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2009/02/28:第192号経済危機と学術出版
 

経済危機と学術出版
 米国発の世界的な金融不安による景気低迷が学術出版業界にどのような影響を及ぼすかが懸念されるなか,国際図書館コンソーシアム連合(ICOLC:International Coalition of Library Consortia)は2009年1月19日,“世界経済危機とコンソーシアム契約への影響に関する声明文”を公開した。続いて
2月19日には,北米研究図書館協会(ARL:Association of Research Libraries)が“世界的経済危機に関する学術出版機関向けの声明文”を公開している。以下にそれぞれの趣旨を要約してみたい。

【ICOLC声明文】

 ICOLCに参加する世界中の図書館コンソーシアムの意見を代表する本声明は,全加盟コンソーシアム216のうち80を超える支持(2009年1月20日時点)を集めている。本声明の目的として,今回の経済危機が情報コミュニティに与える影響を出版機関とその他のコンテンツプロバイダーが理解することと,ICOLCの提案が図書館と情報サービスプロバイダ双方の利益となることを訴えるためとしている。コンソーシアムと図書館が受ける経済危機の影響に関しては,ICOLCメンバーの共通認識として,大幅かつ広範囲な予算削減,予算削減の長期化,為替レートの変動による影響の拡大の3点が挙げられている。多くの機関が2008年末の時点でコンテンツ・人員・業務を対象に翌年度の予算削減を公表しているが,2009年度の雑誌とデータベース更新契約の多くはすでに完了しており,その影響は2010年度に向けて拡大し最大となるだろうと予想した。公共・教育部門の財源復興が遅いことから,一度縮小させた予算規模を経済危機以前のレベルまで回復させるには,何年もかかるであろうとも予測している。また,出版機関にとって図書館コンソーシアムこそが顧客基盤を維持するための最も効果的で効率的な手段であることや,両者の協力が図書館の購読継続とサービス提供の基盤を維持するとし,最も効果的なアプローチを生み出す原則(principles)として,柔軟な価格決定と,出版機関とコンソーシアム双方が主要なコンテンツやアクセスを削減することなく可能な限り無傷にライセンスを維持する方法を模索することの2つを提言している。低料金で最大限のコンテンツとサービスを求める購入者に対し,コンテンツを過度に損失することなく,彼らに真の選択肢を提供し,その支出を削減できるような柔軟な価格決定こそが求められているという。

 声明文の最終部分では,前述の原則をもとにICOLCが提言する5つのアプローチを確認できる。

・購入者は機能よりも価格で判断する。新製品が売れる時代ではなく新製品の販売活動をしたとしても
 成果は少ない。学術コミュニティーと協調して真に有用なコンテンツを把握する出版機関が成功する

・ 価格は商談の初期段階から提示することが双方の立場に有益である。予算の重圧がかつてない
 ほど購入の判断に影響を与える。

 物価の上昇に伴う値上げでさえ追従できない図書館が多く,この厳しい時代に関係を継続させるためにも値下げを歓迎する。その他の対応も検討されるべきで地域の事情に応じた個別の対応が望まれる。そのために以下のアプローチが考えられる。

・ コンテンツのオーダーメードとそれに応じた価格体系は有効である。例えば,利用パターンをベース 
 に個別のアプローチをとることは公平だと考えられ,コアなコンテンツのパッケージを段階的な価格 
 体系で提供する場合にこのような要素を取り入れ,個別のタイトルを手頃な価格で追加できるように 
 することで有効パッケージを作ることが可能になる。このような有効なオプションが複数あれば,コン
 ソーシアムがメンバー館の購入レベルの維持を支援することができる。

・ 複数年契約は明確な離脱(とそれに伴う価格削減)の条項がある場合のみ実施可能で,これが難し
 い場合は毎年(あるいはそれ以下)の契約になる。複数年契約とそれに関連する条項は管理の手間
 を増やすため値引きの材料になるだろう。離脱条項は,参加館をペナルティーから守るために一連の柔軟な値引き手段が必要であることが反映されるべきである。

・ 支払条件は年払いが一番一般的だが,半年または四半期単位の支払いや離脱条項や契約更新と の組み合わせで更に柔軟にすることが望まれる。このようなオプションで急な財務状況の変化に
 対応することができる。

