本文へスキップします。

H1

国内研究者論文詳細

日本人論文紹介:詳細

2006/02/08

下垂体ACTH産生細胞におけるCRFによるCRF受容体タイプ1の感受性低下にはG蛋白共役受容体キナーゼ (GRK) サブタイプ2が関与する

論文タイトル
G Protein-Coupled Receptor Kinase 2 Involvement in Desensitization of Corticotropin-Releasing Factor (CRF) Receptor Type 1 by CRF in Murine Corticotrophs 
論文タイトル(訳)
下垂体ACTH産生細胞におけるCRFによるCRF受容体タイプ1の感受性低下にはG蛋白共役受容体キナーゼ (GRK) サブタイプ2が関与する
DOI
10.1210/en.2005-0376
ジャーナル名
Endocrinology Endocrine Society
巻号
Endocrinology Vol. 147, No. 1 441-450
著者名(敬称略)
蔭山和則、花田小巻、森山貴子、二川原 健、崎原 哲、須田俊宏
所属
弘前大学医学部 内分泌・代謝・感染症内科

抄訳

ヒドロゲナーゼは水素分子の合成・分解を触媒する酵素である. この分子の機能は,将来,水素をエネルギーとして利用する時,いろいろな形で応用できる可能性を秘めている.[NiFe]ヒドロゲナーゼの酸化型(不活性型)には「Ni-A」と呼ばれるUnready型と「Ni-B」と呼ばれるReady型がある.我々は,Na2SとO2を使って,Ni-B型の酵素を100%Ni-A型に変換させる方法の開発に成功し,両者のNi-Fe活性部位の構造の違いを超高分解能X線解析法で明らかにした.Ni-B型はNiとFeの間に単原子のブリッジ配位子があり,Ni-A型はそれが2原子分子であった.Ni-A型のブリッジ配位子の構造とCOで活性阻害したCO結合型の構造の比較から,「不活性−Unready型」と「CO阻害型」の共通の特徴を見出した.これらの知見は,生物酵素のモデル化合物を合成するときに役立つと期待できる.

論文掲載ページへ