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2018/09/30:第298号 Webアノテーションの動向
 

Webアノテーションの動向 Share (facebook)

 学術出版系ブログScholarly Kitchenに,昨今,活発化しつつあるWebアノテーション動向を総括する記事「The Time for Open and Interoperable Annotation is Now」が2018年8月28日付で投稿された。今回は,その記事の要点を中心に紹介したい。なお,アノテーションとは一般的に注釈と和訳され補足説明をイメージすることが多いが,ここでは,コメント,メモ,訂正,画像など,オリジナル資料に関連した追加コンテンツを意味する。

 

 ネット上の資料にアノテーションを追加するアイディアは1993年にリリースされたブラウザMosaicでも試みられていた。その後も有用性は認識されていたものの,使い勝手,ブラウザの処理速度,集中化したシステム,標準化の対応がネックとなり,実質的な普及に至らなかったと考えられている。

 

 2017年2月,Web技術の標準化を推進する非営利団体のW3C(World Wide Web Consortium)がWeb上でのアノテーションに関するそれまでの議論を総括した勧告を発表した。これによりネット上のツールへの実装に対する共通基盤が整備された。

 

 従来もネットの情報資料にコメントを記載する機能は設けられていたが,Webアノテーションとの違いとして以下の点が挙げられている。

 

・Webアノテーションでは公開範囲を自分自身,グループ,無制限に選べることで,様々な利用シナリオに対応する。
・コメント欄は,討議の場を提供することが主眼だったが,W3Cモデルでは,コメント,訂正,質問,分類,タグなどが想定されている。
・コメント欄は,記載されたページに留まり,実質的にその場を提供している出版者の所有になるが,対照的にWebアノテーションは記載者に帰属し,ブラウズ,検索,共有,記載内容の整理,他者が作成したフィードバックを発見することが可能。
・Webアノテーションは,HTML,PDF,EPUBなどのフォーマットや,プラットフォームの違いを超えて連携ができる。
・コメント欄は通常オリジナル資料の下に表示されるが,アノテーションは該当箇所に配置し,直接的なリンクの役割も担う。
・Webアノテーションでは外部システムとの連携のためのAPIを実装することができ,他のシステムから機械によるアノテーションを付与したり,データの取込みができる。
・Webアノテーションは,構造的にオリジナル資料とは別のレイヤーになっている。Webアノテーションの提供者が公開されるアノテーションを監視し,有害なアノテーションを非表示にしたり,常習者の利用アカウントを停止したりすることで品質管理の措置を講ずることができる。

 

 学術活動への効果としては,個人的なメモの付与,重要な個所のハイライト,画像やリンクの挿入などの利用が想定される。グループや公開での利用では,共同研究者間,コミュニティー,クラスのコミュニケーションの効率化や,原稿の校正やレビュー,読者から著者への質問,資料の要求,最新情報への更新,知見の集約などが挙げられている。Webアノテーションを使ったピアレビューは,的確な運用,論文の質の向上につながる。刊行前だけでなく,刊行後の公開またはコミュニティーによるピアレビューにも対応できる。

 

 教育面では,スライドや電子教科書へのアノテーション,授業の双方向化,遠隔学習への貢献のほかに,Eラーニングシステムとの連動による講師のワークフローの効率化やコースへの参加,評価の簡素化が期待されている。

 

 Webアノテーションにおける生成物はデータであることから,データの発見(Findable),アクセス(Accessible),相互運用(Interoperable),再利用(Reusable)に関する適切な実施ルールとして重要視されているFAIR原則に基づき運用されることが望ましい。検索可能なメタデータとリンクを追加することでFAIR原則の推進にも寄与する。

 

 W3C勧告では相互運用性を重要な目的としている。特定のプロバイダーやサービスに閉じ込められないような仕組みが求められる。

 

 健全なWebアノテーションの発展のためには多くの関連機関の参加が肝要だが,2015年に非営利団体のHypothes.isによって結成されたAnnotating All Knowledgeには,普及のための連合体として,Hypothes.is,RedLink,PaperHiveなどのWebアノテーションツール提供者のほかに,Wiley,Elsvier,Oxford University Press,JSTORなどの学術出版者,HighWire Press,Atypon,COSなどのプラットフォーム提供者,W3C,NISO,Crossref,ORCIDや学術図書館など70以上の機関が参加している。Hypothes.isは,SocArXiv,PsyArXivなどプレプリントサーバに実装されているほか,Elsevierとの提携を発表していて認知度が上がっている。

 

 読者諸氏におかれてもWebアノテーションツールの無料アカウントを取得し利便性を体感することを勧めたい。

 

 HypothesisIconRed.png

The Scholarly Kitchen, The Time for Open and Interoperable Annotation is Now
https://scholarlykitchen.sspnet.org/2018/08/28/all-about-open-annotation/

 

W3C Web Annotation Data Model
https://www.w3.org/TR/annotation-model/

 

FAIR原則
https://www.force11.org/group/fairgroup/fairprinciples

 

Hypothes.is (GET STARTEDからアカウント登録が可能)
https://web.hypothes.is/

 