【ARLの出版機関とベンダーに対する勧告】

 前述したICOLCの声明を受けて発表されたARLの声明は,ICOLCによって提言された主要ポイントの一部を強化し,研究図書館からの視点に基づいた意見・提言を追加したものである。ARLは,北米とカナダにおける123の研究図書館で構成される非営利機関であり,そのメンバーは,2007年度には図書資料に対して平均960万ドル(総額12億1976万ドル),逐次刊行資料に対して平均658万ドル(総額8億2095万ドル),電子資源に対して平均466万ドル(総額5億3603万ドル)の支出を報告しており,これは学術・研究図書館のマーケット市場の大部分とみなされている。声明では,多くのARLメンバーが現行の会計年度予算の一部を返却しなくてはならない状況にあることや,2008年度末時点で2009年度の購読更新をすでに取り消したメンバーもいること,ほとんどのメンバーが2009-2010会計年度に対して予算削減の準備をしていることなどを,単なる予測ではなく事実として報告している。この状況は長期的な予算削減に直面している多くの小規模図書館だけでなく,大規模の図書館においても進行しているという。過去10年以上,研究図書館は電子版が利用可能なコンテンツに対しては冊子体購読の削減を進めており,現在の経済環境においては,今まで以上に電子版出版物の優先が加速するだろうと予測している。加えて第三機関によるアーカイブサービスが進展することで出版物と購読費用が削減される場合には,ほとんどの研究図書館が冊子体購読の完全な中止を歓迎するとのことである。

 声明の後半部分においては,出版機関とベンダー向けの提言が付記されている。

・出版機関は新製品や新機能,販売活動に対する投資に関し慎重さが要求される。投資は戦略的
 かつ市場のニーズに合ったものであるべきで,そのためには市場調査を行い需要があることと,経済
 情勢(顧客の購買力)を考慮することを求めている。

・短期的・長期的に値下げにつながるような効率化を模索すべきであり,これは購読キャンセルの要因
 を減らす結果になる。図書館がしているように,出版機関も出費の見直しをすべき。一例としては,
 電子オンリーの出版体系への移行で,これにより印刷体の作成コストを削減できる。

 その他,著者支払型オープンアクセス出版の促進,契約期間に関する複数の選択肢提供,契約中の再交渉受け入れ,第三機関によるアーカイブサービスへの加入,キャンセル後のコンテンツへの継続的なアクセス提供,出版機関と研究図書館との対話などが挙げられている。

 以上のように,ICOLCもARLも今回の世界的経済危機を乗り越えるため,出版機関と図書館との新たな関係や,新しい出版・契約モデルの提案などを試みている。ARLにおいては,この状況を空前のチャレンジの時(times of unprecedented challenge)とさえ称している。出版機関の側においても,2009年2月4日発行のLJ Academic Newswireには,LexisNexisがSOLINETコンソーシアムメンバーに対して2.5パーセントの年次増加を放棄したという記事が掲載されている。経済危機をネガティブな面からのみでなく,図書館・出版機関・ベンダーを含むすべての関係者が今まで以上に協力し,新たな可能性を探る契機となることを期待したい。

・ICOLC声明文
http://www.library.yale.edu/consortia/icolc-econcrisis-0109.htm
・ARL声明文
http://www.arl.org/bm~doc/economic-statement-2009.pdf
・LJ Academic Newswire記事
http://www.libraryjournal.com/index.asplayout=articlePrint&articleID=CA6634357


Ex Libris:bXサービスを発表
Ex Libris社は2009年1月22日付プレスリリースで,図書館利用者の行動分析をベースとする新たな学術リコメンデーションサービス“bX”を発表しました。

 bXは,米ロスアラモス国立研究所(Los Alamos National Laboratory)の研究者であるJohan Bollen氏とHerbert Van de Sompel氏らによる,前進的な学術リコメンダーシステムの構築に向けた長年の協力と研究の成果であり,これにより図書館利用者は,利用実績に基づく論文レベルのリコメンデーションを受けることができます。

 bXのリコメンデーションは,世界中の研究機関の図書館利用者による数千万の操作の分析と,大規模に収集したリンクリゾルバーの利用ログの研究に基づいています。OpenURLやOAI-PMHなどのオープンな相互運用基準に準じているため,既存の利用者環境に組み込むことができます。

