本文へスキップします。

H1

国内研究者論文詳細

日本人論文紹介:詳細

2019/02/27

プローブ-オン-キャリア型DNAチップを用いた1塩基認識

論文タイトル
Single nucleotide recognition using a probes-on-carrier DNA chip
論文タイトル(訳)
プローブ-オン-キャリア型DNAチップを用いた1塩基認識
DOI
10.2144/btn-2018-0088
ジャーナル名
BioTechniques Future Science Group
巻号
BioTechniques, Vol. 66, No. 2 (2019) 73–78
著者名(敬称略)
Saifullah、塚原 俊文 他
所属
北陸先端科学技術大学院大学 マテリアルサイエンス系 塚原研究室

抄訳

個々の患者のSNP分析は、最良の薬物反応を達成し、最適な治療を確実にするために不可欠となっている。 本研究では、SNPの検出のための費用対効果の高いプローブ-オン-キャリア型DNAチップを開発した。 微細粉末多孔質ガラスを固相担体としてプローブを合成し、そのまま固定化することで安価で自由設計のDNAチップ作成を可能にした。 特異性を検証するために4つの細胞株を使用してプローブハイブリダイゼーションを行った。 このチップはTP53遺伝子の1塩基変異であるrs121912651、rs11540652と野生型TP53を区別して検出することが可能であった。 相補鎖間の完全な塩基対合に基づいて、ハイブリダイズした完全マッチスポットで強い蛍光強度が観察されたが、 ミスマッチスポットでは有意に低い蛍光(p<0.05)が観察された。 これらの結果は、プローブ-オン-キャリア型DNAチップがSNP遺伝子型決定に適していることを示している。

論文掲載ページへ