Annotating All Knowledge
https://hypothes.is/annotating-all-knowledge/

 

Hypothesis Annotation Now Live on COS Open Science Framework Preprints
https://web.hypothes.is/blog/hypothesis-live-on-cos-osf/

 

外国雑誌価格動向 (その2) Share (facebook)

 本誌前月号に引き続き主要な外国学術誌の価格動向をお知らせします。世界的な雑誌取次業者のEBSCO Information Services社が2018年9月20日付で発表した学術・医学図書館向け購読価格動向に関するレポートによると,2019年度も為替レート適応前で5~6%のレンジになると予想されています。
 現時点で弊社に届いている主要出版機関別の外貨ベースでの価格上昇率を以下にリストしました。

 

◆ American Psychiatric Association Publishing…3%
◆ American Society of Neuroradiology…1%
◆ American Society for Cell Biology…6%
◆ American Society for Nutrition…5%
◆ Microbiology Society 【GBP】…1% (※1)(※2)
◇ The American Association of Immunologists, Inc. (The Journal of Immunology)…2%

 

(※1)Microbiology Society
Print + Onlineの提供が終了し,2019年から全てOnline Onlyのみの購読形態となります。

 

(※2)Microbiology Society
Tier定義の大幅な変更により,上昇率はお客様によって大きく異なります。

 

* 先頭に◆印がある出版機関は弊社が国内総代理店です。
* 米ドル以外で決済する出版機関は,機関名の右に【通貨】を表示しました。
* 複数のタイトルを提供する出版機関の数値は,弊社で取扱い実績のあるタイトルを対象に平均値上率を算出し,小数点以下四捨五入しています。

 

・EBSCO Information Services Releases Serials Price Projection Report for 2019
https://www.ebsco.com/news-center/press-releases/ebsco-information-services-releases-serials-price-projection-report-2019

 

第20回図書館総合展フォーラム開催のご案内 Share (facebook)

 弊社はこの度,第20回図書館総合展にてフォーラムを開催する運びとなりました。開催要項を以下の通りにご案内いたします。ご多忙とは存じますが,是非ご参加を検討くださいますようお願いいたします。

▽ ▽ ▽ 開催要項 ▽ ▽ ▽
日時 : 2018年10月30日(火)(15:30-17:00)(受付開始:15:00)
会場 : パシフィコ横浜 展示ホール2階 第7会場(E205)
演題 : Ex Libris セミナー
講師 : 京都府立医科大学附属図書館 日詰千栄 様
独立行政法人 国際協力機構(JICA)光森 祥子 様
ユサコ株式会社

概要 :
・Ex Libris 製品(SFX,Primo) 最新アップデート情報
・ディスカバリーサービス Primo導入事例報告

 フォーラムの前半では,Ex Libris 社の近況と製品のアップデート情報についてご報告します。後半ではEx Libris社が提供するディスカバリーサービス Primo の導入機関である京都府立医科大学附属図書館 日詰 千栄 様,国際協力機構 光森 祥子 様よりPrimoの導入事例についてご報告いただきます。
 
参加をご希望の方は,下記URLよりお申し込み下さい。
https://www.usaco.co.jp/ExLibris_updateseminar_20181030.html

【お問い合わせ先】
ユサコ株式会社 アカデミア事業部 プロダクト部
Tel: 03-3505-3257 Fax: 03-3505-6284
E-mail: product@usaco.co.jp

【図書館総合展 アクセス&マップ】
〒220-0012 横浜市西区みなとみらい1-1-1 パシフィコ横浜
http://www.pacifico.co.jp/visitor/access/tabid/236/Default.aspx

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【個人情報の取扱いについて】
 ご記入いただいた個人情報は,本フォーラムの運営および関連する製品や今後のセミナーのご案内をお送りするためだけに使用し,それ以外の目的に使用いたしません。ユサコ株式会社の個人情報保護方針については,ユサコホームページをご参照ください。
http://www.usaco.co.jp/employment/privacy_hoshin.html

Ex Libris製品についての詳しい説明は以下をご参照下さい。
http://www.usaco.co.jp/solution/solution04.html

英語論文書き方・英語プレゼンテーション セミナー・ワークショップのご案内 Share (facebook)

 弊社とパートナーシップ提携している英文校正・論文投稿支援のeditage(カクタス・コミュニケーションズ株式会社)による研究者向けセミナー・ワークショップのお申込み受付を,弊社オンラインショップ上で開始しました。

 

 editageでは大学・研究機関様,学協会様,および企業様にご所属の研究者の方々の論文執筆,研究発表のスキルを底上げするための各種セミナー・ワークショップを開催しており,世界146カ国,590回の開催実績があります。
 初級から上級まで,幅広いレベルの方に合わせ,英語論文の書き方,修正方法,英語プレゼンテーションのコツ,研究費獲得の方法など,様々なトピックをご用意しています。

 

 研究者向けセミナー・ワークショップの詳細は,下記弊社オンラインショップにてご確認ください。

 

▼editage 研究者向けセミナー・ワークショップの詳細・お申込みはこちら
http://www2.usaco.co.jp/shop/pages/editage_seminar_workshop.aspx