 プレスリリースでは,カリフォルニア州立大学コンソーシアム(California State University consortium),清華大学(Tsinghua University),ボストンカレッジ(Boston college)から,それぞれbXに対する期待や賛辞のコメントが寄せられており,モナッシュ大学(Monash University)のSue Clarke氏は今回のbXプロジェクトをEx Libris社とその開発パートナーである既存顧客の“協力”の側面から評価しています。

 Ex Libris Groupの最高戦略責任者(CSO)でOpenURL,SFXの共同開発者であるOren Beit-Arie氏は,bXの道のりはOpenURLの枠組みが構想された10年前から始まっており,2001年にEx Librisが提供開始した初のOpenURLリンクリゾルバーSFXを継承していることに言及した上で,利用者や図書館員に貢献するため,bXはSFXをはじめとするリンクリゾルバーの利用ログに含まれる豊富な情報を,掘り起こすと述べています。

 bXの最新情報に関しては,Ex Libris社のウェブサイトもしくはbX Blogを参照ください。

・Ex Libris プレス・リリース
http://www.exlibrisgroup.com/catid={916AFF5B-CA4A-48FD-AD54-9AD2ADADEB88}&itemid={BC3A4642-B820-47B5-9DA3-576A66A8C2F6}
・Ex Libris bX紹介サイト
http://www.exlibrisgroup.com/category/bXOverview
・bX Blog
http://bxbeta.blogspot.com/
・本誌第184号トピックス「研究活動評価の新たな指標を求めて-MESUR-プロジェクト」
https://www.usaco.co.jp/u_news/detail.html?itemid=67&dispmid=605


ebrary:新ユーザーインターフェースと機能アップのご紹介
2009年1月21日,書籍のオンライン利用をより簡単に,かつ効率的に行うためのコンテンツとテクノロジーを提供するebraryのユーザーインターフェースが新しくなりました。新機能や強化点を以下にご紹介します。

・QuickView機能
 QuickViewは,ウェブブラウザ内で即座にコンテンツを検索・閲覧することができるツールとして,
 2008年11月にリリースされました。新たなユーザーインターフェースでは,検索結果のタイトルを
 クリックするとQuickViewタブに切り替わり,本文を閲覧できます。利用の際にソフトウェアをダウン
 ロード・インストールする必要はありません。本文テキストの印刷,コピー,ハイライト,注釈,web
 検索などのInfoTools機能に関しては,既存のebrary Plug-in Reader,ebrary Unity Readerをご活用
 ください。

・Infoタブの追加
 ebraryの機能特徴,公正使用のための注意事項に加え,利用可能なコレクション情報をお知らせ
 するタブが追加されました。

・絞り込みフィールドの拡大
 Advanced(詳細)検索の絞り込みフィールドに,デューイ十進分類法番号,アメリカ議会図書館(LC)
 番号,国際標準図書番号(ISBN),出版年,文書言語などが追加されました。

・シンプル(簡易)検索窓の追加
 Infoタブ,Searchタブ,QuickViewタブ,Bookshelfタブのいずれからも,シンプル(簡易)検索が可能に
 なりました。検索結果は適合度のほか,タイトル,著者,出版機関,出版年で分類することも可能
 です。

・主題(Subject)別のフォーカスサーチ
 任意の検索用語に関連する,複数の主題による絞り込み検索が可能になりました。

・チャプターランキング(CHAPTER RANK)の提供
 検索結果をタイトル単位で表示するBOOK RANKタブに加え,チャプター単位で表示するCHAPTER
 RANKタブが追加されました。適合度トップ20が表示されます。

・検索履歴
 セッション中の検索履歴・結果を再確認することができる,RECENTタブが追加されました。
 保存された検索履歴・結果は,サインアウトと同時にクリアされます。

・複数言語コンテンツの同時検索
 Advanced(詳細)検索の検索条件で,複数のコンテンツタイプに対して,複数言語での同時検索が
 可能になりました。
 コンテンツタイプ:Books,Journals,Maps,Reports,Sheet Music
 対象言語:英語,スペイン語,フランス語,ポルトガル語,スウェーデン語

