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2006/03/24

HIV-1 VprはDNA二重鎖切断を誘導する

論文タイトル
HIV-1 Vpr Induces DNA Double-Strand Breaks 
論文タイトル(訳)
HIV-1 VprはDNA二重鎖切断を誘導する
DOI
10.1158/0008-5472.CAN-05-3144
ジャーナル名
Cancer Research 
巻号
Cancer Research 66, 627-631, January 15, 2006
著者名(敬称略)
立和名 博昭 1,2志村 まり2中井(村上)智嘉子2徳永 研三3滝沢 由政1,2佐多 徹太郎3胡桃坂 仁志 1石坂 幸人2
所属
1. 早稲田大学大学院理工学研究科電気・情報生命工学科
2. 国立国際医療センター難治性疾患研究部
3. 国立感染症研究所感染病理部

抄訳

我々は様々な視覚情報を将来の行動に備えて持続的に心の内に留めることができる。こうした能力は分散化された神経機構によって成り立っていると考えられている。有力な仮説としては、前頭前野はこの神経機構に関与しているが、視覚システムの最終ステージである下部側頭皮質は関与していないというものである。本研究では、マカクサルの下部側頭皮質において、連合記憶によって想起された視覚情報は、干渉刺激が提示されても持続的にコードされることを示した。この結果は視覚情報を積極的に持続させる神経機構に前頭前野だけでなく下部側頭皮質も関わっていることを示唆している。

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