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ユサコニュース詳細

USACO News:詳細

2025/09/30:9月のニュース (ユサコニュース第377号)
 

EndNote 2025:アップデート版リリース
 EndNote 2025の最新アップデートプログラム,EndNote 2025.1がリリースされました。

 本アップデートではAI機能が強化され,ライブラリに添付・同期したPDFの内容についてチャット形式でAIと対話したり翻訳させる機能が実装されました。

 アップデートはEndNote 2025を起動した際に表示される通知ウィンドウから実行できます。

■EndNote 2025.1で実装された新機能
▼EndNote Research Assistant
1. PDFドキュメントについてAIとのチャット
 添付したPDFの内容についてAIに質問をしたり,要約を作成することができます。

2. PDFドキュメントの翻訳
 全文および指定した部分を翻訳することができます。全文翻訳は元のファイルとは別に保存できます。

▼デスクトップ版の機能強化
1. Cassyniとの連携:
 学術的なセミナーや講演の動画を配信するプラットフォームCassyniと連携します。EndNote上で,論文に関連するCassyniの動画セミナーを直接視聴したり,今後のセミナーの出欠確認をすることが可能になります。

2. ヘルプドキュメントの改善:
 ヘルプドキュメントがオンライン化され,より使いやすく検索しやすいインターフェースになりました。

▼ウェブ版の機能強化
1. フランス語のローカライゼーション:
 ユーザーインターフェースがフランス語に対応します。

2. Web of Science との連携リンク:
 参考文献の詳細画面から,Web of Scienceの関連記事や引用文献へのリンクに直接アクセスできるようになります。Web of Scienceの機関契約が必要です。

JSTOR:電子ブック新モデルを発表
 JSTORは,2026年よりBooks at JSTORプログラムの新モデルPublisher Collectionsの提供を開始します。Publisher Collectionsにより,世界中の図書館は,JSTORプラットフォーム上で本プログラムに参加する北米の大学出版局を中心とした20以上の出版社から,新刊書籍の重要なコンテンツを入手できるようになります。

 Books at JSTORプログラムのすべての書籍と同様に,Publisher Collectionsの書籍はDRMフリーであり,JSTORの信頼できるプラットフォーム上で,関連主題に沿った論文や研究レポートを一次資料,画像,マルチメディアとともに検索できます。

・JSTOR プレスリリース
https://about.jstor.org/news/publisher-collections-on-jstor/

クラリベイト:リサーチコモンズをリリース
 クラリベイトは,Web of Scienceプラットフォーム上の新しいデータベースとして,リサーチコモンズ(Research Commons)をリリースしました。

 リサーチコモンズはオープンなメタデータソースからジャーナルに掲載された研究成果を網羅的に収集したコレクションです。Web of Scienceの全契約者に提供されます。Web of Science Core Collectionと併せて検索することもでき,研究者がより広範な情報にアクセスできるようになりました。

リサーチコモンズの主な特長・メリット
・グローバルサウスでの研究成果や,社会科学,芸術・人文学分野の研究をさらに探索することができます。
・検索のニーズに応じて,Web of Scienceプラットフォーム内で『質」を重視するか,『網羅性」を重視するかを選択できます。
・組織全体の研究活動をより包括的に把握できるようになり,それに基づいた意思決定が可能となります。

 リサーチコモンズは3,200万以上の新たなレコードをWeb of Science に追加搭載し,これまで以上に柔軟な情報探索や研究者同士の迅速なつながり,世界中の研究者の発見を支援します。

詳細は下記,クラリベイトのウェブサイトをご確認ください。
https://clarivate.com/academia-government/blog/expanding-the-web-of-science-platform-with-research-commons/

