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日本人論文詳細

日本人論文紹介:詳細

2021/05/06

アラビアガム由来のアラビノガラクタン・プロテインの資化性のために必要なBifidobacterium longum subsp. longumの新規糖質分解酵素3-O-α-D-galactosyl-α-L-arabinofuranosidase

論文タイトル
Novel 3-O-α-d-Galactosyl-α-l-Arabinofuranosidase for the Assimilation of Gum Arabic Arabinogalactan Protein in Bifidobacterium longum subsp. Longum
論文タイトル(訳)
アラビアガム由来のアラビノガラクタン・プロテインの資化性のために必要なBifidobacterium longum subsp. longumの新規糖質分解酵素3-O-α-D-galactosyl-α-L-arabinofuranosidase
DOI
10.1128/AEM.02690-20
ジャーナル名
Applied and Environmental Microbiology
巻号
Applied and Environmental Microbiology May 2021; volume 87,issue 10
著者名(敬称略)
佐々木 優紀、藤田 清貴 他
所属
鹿児島大学農学部食料生命科学科 食品機能科学コース応用糖質化学研究室

抄訳

アラビアガム由来のアラビノガラクタン・プロテインはビフィズス菌B. longumの特定の菌株だけに利用される食物繊維であることが分かっていましたが、どのような仕組みで利用されているのか不明でした。私たちはアラビアガムの分解のために必要な鍵酵素3-O-α-D-galactosyl-α-L-arabinofuranosidase(GAfase)を発見しました。GAfaseはアラビアガムの末端の二糖を切断する酵素です。この酵素によって切り出されたオリゴ糖を利用することでビフィズス菌が増えるだけではなく、本来アラビアガムの分解能力を持たないB. longumの増殖も促進することを明らかにしました。これは、GAfaseの作用によってアラビアガムの複雑な糖鎖構造の一部が分解され、他の酵素が作用しやすくなったためです。本研究は、アラビアガムの複雑な糖鎖構造を分解する能力が、ビフィズス菌の特定の菌株が持つ鍵酵素に依存したものであることを詳細に解析したものであり、この分解によって生ずる残渣が他の腸内細菌との共生関係にも影響していることを明らかにしたものです。

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