学術・研究図書館向け電子ジャーナル閲覧支援システムを提供するThird Iron社よりRoadmap 2024が公開されました。前号でお知らせしたCabells Predatory Reports連携以外のトピックをお知らせします。
■ 撤回論文を引用した文献のアラート通知(8月頃までに実装予定)
現在,LibKeyとBrowZineでは撤回論文をアラートメッセージ表示していますが,撤回された論文を引用している文献にもアラートメッセージを表示する予定です。
■ OA論文へのリンク強化(2024年中実装予定)
ハイブリッドOA誌が増える中,アクセス可能なVoR(Version of Record)コンテンツへのナビゲーションを強化します。Unpaywallとは別に,AussieOAと呼称する独自のVoR OAのデータセットを運用し,VoR OAへのアクセスを増やします。AussieOAは複数のデータソースから定期的にデータを取得し保守・更新することでカバー率と正確性を高めます。
■ 電子ブックリンク機能拡張(2024年中実装予定)
LibKey Nomadの電子ブックリンクが,すでに対応済みのAlmaに続き,EBSCO FTF利用機関でも利用が可能となります。
LibKey Nomadをインストール済のユーザーが,対象の出版社サイトやAmazonなど対応するプラットフォーム上から機関購入済みのeBookを参照した際,Nomadが自動的に所属機関で所蔵していることをお知らせし,表示されたバナーからeBookにナビゲートします。
■ LibKeyのCovidence対応(8月頃までに実装予定)
LibKey Nomadリンクが,文献レビュー支援ツールのCovidence上で表示されるようになります。
■ Nomad機関導入(実装済)
Microsoft以外に以下のグループポリシーを使いLibKey Nomadを機関が管理するPC全体に導入するようになりました。
・Microsoft Intune (Microsoft Endpoint Manager)
・JAMF
・Google Admin (GSuite)
すでに世界中の170以上の図書館が機関導入を実施しています。
ケーススタディーを以下ページからご確認頂けます。
https://thirdiron.com/articles-and-news/
・弊社LibKey商品ページ
https://www.usaco.co.jp/product/detail.html?pdid=307