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日本人論文紹介:詳細

2021/07/19

肺拡散能の低下と慢性呼吸不全を伴った特発性肺へモジデローシスが疑われたびまん性肺胞出血

論文タイトル
Diffuse alveolar haemorrhage with suspected idiopathic pulmonary hemosiderosis and decrease in lung diffusing capacity and chronic respiratory failure
論文タイトル(訳)
肺拡散能の低下と慢性呼吸不全を伴った特発性肺へモジデローシスが疑われたびまん性肺胞出血
DOI
10.1136/bcr-2021-242901
ジャーナル名
BMJ Case Reports
巻号
BMJ Case Reports Vol.14 Issue 7 (2021)
著者名(敬称略)
岩崎 広太郎
所属
東邦大学医療センター 佐倉病院 呼吸器内科

抄訳

特発性肺へモジデローシスは繰り返すびまん性肺胞出血をきたす原因不明の疾患である. 50代の男性は過去6年間喀血を繰り返し, 肺拡散能の低下と慢性呼吸不全を呈していた. 原因不明で精査希望なく6年間経過観察していたが, 突然の呼吸不全増悪と喀血の増悪をきたして入院となった. 胸部CTではびまん性肺陰影を呈しており, 気管支肺胞洗浄液ではヘモジデリン貪食マクロファージを認めた. それらの所見からびまん性肺胞出血と診断した. 特発性肺へモジデローシス以外のびまん性肺胞出血をきたす疾患は否定的であり, 特発性肺へモジデローシスが疑われた. ステロイドとアザチオプリンの併用療法によって喀血と慢性呼吸不全は改善したが, 肺拡散能低下は改善しなかった. ステロイドとアザチオプリンの併用療法では成人発症の特発性肺へモジデローシスに対して呼吸不全と喀血は改善するが, 肺拡散能は改善しない可能性がある.

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