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日本人論文詳細

日本人論文紹介:詳細

2021/07/29

視床下部腹内側核(SF1細胞)におけるCRTC1欠損は高脂肪食に対して過食と肥満を誘導する

論文タイトル
Loss of CREB Coactivator CRTC1 in SF1 Cells Leads to Hyperphagia and Obesity by High-fat Diet But Not Normal Chow Diet
論文タイトル(訳)
視床下部腹内側核(SF1細胞)におけるCRTC1欠損は高脂肪食に対して過食と肥満を誘導する
DOI
10.1210/endocr/bqab076
ジャーナル名
Endocrinology
巻号
Endocrinology Volume 162 Issue 9 (bqab076)
著者名(敬称略)
松村 成暢 他
所属
大阪府立大学総合リハビリテーション学研究科栄養療法学専攻

抄訳

CREB-regulated transcription coactivator-1(CRTC1)は、細胞内cAMPの上昇に伴い活性化されるCREBのcoactivatorである。 これまでCRTC1の全身性の欠損は過食とエネルギー消費の減少により肥満を引き起こすことが報告されている(Altarejos et al., Nat Med. 2008)。 CRTC1は脳神経細胞で脳の広範にわたり発現しているためCRTC1によるエネルギー代謝調節メカニズムは不明であった。我々は視床下部腹(SF1細胞)特異的にCRTC1を欠損させたマウス新たに作成し、このマウスに高脂肪食を摂取させると肥満すること、耐糖能が悪化することを発見した。視床下部腹内側核より切り出したサンプルのRNAシーケンス解析により、CRTC1の欠損は特定の遺伝子群の発現レベルを有意に変化させることが明らかとなった。これらの結果より、CRTC1は視床下部腹内側核において遺伝子発現を制御し、高脂肪食の摂取調節および糖代謝を制御しているという新たな経路が示唆された。

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