本文へスキップします。
ごあいさつ
会社概要
会社沿革
アクセス
個人情報保護方針
事業紹介
こんな所にユサコ
うさこの履歴書
商品一覧を見る
新卒採用
キャリア採用
先輩社員からの メッセージ
数字でみるユサコ
採用応募フォーム
研究成果の評価指標としては,トムソンロイターが提供するインパクトファクターが世界標準として広く使われている。近年のSCOPUSやGoogle Scholarの登場で引用追跡の数値データとして独占的な存在ではなくなったが,まだその権威に大きな変化はみられない。引用回数は質を計る上で重要な要素と考えられ,インパクトファクターのほかにも「h指標」と呼ばれる分析手法も新たに提唱され話題となった。 学術情報流通の主体が電子媒体に移行するなかで,電子ジャーナルが研究成果の発表の場の中心となっているが,それ以外にも,ブログ,ホームページ,機関リポジトリなど多様化してきて いるため,実績を集計する際にはこのような媒体を対象にすることが望まれる。また,ネットワーク上の コンテンツでは,従来からの引用回数の他に,ダウンロード回数やトラフィック,ランキングなどの データを評価指標の算出要素として容易に加味することができる。 MESUR(Metrics from Scholarly Usage of Resources)は,デジタル時代にこのような事情を反映した新しい指標を模索するためのプロジェクトである。特に利用実績やネットワークからのデータに重きを置いたセマンティックなアプローチで,引用回数をベースにした尺度を補完する役割を果たす。プロジェクトは米ロスアラモス国立研究所研究図書館(Los Alamos National Laboratory, Research Library)で行われ,Johan Bollen氏と,SFX,OpenURL,OAI-PMHの開発者であるHerbert Van de Sompel氏を中心に,同機関の研究者がメンバーとして名を連ねている。 活動は2006年10月から2008年10月とされ,アンドリュー・メロン財団(Andrew W. Mellon Foundation)の助成を受けている。 プロジェクトは,大きく4つのフェーズに分かれている。まず,利用実績データを収集した。対象として,学術誌,プレプリント,ブログのポスト,データセット,化学構造,ソフトウエアなど広範な学術成果を2002年から2007年の間カバーした。出版機関,アグリゲータ,利用機関の協力を得て,MESURのサンプルデータベースには,2008年4月までに10万の出版物,5,000万件の文献に関する10億件の利用ログが収録されている。第二段階は,データの集約と分析を行い,データの相互関連性などから視覚化を行い,「mapping of science」を作る。 次のフェーズで集計結果を検証,有効性,信頼性の確認を行い,最後に新しく意味のある尺度を提供するサービスとして発表する計画だ。 UKSG(英国逐次刊行物グループ)が2008年4月に開催した2008 Annual Conference and Exhibitionでは,Herbert Van de Sompel氏をスピーカーに迎え,MESURを紹介するセッションが行われた。利用実績を基にすることで出版からのタイムラグが少ない指標が得られたり,COUNTERに代表される国際標準プロジェクトとの連携が可能になるなどの利点がある一方,データに含まれるバイアス,ノイズ,ロボットアクセスなどの取り扱いに関する問題や,プライバシーに関する懸念などの課題も示された。 2008年10月には,MESURプロジェクトが完了する予定だが,利用実績やネットワークから得られるログをどのように解釈し評価につなげるか,また,その過程でどのような発見をしたか,既存の指標との比較はどうだったのか,最終的な発表に関心と期待が高まる。
<参考URL> ・トムソンサイエンティフィック社 FAQ:インパクトファクター http://www.thomsonscientific.jp/products/jcr/support/faq/ ・Scopus“Research Performance Measurement:Introducing the Scopus h-index” http://info.scopus.com/setup/promo/promo_material/docs/wprpm_en_0707_lo.pdf ・MESUR http://www.mesur.org/MESUR.html ・2008 Annual Conference and Exhibition http://www.uksg.org/events/conference08 ・MESUR 2008 Annual Conference and Exhibitionでの発表スライド http://www.uksg.org/sites/uksg.org/files/herbert_van_de_sompel_(MESUR).pdf
書籍のオンライン利用をより簡単に,かつ効率的に行うためのコンテンツ とテクノロジーを提供するebraryが,ポーランドの出版社Versitaとの提携を発表(2008年3月31日付)しました。
中・東欧地域における科学・技術・医学(STM)分野の電子コンテンツ出版社であると同時に,同地域における電子出版テクノロジーマーケッターであるVersitaは,ebraryの他にもSpringer社,MetaPress社,Aries Systems社とのパートナー関係にあります。 Versita社は,今後,中・東欧地域で出版された電子ブック(英語版)を集約し, ebraryプラットフォームに提供するとのことです。CEOを務めるJacek Ciesielski氏は,電子ブックの市場が急成長する現在,ebraryとの提携は, 中・東欧地域の出版社にとって,それらの電子ブックを,ebrary電子出版プラットフォームを用いて確実・効果的に流通させる有効手段を提供するものであるとコメントしています。 また,ebraryのCEOであるChristopher Warnock氏は,Versitaを多方面において戦略的かつ有用なパートナーとし,今回の提携によって,中・東欧地域の価値あるコンテンツがebraryプラットフォームに追加されると共に,Versitaとのパートナーシップが,世界規模のマーケットにおいてebrary電子出版プラットフォームのニーズを有効にすると述べています。 詳細については,弊社までお問合せください。 ・ebraryプレス・リリース http://www.ebrary.com/corp/newspdf/ebrary_Versita.pdf. ・Versita社サイト http://versita.com/ ・弊社ebraryサイト http://www.usaco.co.jp/products/ebrary/