Rayyan:データ抽出支援機能を提供開始
 文献レビューを効率化するオンラインプラットフォーム「Rayyan」に,新機能「Rayyan Data Extraction」が追加されました。「Rayyan Data Extraction」は,従来研究者が手動で行っていたデータ抽出作業を可能な限り自動化し,効率化します。Rayyanのレビューメニューに組み込まれたことで,Rayyanのインターフェースから離れることなく一気通貫したワークフローでフルテキストの分析ができるようになりました。

 PDF文献からのデータ抽出は従来,時間がかかり,ミスが生じやすいプロセスでしたが,「Rayyan Data Extraction」を活用することで,これらの課題を一挙に解決できます。ユーザーはカスタムテーブルやフォームを作成し,文献から構造化されたデータを迅速かつ正確に抽出できるほか,チーム全体での進捗状況をリアルタイムで追跡することも可能です。

 この機能は,学術研究や臨床研究だけでなく,企業のR&D部門など,さまざまな分野で活用可能です。特に,大規模なデータセットを扱うプロジェクトにおいても,安定した高いパフォーマンスを発揮します。Rayyanに追加されたこの新機能は,研究プロセスの効率化と精度向上を支援し,研究者の生産性を飛躍的に向上させます。

・Rayyan Data Extractionの紹介ページ
https://blog.rayyan.ai/2025/08/25/rayyan-data-extraction-from-manual-to-fully-automated-insights/

・弊社Rayyan商品ページ
https://www.usaco.co.jp/product/detail.html?pdid=425

Artstor:無料トライアルを提供中
 JSTORのプラットフォーム上で世界中の文化財の画像コレクションを提供するArtstorは,現在2か月の無料トライアルを提供しています。
教育機関,公立図書館,美術館,博物館,非営利団体が対象となります。

 お申し込みやご質問は,弊社までお問い合わせください。

・弊社ITHAKA/JSTOR紹介ページ
https://www.usaco.co.jp/product/detail.html?pdid=ITHAKA%2fJSTOR

図書館総合展フォーラム開催のご案内
 このたび,Clarivate・紀伊國屋書店・サンメディア・弊社 の共催による特別フォーラムを図書館総合展にて開催いたします。
 開催要項を以下のとおりご案内いたしますので,ご多忙とは存じますが,是非ご参加を検討くださいますようお願いいたします。

日時:2025年10月24日(金)10:30-12:00
会場:パシフィコ横浜 アネックスホール第6会場 ※オンライン・アーカイブ配信なし
登壇者:
・Yariv Kursh(Clarivate/Ex Libris - Senior Vice President,General Manager,Clarivate Academia & Government)
・上野 耕平 氏(電気通信大学附属図書館)
・渡辺 麻子 氏(Clarivate/Regional Sales Director,Clarivate Academia and Government,Japan)

 本フォーラムでは,Clarivate/Ex Librisのグローバル戦略,世界の学術情報業界における図書館システムやディスカバリーの最新動向,日本国内における実践事例として,「電気通信大学におけるAlmaおよびEsploroの導入事例」をご紹介いたします。

参加をご希望の方は,下記よりお申し込み下さい。
事前申込: https://interest.clarivate.jp/JapanLibraryFair2025
※お申し込みいただいたご連絡先は,Clarivate・紀伊國屋書店・サンメディア・弊社 の間で共有させていただきます。

クラリベイト:公開ウェブセミナーのご案内
 2025年10月開催の,クラリベイト主催の公開ウェブセミナーをご案内いたします。

英語論文執筆と研究発表の基本を学ぶ 英文作成上達講座(第2回)
アブストラクトの効果的な執筆と英語での研究発表 - 効果的なスライドと原稿の作成まで

【日時】2025年10月30日(木)14:00-14:50
【参加対象】研究者・URA・図書館員・研究推進の方など,研究および研究支援に関わる方
【講師】中山 裕木子 様(株式会社ユー・イングリッシュ 代表取締役)
【概要】ユー・イングリッシュの中山先生による大人気のウェブセミナーです。
 4月に実施した第1回の続編となる今回のウェブセミナーは,アブストラクトを素早く書き上げ,それを元に英語プレゼンテーションを行うためのスライド英語の基本を扱います。Web of Scienceから検索したアブストラクトをお手本にして,正しく明確,簡潔にアブストラクトを書き上げ,発表内容を簡潔なスライドで表現し,読み易い原稿を作成します。スライドの作成から原稿を読み上げる練習まで,生成AIや各種英語ツールも使って,研究内容を効果的に発信するためのコツを学びます。

