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日本人論文詳細

日本人論文紹介:詳細

2020/03/10

大腸菌細胞内におけるメタン生成アーキアMethanosarcina mazei由来「アーキア型」メバロン酸経路の再構築

論文タイトル
Reconstruction of the “Archaeal” Mevalonate Pathway from the Methanogenic Archaeon Methanosarcina mazei in Escherichia coli Cells
論文タイトル(訳)
大腸菌細胞内におけるメタン生成アーキアMethanosarcina mazei由来「アーキア型」メバロン酸経路の再構築
DOI
10.1128/AEM.02889-19
ジャーナル名
Applied and Environmental Microbiology
巻号
Applied and Environmental Microbiology Volume 86, Issue 6
著者名(敬称略)
吉田 稜、邊見 久 他
所属
名古屋大学大学院生命農学研究科 応用生命科学専攻 応用酵素学研究室

抄訳

  メバロン酸経路は、天然物医薬品などの有用化合物を数多く含むイソプレノイドの前駆体供給経路である。我々は最近、Crenarchaeota門に属する超好熱性アーキアから、大半のアーキアが持つと推定される変形メバロン酸経路(「アーキア型」メバロン酸経路)を発見した。同経路は一般のメバロン酸経路に比べてATP消費量が少ないため、有用イソプレノイドの生物生産への応用が期待される。本研究では、Euryarchaeota門に属するメタン生成アーキアMethanosarcina mazeiから同経路の推定遺伝子群を単離し、カロテノイド色素の生産経路とともに大腸菌に導入した。同株を準嫌気的条件下で培養したところ、メバロン酸経路を持たない株に比べてカロテノイド生産量が大幅に向上した。この結果は、「アーキア型」メバロン酸経路が幅広い分類群で保存されており、かつ大腸菌内でも機能しうることを示すものである。

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