 

 また,弊社オンラインショップでは論文執筆に関するコラムをご紹介しています。論文執筆のヒントとして,ぜひこちらもご一読ください。

 

▼エディテージ x ユサコの論文執筆ヒント集editage
http://www2.usaco.co.jp/shop/pages/editage_how_to_home.aspx

 

【問い合わせ先】
ユサコ株式会社 EC Sales
shop@usaco.jp

 

EndNote無料オンラインセミナーのお知らせ(10月開催) Share (facebook)

 EndNoteの無料オンラインセミナーを下記の通り開催いたします。
場所を問わず気軽に参加できるオンラインセミナーをぜひご利用ください。

 

▼オンラインセミナー詳細・お申し込みはこちら
 http://www2.usaco.co.jp/shop/pages/en_nvivo_webinar.aspx

 

● 開催概要:
日時:
 2018年10月4日(木)17:00 - 18:00
 2018年10月17日(水)17:00 - 18:00
 2018年10月30日(火)17:00 - 18:00

 

内容:EndNoteを使い始めよう!
(1) 製品インターフェース紹介・用語解説

 

(2) EndNoteと言えばコレ! - 投稿規定に合わせた参考文献リスト自動作成 -
 2-1.EndNoteからWord上に文献を引用挿入する
 2-2.投稿するジャーナルのフォーマットに変更する
 2-3.投稿先のフォーマットがない時は?
 2-4.Word上から引用挿入した参考文献を削除する

 

(3) EndNoteに文献を保存 - PDF,PubMedから文献情報を取り込む -
 3-1.新しくライブラリを作成する
 3-2.PDFから取り込む
 3-3.PDFからの取り込みがうまくいかない時は?
 3-4.PubMedから取り込む

 

(4) EndNoteでPDFをカンタン整理 - PDF自動ダウンロード,PDF添付 -
 4-1.取り込んだ文献情報のPDFを自動ダウンロードする
 4-2.PDF自動ダウンロード機能を使う時の注意点
 4-3.手動でPDFを添付する

 

  最新版EndNote X9(Windows)を使って,基本操作(文献収集・管理,論文作成支援)をご説明します。
これからEndNoteを使い始める方や,基本操作に慣れていない方にオススメです。

 

▼オンラインセミナーに関するお問い合わせはこちら
 ユサコ株式会社 アカデミア事業部 営業部 EC Sales
 shop@usaco.jp

 

皆様のご参加をお待ちしております。

「THE調査力」「Deskbee」新機能リリースのご案内 Share (facebook)

 R&D知財業務における,効率化・短時間化,見える化・協同性,標準化・共有化の課題を解決する知財戦略グループウェア「THE調査力」および人工知能を使ったR&D知財AIシステム「Deskbee」に2018年9月18日より新機能がリリースされました。

 

 主な追加機能は下記の通りです。

【THE調査力】
・SDI機能(JP)のデータ取得元がHYPAT-iからHYPAT-i2へ切り替わりました。
・上記に伴い取得項目が追加されました。
 「出願人・権利者識別番号」「公報番号」「ステータス」「引用文献名」
 「引用文献情報」「被引用文献情報」「本権利消滅日」等
・SDI申込のコピー機能を新設しました。(JPのみ)
・SDI結果のログの詳細が参照できるようになりました。(JPのみ)
・「番号から特許データを取得」機能をより便利に改良しました。

 

詳細は下記URLよりダウンロードできます。
→ http://www.ipfine.com/TIP_Cloud/Version/Ver1.31.pdf

 

【Deskbee】
・スクリーニング・ナビゲータ機能を新設しました。
 今までは確率が1%でも高いものをサーチまたはノイズと分けていましたが,ご利用者様ご自身でしきい値を設定することができるようになりました。
 また,判定結果の特許に含まれるサーチワードとノイズワードを確認でき,しきい値の変更でワードの変化も確認できます。
・AI判定結果の出力ファイルに「教師特許」のワークシートを追加しました。
・判定結果の出力ファイル名を「受付番号_タイトル名」にしました。
・判定対象項目が追加できます。(5項目まで)
 項目名がデータに記載と一致していればどの項目でも追加が可能です。
・学習回数が最大50回から100回に増えました。

詳細は下記URLよりダウンロードできます。

→ http://www.ipfine.com/deskbee/version/Ver3.0.pdf

 

各製品のデモやトライアルも承っています。弊社までお問合せください。

 

展示・セミナーのご案内 Share (facebook)
日時 展示・セミナー名 会場
2018年10月10日(水)~10月12日(金)

再生医療JAPAN/BioJAPAN

パシフィコ横浜
2018年10月18日(木)~10月20日(土)

第56回日本癌治療学会学術集会

パシフィコ横浜
2018年10月30日(火)~11月1日(木)

第20回図書館総合展

パシフィコ横浜
2018年11月28日(水)~11月30日(金)

第41回日本分子生物学会年会

パシフィコ横浜
2019年1月11日(金)~1月13日(日)

第22回日本病態栄養学会年次学術集会

パシフィコ横浜

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