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ノルウェー・トロムセ大学図書館のJan Erik Frantsvag 氏は,オープンアクセス(OA)誌出版機関の規模に関する調査報告"The size distribution of open access publishers:A problem for open access"を発表している。 調査は,OA誌のディレクトリ"Directory of Open Access Journals(DOAJ)"(2010年8月5日時点)と, OA誌と予約購読誌両方のデータを含む"Ulrich's Periodicals Directory(Ulrich's)"(2010年2月22日時点)から抽出された学術分野ジャーナルで,それぞれの規模分布データが公開されている。 DOAJには,OA出版機関3,231から刊行されている5,161誌が収載されていたが,全体の87.9%にあたる2,839機関が1誌のみ出版し,総タイトル数における割合は55%を占めていた。一方,11誌以上を出版していたのはわずか1.1%の37機関だったが,タイトル数では1,206でOA誌全体の23.3%を占めるという結果が出ている。 これに対し,Ulrich'sからは9,970機関が刊行する24,263誌のアクティブな査読付き学術誌のデータを入手し,そこから予約購読誌の分布を探るべくOA誌のみを出版する1,404機関とその刊行タイトル1,643を除いたデータを分析し比較した。そのなかで1誌のみ刊行する機関数は7,168で83.7%,タイトル数は全体の31.7%であった。また,11誌以上のタイトルを出版している機関は2.3%にあたる200で,タイトル数では51.1%の11,565だった。出版数100誌以上で比較してみると,DOAJでは機関数3(0.1%),タイトル数534(10.3%)であったのに対し,Ulrich'sでは機関数27(0.3%),タイトル数6,728(29.7%)であった。 出版タイトル数で端的に規模を判断するならば,OAは多くの小規模出版機関に支えられている。また,大手と小規模の分布が極端であることも浮き彫りになった。同氏は,OA誌の小規模な出版体制が,固定費用,生産性などの経済的側面から非効率であることを懸念している。 ※ Frantsvag 氏はDOAJに重複データや,未登録ジャーナルがあることを指摘し今回の分析結果に 厳密性は保証していない。 参考)OA誌出版機関の規模分布データ(DOAJより) By Jan Erik Frantsvag "The size distribution of open access publishers:A problem for open access" http://firstmonday.org/htbin/cgiwrap/bin/ojs/index.php/fm/article/view/3208/2726 ・Jan Erik Frantasvag氏報告 http://firstmonday.org/htbin/cgiwrap/bin/ojs/index.php/fm/article/view/3208/2726, (accessed 2011-2-28). ・本誌第170号トピックス「DOAJ:オープンアクセスに関する著者向け情報サービスを開始」 https://www.usaco.co.jp/u_news/detail.html?itemid=51&dispmid=605
医学中央雑誌刊行会は,2011年4月に医中誌Web(Ver.5)をリリースします。 リリースは段階的に行われ,第一段階のリリースは4月11日(月),第二段階のリリースは7月に予定されています。 第一段階では,検索画面が一新され「BASIC MODE」と「ADVANCED MODE」は一つに統合されます。 ログインまでのステップの簡略化や検索対象年のデフォルトを全年にするほか,検索方法,検索結果の表示内容,書誌確認画面,シソーラス参照画面など全体的に利便性が向上します。そのほか新しいサービスとして,参考文献情報の提供,外部APIの公開などが追加されます。 第二段階では,個人設定ができる「My医中誌」,メールアラート,フルテキストリンクや雑誌所蔵の有無による絞り込みなどのリリースが予定されています。 本リリースに先立ち,医中誌Webの管理者に限定した公開が予定されています (3月22日の週を予定)。 なお,Ver.4は8月末頃まで並行して提供される予定です。 バージョンアップ詳細につきましては,医学中央雑誌刊行会ホームページを ご参照ください。 http://www.jamas.or.jp/news/ver.html
Microsoft Office ExcelやMicrosoft Office Projectで管理されたプロジェクトデータを瞬時に1ページのレポートとしてビジュアル化するOnePagerの日本語版が3月に発売予定です。日本語化される製品は,Microsoft Office ProjectのアドインソフトであるOnePager Proと,Microsoft Office ExcelのアドインソフトであるOnePager Expressです。 OnePagerは,米国では製薬,金融,生保,重工業,テレコム,IT産業の企業,また連邦政府,州政府など官公庁で広く採用されており,プロジェクト進行状況の可視化が,意思決定の質を高めるとして評価されています。 なお,弊社では日本語版発売を記念して3月末までにご注文いただいた場合,1ライセンスの価格46,200円(税込)から4,000円のディスカウントをいたします。ボリュームディスカウントもございます。詳細は弊社までお問い合わせください。 ・OnePager製品情報 http://www.estmetrics.com/cg-j/index.html
ebraryが提供する公共図書館向けのコレクション"Public Library Complete"に,著名なフィクション分野の電子ブックが追加されました。Public Library Completeは,世界中の著名な出版者が様々な分野のコンテンツを提供しているコレクションです。今回の追加で,ロマンス,サイエンスフィクション,ミステリー,子ども向けのフィクションなど3,200以上のタイトルが加わり,これにより約23,000タイトルの電子ブックが同コレクションから提供されることになります。なお,公共図書館以外の機関も同コレクションをご利用いただけます。 ・ebraryホームページ プレスリリース http://www.ebrary.com/corp/newspdf/ebrary_Fiction_PLC.pdf ・ebraryホームページ http://www.ebrary.com ・弊社ebraryサイト http://www.usaco.co.jp/products/ebrary/index.html
米国に本部を置くSpecial Libraries Association(SLA:専門図書館協会)のアジアン・チャプターは,専門図書館協議会(JSLA:Japan Special Libraries Association)とともにアジア専門図書館国際会議(ICoASL:International Conference of Asian Special Libraries)を2月10日から12日まで東京で開催しました。 米国SLA現プレジデントであるAnne Caputo氏が,図書館を取り巻くグローバルトレンドについての基調講演を行ったほか,専門家による講演と論文発表,日本貿易振興機構(ジェトロ)アジア経済研究所ライブラリーでの図書館見学が企画され,アジア各地・欧米から170名以上が参加しました。前プレジデントStephen K. Abram氏はインタビューで,図書館員が技術革新や方策などをオープンに議論しさらなる知識を身につけて図書館員の地位向上を図ることの重要性を強調し,本会議がグローバルな意見交換の場となることを期待していました。(インタビューアー:ユサコ株式会社 佐々木) なお,今年のSLA年次総会は,6月12日から15日までフィラデルフィアで開催されます。 ICoASL 2011ホームページ http://units.sla.org/chapter/cas/ICoASL-2011.htm
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