Ex Libris社が提供する次世代の統合的図書館システム,Primo(プリモ)のバージョン2.0がリリースされました。
バージョン2.0は,ユーザコミュニティとの密接な協力体制の結果,図書館の膨大なコレクションへの検索能力,ユーザインターフェイスの使い勝手やアクセス手段,システム構成やカスタマイズ機能をはじめとする各種の機能向上を実現しています。 ・言語サポート:ヨーロッパおよびアジア地域の顧客数増加に対応するため,インターフェイス言語機能を強化しました。 ・検索機能:タイトルの完全一致検索機能の向上,言語アルゴリズムや辞書機能の追加,,グループ化(FRBR)されたレコードランキングの最適化,入力ミスが多い用語の認識,“did you mean”メカニズムの機能強化 (過去に入力された検索語から学習),結果表示を人気度順にソートするなど ・カスタマイズ:用意されたユーザインターフェイスのレイアウト選択が可能です。 ・サービス:携帯電話からの操作機能など ・ソフトウェア開発キット:50種類のAPI(application Programming Interface)を提供します。APIは,導入機関によるカスタマイズを促進させ,コミュニティメンバーと共有可能なコード拡張の開発を可能にします。 ・Deep Search(ディープサーチ)機能:他機関リポジトリの検索エンジンを利用し,その結果を自機関の検索結果と併せて表示します。ファセットや適性度ランキング機能を使うことも可能です。 Ex Libris社PrimoプロダクトマネージャーのGilad Gal氏は,バージョン2.0の諸機能がPrimo導入機関 にとっては大きな戦略的意味を持つと述べ,Primo開発パートナーのひとつである デンマーク国立図書館(Royal Libraryof Denmark)では,すでにDeep Searchアーキテクチャを用い, 自館が保有するコレクションと同時に,6500万件の論文を格納するDigital Article Database Service(DADS)リポジトリからのデータを検索結果に表示していることを述べています。 また,すでにEx Libris社の開発パートナーであるPrimo利用機関が,コミュニティ内で共有可能なPrimoプラットフォームにアドオンされるオープンソースコンポーネントの開発に興味を示しており,Ex Libris社は,今後もこれらイニシアチブを強力に支援する旨を発表しています。 ・Ex Libris社プレス・リリース http://www.exlibrisgroup.com/default.aspcatid={916AFF5B-CA4A-48FD-AD54 -9AD2ADADEB88}&details_type=1&itemid={DB9E0C59-964A-41B0-9949-151 E2B26E567} ・本誌第175号 「Ex Libris:新時代の図書館情報ポータル「Primo」をリリース」 https://www.usaco.co.jp/u_news/detail.html?itemid=57&dispmid=605
OCLCは2008年5月19日,Googleとのデータ交換に合意しました。これにより,WorldCatメタデータ (MARCレコード)は,OCLC,もしくはGoogleブック検索プログラムへの参加図書館メンバーからGoogleに提供され,Googleが保有するデータに関しても,GoogleからOCLCに提供されるようになります。 今回の合意は,Google検索サービスを通じた図書館コレクションの発見を促進すると共に,Googleが2008年3月にリリースしたAPI“BookViewability”による,WorldCat.orgからGoogleブック検索へのリンクをより効果的なものにします。 OCLC Business DevelopmentのChip Nilges氏は,今回の合意が,図書館,Google,OCLCそれぞれにとって,利用者のニーズを満たすコンテンツを,必要な時に,インターネットを介して提供することを支援し,このことが,Web検索を通じた図書館の可視度向上に有益であり,GoogleやWorldCat.orgからの図書館コレクションへのアクセスを促進するものであるとコメントしています。 OCLCは今後も,WorldCatのデジタルコンテンツ収録強化に取り組むとのことです。詳細は,OCLCのプレス・リリースを参照ください。 ・OCLC http://www.oclc.org/global/default.htm ・OCLCプレス・リリース http://www.oclc.org/us/en/news/releases/200811.htm ・Googleブック検索 http://books.google.co.jp/ ・Google Book Search Book Viewability API http://code.google.com/apis/books/
