本文へスキップします。

H1

日本人論文詳細

日本人論文紹介:詳細

2020/03/19

FDG-PET/CTの定量指標を用いた血管肉腫患者の予後予測

論文タイトル
Prognostic Value of Quantitative Parameters of 18F-FDG PET/CT for Patients With Angiosarcoma
論文タイトル(訳)
FDG-PET/CTの定量指標を用いた血管肉腫患者の予後予測
DOI
10.2214/AJR.19.21635
ジャーナル名
American Journal of Roentgenology
巻号
Vol.214 Number.3 649-657
著者名(敬称略)
加藤 彩子 中本 裕士 他
所属
京都大学大学院医学研究科 放射線医学講座(画像診断学・核医学)

抄訳

血管肉腫の組織学的グレード分類および全生存率におけるFDG-PET/CT上の定量指標を評価することを目的とした。組織学的に血管肉腫と診断され、治療前にFDG-PET/CT検査を受けた16人の患者を解析した。原発巣における1ピクセルあたりの最大SUV(pSUVmax)、一定のSUV以上を示す全病変の腫瘍容積、全病変における腫瘍内のSUVの総和、pSUVmaxと血液のSUVの比(TBR)、全病変における腫瘍血液比の総和、の5つの定量指標を算出した。腫瘍は病理所見に基づき、high gradeとlow gradeに分け、各定量指標との関連を調査した。またこれらの定量指標と臨床病理要因に対して、全生存率の予後予測能をCox比例ハザードモデルにて解析した。組織学的検討によりhigh gradeは10例、low gradeは6例であった。定量指標の中でpSUVmaxとTBRの2つがhigh grade腫瘍で有意に大きかった。追跡期間中10人の患者が死亡し、いずれの定量指標も大きい患者で有意に予後不良であった。初診時の単発病変および根治手術が行われたかは予後良好を示す強い要因であったが、組織学的グレードは有意な予後予測因子ではなかった。結論として、血管肉腫はhigh grade腫瘍でFDG-PET/CT上のpSUVmaxおよびTBRが有意に高く、5つの定量指標はいずれも全生存率に対する有意な予後予測因子であった。

論文掲載ページへ