本文へスキップします。

H1

日本人論文詳細

日本人論文紹介:詳細

2021/03/08

小腸の絨毛構造は上皮細胞を均一に脱落させる

論文タイトル
Intestinal villus structure contributes to even shedding of epithelial cells
論文タイトル(訳)
小腸の絨毛構造は上皮細胞を均一に脱落させる
DOI
10.1016/j.bpj.2021.01.003
ジャーナル名
Biophysical Journal
巻号
Biophysical Journal Vol.120 Issue 4 (February 16, 2021)
著者名(敬称略)
甲斐 悠斗
所属
九州大学大学院医学研究院 系統解剖学分野

抄訳

小腸粘膜には、絨毛と呼ばれる上皮細胞に覆われた無数の突起が存在し、それぞれの絨毛は陰窩と呼ばれるくぼみで囲まれている。 腸上皮細胞の代謝回転(ターンオーバー)では、陰窩内で増殖した細胞が陰窩から絨毛へと移動し、絨毛を登り、最終的に絨毛の 頂点から腸管内腔に脱落する。本研究では、絨毛がターンオーバーに与える影響を理論的に検討し、絨毛がターンオーバーを厳密 に制御していることを提案した。絨毛の指のような形状は、細胞が増殖する陰窩から細胞が脱落する絨毛頂点を遠ざけることにより、 細胞が早期に脱落したり、上皮内に長期間滞在したりしないようにしていることを確率モデルやシミュレーションによって示した。 この結果は、脱落する細胞齢をおよそ一定に維持することにより、絨毛が小腸の恒常性維持に寄与していることを示唆している。

論文掲載ページへ