OCLCは2008年4月,図書館向けデジタルアーカイブサービスの提供開始を発表しました。 本サービスは,図書館のデジタルコレクションの拡大と共に増加するマスターファイルや オリジナルファイルの管理・保管を,長期間にわたって安全に行うための補助的なサービスであり,様々なデジタルライブラリーのワークフローを取り込み,アーカイブされたマスターファイル・オリジナルファイル自身の継続性(continuity)と品質(quality)を定期的に調査・モニタ(監視)し、利用図書館にそのレポートを提供します。 OCLCは2001年から図書館コミュニティにおけるデジタルコレクションの保存サービスを牽引しており 現在はデジタルコレクション管理ソフトウェア“CONTENTdm”を提供しています。 デジタルアーカイブサービスは“CONTENTdm”の利用機関にとっては,デジタルコレクション構築の ための様々なワークフローを統合したオプション機能として働き,“CONTENTdm”以外のコンテンツ管理システムを導入している機関にとって,重要なデジタルファイルを限られた低予算で安全に保存するためのメカニズムを提供すると説明されています。 詳細は,OCLCのプレス・リリースを参照ください。 ・OCLC http://www.oclc.org/global/default.htm ・OCLCプレス・リリース http://www.oclc.org/us/en/news/releases/200810.htm ・CONTENTdm http://www.contentdm.com/
2008年5月23日,米Microsoft社は,同社が推進する書籍デジタル化イニシアチブを終息することを明らかにしました。 発表によると,同社の書籍検索サイト“Live Search Books”および学術論文検索サイト“Search Academic”は,5月26日の週までに閉鎖される予定です。また,すでにデジタル化した75万冊の図書,インデックスした8000万件の雑誌記事については, 同社のLive Search検索結果に統合し,今後は,スキャンした書籍を出版元に提供するほか,スキャン用設備をデジタル化パートナーや図書館に提供するなどして,書籍デジタル化の継続を支援するとのことです。 ・The official blog of the Live Search team at Microsoft http://www.live.com/searchonly=true&mkt=ja-JP ・Book search winding down http://blogs.msdn.com/livesearch/archive/2008/05/23/book-search-winding -down.aspx
米国調査会社Primary Research Groupが,アメリカ内外の75の学術・公共・専門図書館を対象に, 図書館における電子ブックの利用に関する調査を行い,報告書“Library Use of E-books, 2008-09 Edition”を発表しています。 報告書は分析・解説を伴う300以上の集計結果からなり,図書館員が自館の電子ブックコレクションをどのように拡大する予定か,電子ブック利用者やソフトウェアに関してどのように考えているか,など多数の項目について,確認することができます。 報告書は有料ですが,Primary Research Groupのサイトで概要や抜粋データが確認できるほか,The Distant Librarianサイトで結果のいくつかが紹介されています。以下はThe Distant Librarianサイトがまとめた結果の一部です。 ・81%以上の図書館がOPACから電子ブック検索を可能にしている ・電子ジャーナルと比較して電子ブックの利用に慣れていないユーザが多い ・平均74%の電子ブックがMARCレコードを有している ・電子ディレクトリ利用率の高さ(12.5%の図書館が高頻度で利用,30%が有効に利用) ・自然科学(化学,物理学,生物学)分野での利用率の高さ(30%の図書館が高頻度で利用,26%が有効に利用) ・平均24%の電子ブックが冊子体でも所蔵されている ・約21%の図書館が著作権保護期間外の書籍のデジタル化をすでに実行している ・2008年度における電子ブックへの支出は,急速に成長してはいるが,2007年度の成長率に比べて減速している ・電子ブックへの支出の70%近くがアグリゲータを介して行われている 詳細は,以下のサイトを参照ください。 ・Primary Research Groupサイト http://www.primaryresearch.com/index.html ・The Distant Librarianサイト http://distlib.blogs.com/distlib/2008/05/library-use-of.html
デジタル保存連合(Digital Preservation Coalition: DPC)は2008年4月,デジタル情報を長期保存するためのファイル形式として,PDF,とくにPDF/Archive(PDF/A)フォーマットの可能性を調査した技術観察レポート“Preserving the Data Explosion:Using PDF”を発表しました。 レポートでは,PDF/Aは,それだけで電子文書の長期保存を保証するものではなく,そこに包括的なレコード管理プログラムや,正式に確立された規定・手順が組み込まれてはじめて,機関内の電子文書の保存を保証するフォーマットのひとつとなると述べています。 また,PDFやPDF/Archiveへの取り組みと平行し,PDF/Engineering(PDF/E),PDF/Exchange(PDF/X),PDF/Universal Access, and(PDF/UA),PDF Healthcareなどのファイル形式に関しても言及しています。 ※PDF/Archive:電子文書の長期保存を規定 ※PDF/Engineering規格:技術文書の情報交換を規定 ※PDF/Exchange:PDFによる商用印刷仕様を規定 ※PDF/Universal Access, and:ユニバーサルアクセスを規定 ※PDF Healthcare:ヘルスケア分野におけるPDF規格 ・Preserving the Data Explosion:Using PDFレポート http://www.dpconline.org/docs/reports/dpctw08-02.pdf ・アドビ社:PDF/Aに関するホワイトペーパー http://www.adobe.com/products/acrobat/pdfs/pdfarchiving.pdf ・ISO19005-1:2005 http://www.iso.org/iso/iso_catalogue/catalogue_tc/catalogue_detail.htm csnumber=38920
ユサコニュース一覧に戻る