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2026/01/07

カルバペネム耐性非発酵グラム陰性桿菌による人工呼吸器関連肺炎マウスモデルにおけるセフィデロコルの有効性と薬物動態学的評価

論文タイトル
Efficacy of cefiderocol in murine models of ventilator-associated pneumonia caused by carbapenem-resistant non-fermenting Gram-negative bacilli, with pharmacokinetic evaluation
論文タイトル(訳)
カルバペネム耐性非発酵グラム陰性桿菌による人工呼吸器関連肺炎マウスモデルにおけるセフィデロコルの有効性と薬物動態学的評価
DOI
10.1128/spectrum.02568-25
ジャーナル名
Microbiology Spectrum
巻号
Microbiology Spectrum Ahead of Print
著者名(敬称略)
太田 賢治 賀来 敬仁 他
所属
長崎大学大学院医歯薬学総合研究科 病態解析・診断学
著者からのひと言
人工呼吸器関連肺炎(VAP)は重症度および死亡率が高く、迅速かつ適切な抗菌薬治療が重要な病態です。しかし、カルバペネム耐性緑膿菌やアシネトバクター属菌が原因菌となる場合、有効な治療選択肢は極めて限られます。本研究では、カルバペネム耐性菌にも有効なセフィデロコルの有効性を薬物動態の観点を含めて検証し、原因菌により必要な投与量が異なる可能性を示しました。動物実験ではありますが、本研究成果が治療困難な薬剤耐性菌感染症に対する治療戦略構築において活用されることを期待しています。

抄訳

本研究では、カルバペネム耐性Pseudomonas aeruginosa(CR-Pa)および Acinetobacter baumannii(CR-Ab)を用いて人工呼吸器関連肺炎(VAP)マウスモデルを構築し、新規抗菌薬であるセフィデロコルの有効性を評価した。セフィデロコルの投与設計は薬物動態解析に基づき、血中遊離薬物濃度が各菌の最小発育阻止濃度(MIC)を上回る時間(fT>MIC)を指標とした。fT>MIC 70%で投与量を設定した場合、CR-Ab感染VAPモデルでは生存率の改善および肺内菌量の有意な減少が認められた。一方、CR-Pa感染VAPモデルでは同条件で十分な殺菌効果は得られず、fT>MIC 90%以上で明確な菌量減少が確認された。本研究は、原因菌によって必要なセフィデロコル投与量が異なる可能性を示し、PK/PDに基づく合理的な治療戦略構築に重要な知見を提供する。

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