抄訳
ステント併用コイル塞栓術(SAC)は広頸の未破裂脳動脈瘤に広く用いられているが、異なるステント間の直接比較データは乏しい。本研究は、直径10mm未満の未破裂内頸動脈(ICA)動脈瘤を対象に、編み込み型のLVISステントとオープンセル型のNeuroform Atlasステントの安全性・有効性を比較検討した。
3施設において2017年から2023年の間にSACを施行した247名・287病変を対象に後方視的解析を行い、傾向スコアマッチングにより各群46例ずつを抽出した。術後1年時点での完全閉塞率(Raymond class I)は、**LVIS群52%に対してAtlas群24%**と、LVIS群が有意に高率であった(P=.007)。術直後の完全閉塞率および体積塞栓率(VER)もLVIS群で有意に優れていた。一方、虚血・出血性合併症、再開通率、再治療率は両群間で差を認めなかった。
以上より、10mm未満の未破裂ICA動脈瘤においてLVISステントは、周術期合併症を増加させることなく、Neuroform Atlasと比較して有意に高い完全閉塞率を達成することが示された。