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USACO News:詳細

2011/06/30:第218号 電子書籍の新しい貸出モデル:Freading
 

電子書籍の新しい貸出モデル:Freading

米国図書館協会(ALA)の今年の年次総会で,米Library Ideas,LLCは既刊と新刊の電子書籍20,000タイトルを図書館利用者に貸出提供するサービス“Freading”を発表した。

 各図書館はFreadingのプラットフォーム上に自館のブランディングを施した専用のサイトの提供を受ける。利用者は,タイトルをダウンロードすることで,2週間の閲覧ができ,希望すれば更に2週間延長できる。ダウンロードしたコンテンツは,Kindleを除くほとんどのメジャーな端末を使いオフラインで閲覧ができ,貸出期間を過ぎるとAdobe Digital EditionのDigital Rights Management(DRM:デジタル著作権管理)により利用できなくなる。

 料金は,冊子刊行後6ヶ月以内のタイトルが1貸出あたり2ドルで延長する場合は50セント追加,7ヶ月から24ヶ月までが1貸出あたり1ドル,延長の追加課金なし,25ヶ月以上経過している場合は1貸出あたり0.5セントで延長の追加課金なしと,3つの区分で一律に設定されており,毎月請求明細が導入図書館に送られるモデルになっている。図書館は上限の支払枠を予め設定する運用もでき,超過の場合には貸出サービスが停止する。図書館が費用負担することが前提であるため,利用者画面に料金は表示されない。

 Library Ideas,LLCのサービスを初めて利用する機関は150ドルの設定費用がかかるが,その他にプラットフォームの保守費用などはなく,少ない投資で2万タイトルのコレクションを提供できることが魅力となっている。従来のモデルは同一タイトルの同時アクセスができなかったが,Freadingは無制限で,他の利用者の利用終了を待つ必要がなく,利用者のアクセスを増やす効果が期待される。

 現在, Sterling Publishing,Sourcebooks, Andrews McMeel,Regnery Publishingなど16の出版機関が参加しており,今後,Harvard University Press とYale University Pressなどが追加される予定という。8月1日からパイロットサービス,正式リリースは9月1日が予定されているおり,Orange County Public Library System (FL), the Free Library of Philadelphiaなど公共図書館を中心とした10の図書館が夏にサービスを開始することで合意している。

 Library Ideas,LCCは,Freadingを現在の貸出サービスの代わりではなく補完するものとして位置付けている。同社はこれまでにも,図書館の利用者に音楽のダウンロードをする“Freegal”のサービスをSony Music Entertaimentと提携して提供しており,複数の公共図書館が同サービスの採用をしている。

・Library Journal記事“ALA Annual 2011: New Ebook Service Launched, Takes Its Inspiration from Freegal”
http://www.libraryjournal.com/lj/communityala/891114-448/ala_annual_2011_new_ebook.html.csp,(accessed 2011-6-30).

・Library Journal記事“PLA 2010 Conference: DRM-Free Downloadable (Sony) Music at the Library ”http://www.libraryjournal.com/article/CA6723898.html,(accessed 2011-6-30).

EndNote X5 Windows 販売開始のご案内

EndNote X5(Ver.15)Windowsがリリースされ,弊社は国内での販売を開始しました。
 これに伴い,従来のEndNoteX4(Ver.14)Windowsの販売を終了しました。

●EndNote X5 Windows の主な強化点
・EndNote Web のレコードにファイルを添付することができるようになり,外出先での作業や共同執筆者とのデータ共有がさらに便利になりました。EndNote X5 とEndNote Web 間のデータ相互転送もファイルを添付したまま行うことができます。
・ライブラリ一覧画面に新しいPDF & Quick Edit タブが新設されました。レコードの詳細画面を開かずに,PDFの内容を確認しながら手早くレコードを編集できます。またPDFにはハイライトや注釈を入れることができます。
・ライブラリ内レコードの既存情報を,インターネット上の最新情報へアップデートすることができます。検索された最新情報は既存情報と並べて表示され、アップデートしたい情報を選択できます。
  ※Accession Number やDOI を持つレコードのみ。また上記の条件があっても必ずしも全てのレコードでアップデートができることを保証するものではありません。
・DOIやPMCID(PubMed Central reference number)等がない場合でも代替情報を参考文献リストに出力することができます。
・引用挿入時に、著者名を括弧の外に出してAuthor (Year)等と表示させるオプションが追加され,引用後の煩雑な編集作業が不要になりました。
・重複文献を抽出すると相違点がハイライトされ,比較が容易になりました。