 今回が初めてのご参加でもお申し込みいただけます。

お申込みは下記リンクをご覧ください。
https://interest.clarivate.jp/20251030_Webinar_Uenglish

米国精神医学会:電子ブック改訂版リリース
 精神医学,メンタルヘルス,行動科学に関する書籍やジャーナルを出版するAmerican Psychiatric Association Publishing(APA Publishing)は,同出版社が提供するPsychiatryOnline.orgにおいて,下記電子書籍の新版を追加したことを発表しました。なお,これらのタイトルの旧版は,PsychiatryOnlineで2025年12月まで利用可能です。

・Cognitive-Behavior Therapy for Severe Mental Illness: An Illustrated Guide, Second Edition
https://doi.org/10.1176/appi.books.9798894550824
 最新のエビデンスに基づいた認知行動療法(CBT)の治療法をわかりやすく解説するガイドです。本書では,統合失調症,双極性障害,重度のうつ病患者を対象に,症状の軽減,再発予防,回復促進に向けた指針が,豊富な事例と実践的な動画で紹介されています。さまざまな文化的背景や特性を持った患者が,症状を管理,薬物療法を遵守し,日常生活におけるCBTの指針の活用を手助けするための手法が含まれています。

・DSM-5-TR Pocket Guide for Child and Adolescent Mental Health
https://psychiatryonline.org/doi/book/10.1176/appi.books.9798894551012
 小児や青年期の臨床現場に即して,DSM-5-TRの内容を実用的に要約したポケットガイドです。本書は,15分,30分,45分で診断面接を行うための具体的な指針を提供しています。最新のエビデンスに基づいた薬剤表に更新し,新たな章を追加して,患者との信頼関係の構築,精神的苦痛を抱える若年者との面談や危機ケアを通して,前向きな治療が実施できるよう解説しています。

学会展示・セミナー開催スケジュール
  • 日本病院ライブラリー協会(JHLA)(御茶ノ水ソラシティカンファレンスセンター):2025年10月3日(金)
  • 日本救急医学会総会・学術集会(大阪国際会議場):2025年10月28日(火)~10月30日(木)
  • 日本動物実験代替法学会(パシフィコ横浜):2025年11月1日(土)~11月3日(月)
  • 国際混合研究法学会アジア地域会議2025東京(聖路加国際大学):2025年11月8日(土)~11月9日(日)
  • 第67回日本小児血液・がん学会学術集会/第23回日本小児がん看護学会学術集会/第30回がんの子どもを守る会公開シンポジウム((福岡国際会議場):2025年11月19日(水)~11月21日(金)
  • 日本官能評価学会 第30回(2025年)記念大会(日本女子大学目白キャンパス):2025年11月22日(土)~11月23日(日)
  • 日本スポーツ理学療法学会学術大会(札幌市教育文化会館):2025年11月29日(土)~11月30日(日)(金)
  • VACUUM2025真空展(東京ビッグサイト 南ホール):2025年12月3日(水)~12月5日(金)
  • 日本分子生物学会(パシフィコ横浜):2025年12月3日(水)~12月5日(金)
  • 第45回日本看護科学学会学術集会(朱鷺メッセ 新潟コンベンションセンター):2025年12月6日(土)~12月7日(日)
  • 第103回日本生理学会大会(東京医科大学):2026年3月10日(火)~3月12日(木)
  • 日本薬学会年会(関西大学 千里山キャンパス):2026年3月27日(金)~3月29日(日)

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