学生や研究者がレポートや論文等をパソコンで作成する際に、インターネット上の文献からコピーペーストを行うことが社会問題となっています。コピペルナーは『考える力や表現する力を養ってほしい』という願いのもと、金沢工業大学知的財産科学研究センター長の杉光一成教授が仕組みを考案し、株式会社アンクが開発しました。
コピペルナーは、日本語はもちろん、英語にも対応した数少ないコピペ検出ソフトです。語尾変化やあいまい一致にも対応しています。コピペルナーを使うことで、コピペや剽窃行為の発見が効率化でき、学生への抑止力としての効果も期待できます。
●操作は①判定レポートの指定、②検索条件の指定、③判定 の3ステップで簡単!
●コピペと思われる箇所をハイライト表示し、直感的にコピペ状態を把握
●完全一致はもちろん、語尾のゆらぎ(変化)も一致とみなす、あいまい一致も検出
●コピペ判定結果リストの他に、コピペ判定結果の詳細も印刷可能
●コピペ割合や、コピペ元のWebページ・文書ファイルを表示
●英語のレポートにも対応
●「J-STAGE」対応
インターネット上の論文チェックについては、これまで使用していたGoogle APIに加えて「J-STAGE」のAPIを利用します。それにより、論文チェックの精度が向上します。
●コピペチェック機能の高速化
チェック速度が大幅に高速化し、前バージョンの「コピペルナーV4」と比べてコピペチェック時間は約3分の1と大幅な短縮となります。
新バージョン『コピペルナーV4』の主な追加機能(2015年11月10日リリース)
●コピペチェック対象の文書からキーワードを多く含む文節を抽出し、その文節を使いコピペ判定が可能に
●複数のレポート間でのコピペ判定をするレポート相関のデータがCSV出力可能に
●エラーログの取得を簡易化
●コマンド形式で実行が可能に
インターフェースは非常にシンプルで直感的に使っていただけます。判定結果は下記の図のように、コピペを行ったと思われる個所をハイライトし、かつコピペの元文献の情報を表示します。また、判定結果リストのCSV出力と印刷ができます。
2013年4月からの学位規則改正により博士論文をインターネットで公表することが原則義務化されました。学位授与大学では、2重投稿などの不正行為対策が議論されています。
●「論文投稿に関わる剽窃等の問題についての考察」
電子情報通信学会 基礎・境界ソサイエティ Fundamentals Review/Vol. 5, No. 3, P 239-243, 2011年
●博士論文のインターネット公表:学位規則改正
カレントアウェアネス-E/No.235 2013.04.11
●コピペ判定支援ソフト『コピペルナー』の紹介
オンライン検索/ Vol.35, No.4, P163-167, 2014.12