●動作環境(2011年6月現在)
・対応OS:Windows XP Service Pack 3
Windows Vista(32ビット/64ビット)
Windows 7(32ビット/64ビット)
・RAM容量:256MB以上
・HD空容量:180MB以上
・対応ワープロ:MS Word 2003
MS Word 2007
MS Word 2010(32ビット/64ビット)
OpenOffice.org Writer 3
         Mathematica 8
・CPU:450MHz以上
・CD-ROMドライブ(インストール時に必要)

 価格・無償アップグレード・注文方法などの詳細は,弊社ホームページを参照ください。なお,EndNote X5 Macintoshの販売日は未定ですが,情報を入手次第,弊社ホームページにてご案内します。

・弊社EndNoteサイト
http://www.usaco.co.jp/products/isi_rs/endnote.html



Ovid Technologies, Inc.: 臨床ツール“OvidMD”をリリース

Ovid Technologies, Inc. は,2011年5月に同社初となる臨床ツール“OvidMD”をリリースしました。OvidMDは,医師が臨床の場で生じた質問を入力するだけで,信頼できる情報源からすばやく回答を提示します。図書館の情報源を使いやすくすることにより,最新の研究成果を臨床現場の実践に活用することができます。

【OvidMD基本構成】
・ Evidence-Based Guidelines: 診断,疾病管理および薬物療法の推奨に関する最も有用なエビデンスが総合的にまとめられています。医師によって執筆され,更新は年4回です。
・ Ovid MEDLINE: 生物医学およびヘルスケアのジャーナル文献を1,500万件以上収録した包括的な生物医学のデータベースです。
・ LWW Current Opinionパッケージ: 医学の専門家による専門分野別のコメントとレビュー記事。シリーズのうち,11タイトルの最新2年分を常に提供します。
・ 患者向け資料: UpToDate とRelayHealth (McKesson Technologies, Inc.の一部門)の患者向け資料を提供します。
・ A to Z Drug Facts: 医薬品の投与量,副作用,適応症および薬物療法に関する情報を確認できます。
・ UpToDate へのリンク: OvidMD上でUpToDate のトピック・プレビューを検索し,購読していればフルテキストにリンクします。
・ その他: National Guideline Clearinghouse,Medical Calculatorsを収録しています。
上記に,5 Minutes Clinical Consult Books,Natural Products,Transplant Libraryなどを追加することができます。

【OvidSPコンテンツ】
すでにOvidSPを利用している場合は,MEDLINE,Cochrane,UpToDateなどの臨床情報源や契約コンテンツをOvidMD上でまとめて検索できます。
・ Evidence-Based Medicine Reviews (EBMR): ACP Journal ClubとCochrane Systematic Reviews
・ Journals@Ovid:Ovid UpToDate Reviewed Journals Collection,LWW UptoDate Reviewed Journals Collectionなどの臨床系タイトル
・ Books@Ovid: 臨床的関連性の高いタイトル

詳細に関しましては,Ovid Japanのサイトをご参照ください。
http://www.ovid.jp/site/ovid/OvidMD_Datasheet_0511_JA.pdf

Nature Publishing Group:Nature Climate Change創刊と無料トライアルのご案内

Nature Publishing Groupは,2011年4月に創刊した “Nature Climate Change ”の無料トライアルを法人向けに提供します。

 Nature Climate Changeは,気候変動に関する最も重要で最先端の研究論文を掲載することを目的とした月刊誌です。本誌では,気候変化とその影響に関するこれまでの中核テーマ(大気科学,生物地球化学,地理学,地形学,生態学,環境経済学,地球工学,モデル作成と予測,海洋学,古気候学,古生態学)を取り上げるだけでなく,気候と社会の相互作用,政治的影響,環境評価と環境管理などの関連テーマについても掲載の対象とします。

 トライアルのお申込み期限は本年7月末まで,トライアルの期間はお申込から2ヶ月間となります。

 詳細は弊社までお問い合わせください。

・Nature Climate Changeサイト
http://www.natureasia.com/japan/nclimate/about_journal/
・Nature Climate Change 法人向け無料トライアルご案内
http://www.natureasia.com/ncc-trial/

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