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2020/09/24

Arum maculatumの付属体におけるミトコンドリアalternative oxidaseの分解

論文タイトル
Degradation of mitochondrial alternative oxidase in the appendices of Arum maculatum
論文タイトル(訳)
Arum maculatumの付属体におけるミトコンドリアalternative oxidaseの分解
DOI
10.1042/BCJ20200515
ジャーナル名
Biochemical Journal
巻号
Biochemical Journal Vol.477 No.17 (3417–3431)
著者名(敬称略)
伊藤 菊一 他
所属
岩手大学農学部応用生物化学科生体熱制御システム学研究室

抄訳

シアン耐性alternative oxidase(AOX)は、ミトコンドリア内膜に局在するキノールオキシダーゼである。本研究においては、ミトコンドリアにおけるAOXタンパク質の分解に関わるメカニズムを明らかにするため、Arum maculatumの発熱器官である付属体から調製したミトコンドリアを用いた一連の生化学的解析を行った。その結果、AOXタンパク質は本植物の発熱温度に近い30℃において分解されるとともに、このような温度依存性プロテアーゼ活性は、システインプロテアーゼ阻害剤であるE-64により特異的に阻害されることが判明した。また、問題とするプロテアーゼの精製を行った結果、AOX分解活性を有するプロテアーゼはPhoenix dactyliferaのシステインプロテアーゼ1様タンパク質と同一の部分ペプチド配列を有することが判明した。これらの結果は、AOXがA. maculatumの発熱性付属体においてシステインプロテアーゼの標的タンパク質であることを示唆している。

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