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日本人論文紹介:詳細

2019/05/13

2型糖尿病におけるレム睡眠中の無呼吸低呼吸指数と糖尿病網膜症との関連

論文タイトル
Apnea Hypopnea Index During Rapid Eye Movement Sleep With Diabetic Retinopathy in Patients With Type 2 Diabetes
論文タイトル(訳)
2型糖尿病におけるレム睡眠中の無呼吸低呼吸指数と糖尿病網膜症との関連
DOI
10.1210/jc.2018-00946
ジャーナル名
Journal of Clinical Endocrinology & Metabolism
巻号
Vol.104 No.6 (2075–2082)
著者名(敬称略)
西村 明洋 他
所属
虎の門病院内分泌代謝科(糖尿病・代謝部門)

抄訳

睡眠時無呼吸症候群(OSA)は糖尿病網膜症(DR)を含む糖尿病慢性合併症のリスク因子となる可能性が示唆されている. 一方, 従来OSAの重症度を評価する指標としては無呼吸低呼吸指数(AHI)が用いられてきたが, ノンレム睡眠中のAHI(NREM-AHI)よりもレム睡眠中のAHI(REM-AHI)のほうが高血圧症の発症やHbA1cと強く関連することが近年報告され, REM-AHIがOSAの新たな指標として注目されている. しかしREM-AHIとDRとの関連はこれまで報告されていない. そこで我々は当院通院中の2型糖尿病症例で終夜ポリソムノグラフィを施行した症例を対象としてREM-AHIとDRとの関連を横断的に検討した. 複数のDRリスク因子で補正した多変量解析の結果, REM-AHIはDRと独立した関連を有する一方でNREM-AHIはDRと関連しないことが示された. この解析で補正したリスク因子の中には(既報でREM-AHIとの関連が示されている)高血圧症やHbA1cも含まれていることから, REM-AHIは高血圧や高血糖を介さずともDRのリスク因子となる可能性が今回初めて明らかとなった. 我々の検討では糖尿病性腎臓病(DKD)とREM/NREM-AHIについても同様の関連を認めており(現在投稿準備中), REM-AHIが糖尿病慢性合併症の新たなリスク因子となる可能性がある.

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