本文へスキップします。

H1

日本人論文詳細

日本人論文紹介:詳細

2021/04/22

Shewanella oneidensis MR-1株による電極上へのバイオフィルム形成を促進するジグアニル酸シクラーゼの同定

論文タイトル
Identification of a Diguanylate Cyclase That Facilitates Biofilm Formation on Electrodes by Shewanella oneidensis MR-1
論文タイトル(訳)
Shewanella oneidensis MR-1株による電極上へのバイオフィルム形成を促進するジグアニル酸シクラーゼの同定
DOI
10.1128/AEM.00201-21
ジャーナル名
Applied and Environmental Microbiology
巻号
Applied and Environmental Microbiology May 2021; volume 87,issue 9
著者名(敬称略)
松元陽歩、高妻篤史 他
所属
東京薬科大学生命科学部生命エネルギー工学研究室

抄訳

ジグアニル酸シクラーゼ(DGC)によって合成される環状ジグアノシン一リン酸(c-di-GMP)は、多くの細菌においてバイオフィルム形成の制御に関与するセカンドメッセンジャーとして機能している。これまでの研究により、Shewanella oneidensis MR-1株による電気化学活性バイオフィルム(EABF)の形成にもc-di-GMPが関与していることが示唆されていたが、このプロセスに関与するDGCの同定には至っていなかった。本研究では、SO_1646遺伝子(dgcS)にコードされるタンパク質(DgcS)がMR-1株において主要なDGCとして機能していることを明らかにした。まず、DgcSタンパク質を精製し、in vitroでの活性を測定した結果、DgcSがGTPからのc-di-GMP合成を触媒することが示された。また、dgcS破壊株(∆dgcS)では細胞内c-di-GMPレベルが野生株よりも低下しており、EABFの形成量と電気化学活性(電流生成量)も減少していた。以上の結果から、DgcSはMR-1株による電極上へのバイオフィルム形成において重要な役割を果たしていることが示された。

論文掲載ページへ