抄訳
滋賀県の土壌から3株の油脂生産性を有する酵母を分離した。ITS領域及びリボゾームRNAをコードするD1/D2領域の塩基配列を決定した。その結果、それらの酵母株はHannaella属の担子菌酵母であることが示唆された。分子系統解析の結果、38-3株及び8s1株はHannaella oryzaeに近縁であることがわかった。しかし、これらの株では多数の塩基置換がおきており、ギャップも観察された。そこで、これらの株を新種酵母Hannaella oleicumulans sp. nov. 及び Hannaella higashiohmiensis sp. nov.として提案する。