・個人用ブックシェルフ(Bookshelf)
 ブックマーク,ハイライト,注釈などのデータを保存する個人用ブックシェルフに,フォルダ機能が
 追加されました。

 旧インターフェイスのブックシェルフに保存されたデータ,ユーザー独自のカスタマイズデータなどは,新インターフェースにそのまま引き継がれています。

 なお,新ユーザーインターフェースのリリースに伴い,各Readerの名称も以下の通り変更されています。

【名称変更】
・(旧):QuickView  →(新):ebrary QuickView Reader
・(旧):original plug-in Reader →(新):ebrary Plug-in Reader
・(旧):new Java-based Reader →(新):ebrary Unity Reader

詳細は,弊社までお問い合わせください。
日本語版カタログ,マニュアルは改訂次第,弊社ホームページにて公開します。

・ebrary 新ユーザーインターフェイスに関するプレス・リリース
http://www.ebrary.com/corp/newspdf/ebrary_New_UI.pdf
・ebraryホームページ トレーニングビデオ,クイックガイド
http://www.ebrary.com/corp/training.jsp
・弊社ebraryサイト
http://www.usaco.co.jp/products/ebrary/index.html


JSTOR:Ithakaと統合
コアな学術ジャーナルのバックナンバーを初号から電子的に提供するJSTORと,非営利的な電子イニシアチブへの支援などで学術界に貢献するIthakaの組織統合が,2009年1月のプレス・リリースで発表されています。

 JSTORは,アンドリュー・メロン財団(Andrew W. Mellon Foundation)の助成により,図書資源の保存に関する学術機関の経費節減を支援し,学術情報へのアクセスを大幅に改善することを目的に1995年に設立されました。現在,5,200以上の学術機関,600以上の学術出版機関・コンテンツ保有者が参加しています。

 Ithakaは,アンドリュー・メロン財団をはじめとする3財団の助成により,JSTORの現評議員の一人であり設立者でもあるKevin Guthrie氏によって2003年に設立されました。世界中の高等教育の発展のために,情報技術の生産的な利用を促進させることを使命とし,電子的に出版される学術情報の永続的保存を提供するPorticoや,教養教育での技術利用をサポートするNITLEなどの活動を展開しています。

 JSTORとIthakaは以前から緊密に連携しており,今回の組織統合に先立ち,2008年には Ithakaが出資するアフリカ関連資料AlukaがJSTORプラットフォームに統合されています。なお,統合後の団体名はIthakaとなることが発表されています。

JSTOR等の詳細については弊社までお問い合わせください。

・JSTORプレス・リリース
http://www.jstor.org/page/info/about/news/announcements/2009.jsp#JanB
・Ithakaプレス・リリース
http://www.ithaka.org/about-ithaka/announcements/ithaka-and-jstor-merge-uniting-efforts-to-serve-the-scholarly-community
・弊社 JSTOR紹介サイト
http://www.usaco.co.jp/products/jstor/index.html

JSTOR:用語変更のお知らせ
JSTORは,インターフェースおよびウェブサイトにおける用語の一部を変更しています。

 今回の変更は,本誌2009年新春号でご紹介した新コレクション「19th Century British Pamphlets」の追加に伴い,収録コンテンツの種類をより正確に反映させるためのものです。

主な変更点は以下の通りです。

・(旧):Articles →(新):items
・(旧):Journals →(新):titles
・(旧):Article Locator →(新):Citation Locator
・(旧):Journals →(新):Content

 用語変更は,Advanced Search画面,旧Article Locator画面,Search Results画面,Pamphlet page view画面, ABOUT内 The Archivesページ(ウェブサイト)などで確認できます。

変更点の詳細については,JSTOR SANDBOXをご参照ください。
http://sandbox.jstor.org/pamphlets/JSTOR_Terminology_Changes.pdf

日本語マニュアルは改訂次第,弊社ホームページにて公開します。
詳細については弊社までお問い合わせください。

・JSTORホームページ
http://www.jstor.org/
・弊社JSTORサイト
http://www.usaco.co.jp/products/jstor/index.html
・JSTOR SANDBOX
http://sandbox.jstor.org/


トムソン・ロイター:ISI Web of Knowledgeバージョンアップのお知らせ
ISI Web of Knowledgeが2009年2月にバージョンアップしました。
以下に,内容の一部をご案内します。

