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Q&A(よくあるご質問)

当社に寄せられるユーザー様からのご質問の中で、よくあるものを記載しています。
下記にも記載の無い内容でご不明な点は、こちらのお問い合わせ先までお問い合わせ下さい。

Q:Format Paper(RTF Document Scan)方式を利用して論文を執筆する方法について

EndNote

Answer

EndNote の機能を Word で利用する際は、CWYW(Cite While You Write)アドイン機能を
利用するのが最も効率的です。しかし、CWYW アドインが正常に動作しないなどで
使用できない場合、それを使用せずに本文中の引用表記・レファレンスリストを作成する
方法があります。その方法を Format Paper 方式(旧:RTF Document Scan)といいます。
※Word 以外のワープロソフトでも、保存するときのファイル形式でリッチ テキスト形式 (RTF) を
 選択できる場合、本操作を行うことが可能です。
 
【操作手順】
※本操作は執筆作業が完了した後に行うことをおすすめします。
 1) EndNote ライブラリから、引用したいレコードをドラッグ&ドロップして
   Word の文章内へ挿入(=A.docx とする)
   → {Author, Year #Number} の情報がアンフォーマットの状態で文中に記載される
 2) Word 文書を「名前を付けて保存」する。その際に、ファイルの種類を
   「リッチ テキスト形式(RTF)」に変更して、保存(=B.rtf とする)
 3) Word ファイルを全て閉じる
 4) Word に文献を引用した EndNote ライブラリ開く
 5) EndNote のメニューバーの [Tools] → [Format Paper] → [Format Paper] を選択
   ※EndNote 9 以前では [Format Paper] の代わりに [RTF Document Scan] を選択
    ※EndNote 9 とは Ver. 9 のことで、X9 とは異なります。(X9 は Ver. 19 です)
 6) 「2)」で作成したリッチテキスト形式のファイルを選択して開く
 7) 引用文献データのマッチングが行われる
   出現する画面上段のボックスの左側 [Matches] 行が全て "1" になっていることを確認
   ※ここで [Matches] 行に "0"(ゼロ)が表示され、中段の ”Show” 欄の
    "Unmatched Citations" に件数が表示される場合には下記の原因でマッチングが
    正常に完了しなかったと考えられます。ご確認の上、それぞれご対応ください。
     a) 上記「1)」でEndNote から Word にドラッグ&ドロップした際に出力された
       { } 内の情報を Word で編集してしまい、EndNote 上のデータとマッチしない
     b) 上記「1)」でEndNote から Word にドラッグ&ドロップした EndNote 上の
       情報を EndNote 側で編集または削除してしまったためマッチしない
     c) 上記「1)」でEndNote から Word にドラッグ&ドロップした時に開いていた
       ライブラリを現在開いていない
     d) 文献引用以外の箇所で括弧の記号 "{ }" を使用している
       (例:数式や化学式、チャート、など)
 8) 下段の [Output] 欄内にある [Output Style] にて希望する出力形式(アウトプットスタイル)を選択
 9) [Start Bibliography numbering with] 欄に引用番号の開始番号(通常 "1")を入力
 10) [Format] ボタンをクリック
 11) フォーマット化したファイルのファイル名と保存場所を指定し、保存
   (上記「2)」で作成したファイルを上書き保存しないよう、ご注意ください)
   → フォーマット化されたファイルが作成される(=C.rtf とする)
     (7で問題があった場合は、修正した参考文献が正しく作成されていることを確認)
 12) この時点ではまだリッチテキスト形式なので、必要であれば Word からC.rtf を開いて
   「名前を付けて保存」にてファイルの種類を [Word 文書] に変更して保存(D'.docx)
 
操作は以上です。
CWYW の機能を使用すれば、最初のWord文書(A.docx)から最終形式(D.docx)を
瞬時に自動変換することができます。ただし、本 FAQ の操作で作成した D'.docx ファイルと
CWYW の機能を使用した D.docx ファイルは、見た目には同じですが、D'.docx には
フィールドコードが含まれていません。
したがって、Format Paper 機能にて A → B → C → D' と作成した後、
D'(または C) → B(または A)に戻すことはできかねます。
つきましては、A.docx のバックアップを大切に保管しておくことをおすすめします。
※CWYW 機能を利用した場合、D → A に簡単に戻せますが、その場合でも念のため
 A.docx のバックアップは作成しておくことをおすすめします。
 
以上
 
【関連項目】
Word で EndNote を利用しているときに「EndNote Select Matching Reference」という
 画面が表示され、指定したスタイルの書式にならない