、利用統計の分析

発表者:Bruce Heterick (VP,Institutional Participation and Strategic Partnerships,Outreach &Participation) 逐次通訳付き(英→日)

参加費:無料

申込み先: tokyo-sales@usaco.co.jp 担当:安間

 

皆様のお申込みをお待ちしております。

 

 

展示・セミナーのご案内 Share (facebook)
日時 展示・セミナー名 会場
2016年10月7日(金)~10月8日(土)

第37回日本肥満学会

東京ファッションタウン
2016年10月20日(木)~10月22日(土)

第54回日本癌治療学会学術集会

パシフィコ横浜
2016年11月8日(火) 10:00 ~ 11:30

JSTOR:フォーラム (第18回図書館総合展 -教育・学術情報オープンサミット-)

パシフィコ横浜 (第7会場)
2016年11月10日(木) 13:00 ~ 14:30

Ex Libris アップデートセミナー (第18回図書館総合展 -教育・学術情報オープンサミット-)

パシフィコ横浜(第8会場)

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