1. ISI Web of Knowledge
(1)検索履歴の機能強化
  絞込み(Refine)の結果をSearch Historyに残すことができるようになりました。
(2)ResearcherID
  研究者の情報を機関レベルで一括アップロード・ダウンロードする,ResearcherIDバッチ
  アップロード・ダウンロードWebサービスが加わりました。
(3)EndNote Web
  FirefoxへのEndNote Webプラグインが,Firefox 3 に対応しました。EndNote Webの関連ニュース
  に関しては,本誌記事をご参照ください。

2. Web of Science*
 ファンディング(資金提供)情報を検索・確認することができるようになりました。これにより研究資金
 の行き先,ある特定のファンディングにより進められた研究,研究資金を受け取っている研究者,など
 の情報を確認することができます。(ファンディング情報は2008年8月以降から収録)

3. Journal Citation Reports(JCR)*
 インパクトファクターの分野内での相対的位置を確認したり,自誌引用の割合などを評価できるよう
 になりました。JCRバージョンアップの詳細については,本号に関連記事を掲載しています。

4. CAB Abstracts*
 今まで別途申し込みが必要だったCAB Abstracts Full Text Select上のフルテキストと画像への
 直接アクセスが可能になりました。この全文データには,36,000 以上の雑誌記事,レポート,会議の
 議事録などが含まれています。

5. Global Health*
 CABIが提供するGlobal Health*がWeb of Knowledgeの新しいデータベースに加わりました。Global
 Health*は,入手困難な情報が収録されており,既存のBIOSIS*やMEDLINE*を補完し,広範な生命 
 科学データを網羅します。

*別途契約が必要なコンテンツです。

詳細は,弊社までお問い合わせください。

・トムソン・ロイター ISI Web of Knowledgeバージョンアップ(WoK4.5)のお知らせ
http://www.thomsonscientific.jp/products/wok/new/20090201/index.shtml
・トムソン・ロイター ISI Web of Knowledgeバージョンアップに関する資料(pdf)
http://www.thomsonscientific.jp/products/wok/new/20090201/WoK_update_Feb09JPN.pdf
・トムソン・ロイター ISI Web of Knowledge製品概要
http://www.thomsonscientific.jp/products/wok/index.shtml
・弊社 トムソン・ロイター製品紹介サイト
http://www.usaco.co.jp/products/isi/index.html
・本誌第190号記事「EndNote: X2.0.1バージョンアップ情報」
https://www.usaco.co.jp/u_news/detail.html?itemid=73&dispmid=605
・本誌2009年新春号記事「医学中央雑誌刊行会:医中誌Web(Ver.4)機能改善」
 EndNote Webへのダイレクトエクスポート対応
https://www.usaco.co.jp/u_news/detail.html?itemid=75&dispmid=605
トムソン・ロイター:Journal Citation Reportsの最新版を発表
トムソン・ロイター刊行の学術誌評価分析データベースJournal Citation Reports (JCR)が本年
2月1日にバージョンアップしました。今回のバージョンで追加された機能は以下のとおりです。

1. Eigenfactor Metricsの導入
 EigenfactorはJCRの引用学術データを利用し,ジャーナルの評価や引用による影響力を示す指標
 です。インパクトファクターと並び,ジャーナルの信頼性を評価する手法で,ワシントン大学准教授の
 カール・ベルグストローム(Carl Bergstrom)氏らにより提唱されています。

2. 5年インパクトファクターの追加
 従来のインパクトファクターは,2年間の論文データを基に計算されます。これに加え,より長期
 スパンでの評価を得られるよう,新たに5年分の論文数値で計算されたインパクトファクターが追加
 されました。

3. 自誌引用値の明確化
 自誌引用の数値が追加されました。

4. インパクトファクターの画像表示(ボックスプロット)
 異なるカテゴリーに雑誌がどのようにランキングしているかをグラフで分析します。

5. ランク・イン・カテゴリーテーブル(Rank in Category)
 あるジャーナルが複数のカテゴリーの中でどのような位置にあるかを確認できます。

詳細は,弊社までお問い合わせください。

・トムソン・ロイター JCR最新版に関するプレスリリース
http://www.thomsonscientific.jp/news/press/pr_200901/350008.shtml
・トムソン・ロイター JCR製品概要
http://www.thomsonscientific.jp/products/jcr/index.shtml
・弊社 トムソン・ロイター製品紹介サイト
http://www.usaco.co.jp/products/isi/index.html

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