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2021/05/10

ヒト血清中可溶型T-カドヘリンの同定と臨床パラメーターとの関連

論文タイトル
Identification and Clinical Associations of 3 Forms of Circulating T-cadherin in Human Serum
論文タイトル(訳)
ヒト血清中可溶型T-カドヘリンの同定と臨床パラメーターとの関連
DOI
10.1210/clinem/dgab066
ジャーナル名
Journal of Clinical Endocrinology & Metabolism
巻号
Journal of Clinical Endocrinology & Metabolism Vol.106 Issue5 (1333–1344)
著者名(敬称略)
福田 士郎, 喜多 俊文 他
所属
大阪大学大学院医学系研究科 内分泌・代謝内科学

抄訳

T-カドヘリン(T-cad)は、アディポネクチンによるエクソソームの生合成と分泌を媒介し、心臓血管組織を保護し、筋肉の再生を促進し、移植間葉系幹細胞による治療的心保護作用を発揮するGPIアンカー型カドヘリンです。GWAS研究では、T-cad遺伝子座が、心血管疾患のリスクとグルコース恒常性に加えて、血漿アディポネクチンレベルに強く影響すること知られています。
新規にモノクローナル抗体を作出することで、血中には130kDa体、100kDa、および30kDaの3種の可溶型T-cadが存在することを明らかにしました。新しく開発したELISAシステムを使用してそれらを同時に測定すると、アディポネクチンとの結合は認められなかったものの、130kDa体T-cadが血漿アディポネクチン値と正の相関があることがわかりました(r = 0.28、p <0.001)。また、30kDa体T-cadは、糖尿病患者のいくつかの臨床パラメーターと関連していました。疾患マーカーおよびバイオマーカーとしての重要性や生理活性についてさらに研究する必要があると考えています。

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