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ユサコニュース詳細

USACO News:詳細

2010/01/15:新春号新年のご挨拶
 

新年のご挨拶
平素はユサコニュースをご愛読いただき誠にありがとうございます。

 2010年は新政権が本格稼働し,日本にとって大きな節目の年になると思います。
また,弊社ユサコ株式会社も本年,おかげさまで創業60周年を迎えることが出来ました。
これもひとえにお取引先をはじめ,関係先各位のご支援・ご厚情の賜と心から御礼申し上げます。

 弊社は1950年に旧社名,ユーエス・エシアテックカンパニーとして創業しました。創業した当初は
洋書の輸入販売と精密印刷機械の輸入販売が事業の二本柱でしたが,今から約30年前に精密印刷
機械の事業を分社化し,洋書の輸入に事業を一本化しました。現在は洋書の輸入販売の事業が多角
化,そして発展し,「学術情報の流通を通じて,日本の科学技術,医療の発展に貢献する企業」として
日々努力しております。

 創業60周年という大きな節目となる今年は,第三創業期として,これからの10年後,20年後,お客様
に必要とされる企業を目指して,また社会に貢献する企業として更に努力を重ねる所存でございます。

 今後ともご指導とご愛顧を賜りたくお願い申し上げます。

平成22年1月吉日

ユサコ株式会社
代表取締役社長
山川真一
Portland Press:テキストや図表データに意味を付加するセマンティック出版ソフトウェアを開発
生化学,細胞,分子生命科学分野の非営利出版社Portland Pressは,セマンティック出版閲覧ソフト
ウェアUtopia Documentsをリリースし,同社が提供する“Biochemical Journal”の最新号に適用した
ことを発表しています。

 Utopia Documentsは,PDF論文内の画像・図表・用語から関連する情報を表示したり,データの
可視化や分析をするソフトウェアです。論文内の用語や記述から,Biochemical Journal編集スタッフ
によって付与された注釈や,外部のウェブサイト,用語集,データベースなどを参照することができま
す。場合によっては,タンパク質配列を操作したり,立体的な分子構造を確認したり,数値データを
二次元散布図に変換したりできる各種ツールへのリンクが提供されることもあります。注釈をはじめと
するこれらの付加情報はPortland Pressのサーバに蓄積されるため,常に最新の状態にアップデート
されるとのことです。

 Portland Pressからの資金援助をもとにUtopia Documentsを開発したマンチェスター大学チームの
Attwood教授は,“PDFは科学知識の適切で効果的な利用を妨げています。情報が外部とのつながり
を持たない,固定された雑誌論文に埋め込まれることで,科学者たちはすでに他の研究者によって
行われていた実験を知らずに繰り返したり,さらに悪い場合には,すでに他の研究者によって間違いが
証明されていた事実を知らずに検証したりすることに数え切れないほど多くの時間を費やしてきました
。” とコメントし,Utopia Documentsが科学者の研究をより効果的に支援するソフトウェアであることを
暗示しています。

 Utopia Documentsのリリースを記念して,Portland PressはSemantic Biochemical Journal誌を
2010年3月31日まで無料公開する予定です。

・Portland Pressニュース http://www.portlandpress.com/pp/default.htm
・Utopia Documents - ・Getting Started http://www.biochemj.org/bj/utopia/
・Utopia Documents http://getutopia.com/documents/overview


Ex Libris:Primo Centralベータ版をリリース
Ex Libris社は,同社が提供する次世代図書館ポータル“Primo”の新たな構成要素である“Primo
Central”のベータ版を,同製品の図書館パートナー向けにリリースしました。Primo Centralは,各出版
者やアグリゲータからハーベストした膨大な学術データで構成される集中インデックスとしてPrimoの
検索環境を拡張します。Primo Centralを導入することで,利用者はPrimoインターフェイスから図書館
(機関)が管理するローカルコレクションと国際的な電子コンテンツを同時に検索できるようになります。
Primo Centralは,Ex LibrisがホストするASPサービスとして提供され,2010年中旬を目安に一般公開
されることが予想されています。なお,Primoは2010年1月現在,28ヶ国250を超える機関に導入されて
います。

 Primo Centralの図書館パートナーは以下の14大学です。
Brigham Young University, Humboldt University, Free University of Berlin, Mannheim University
Technological University, Berlin, Catholic University of Leuven, University of Notre Dame,
Saint Mary's College, Holy Cross College, Bethel College, Oxford University, University of New
South Wales, Vanderbilt University, Yonsei University

 Primo Centralに学術データを提供するPrimo Central Publisher Programには,すでに多くの情報
プロバイダーが参加していますが,最近では,ケンブリッジ大学出版局(Cambridge University Press)
,University of Chicago Press,Emerald Group Publishing Ltd.,JSTOR,OECD(Organisation for
Economic Co-operation and Development),英国王立化学協会(Royal Society of Chemistry)などの
参加が発表されています。Ex Librisは,Primo Centralの一般公開までに,約5億件のレコードが学術
出版者から提供されると予測しています。

  ・Ex Libris社プレス・リリース:Primo Centralベータ版をリリース http://www.exlibrisgroup.com/default.aspcatid={916AFF5B-CA4A-48FD-AD54-9AD2ADADEB88}
&details_type=1&itemid={44CBBA3C-F850-4AB4-BB1B-52FE4F4FEC5F}
・Ex Libris社プレス・リリース:Primo Centralの図書館パートナーを発表 http://www.exlibrisgroup.com/default.aspcatid={916AFF5B-CA4A-48FD-AD54-9AD2ADADEB88}
&details_type=1&itemid={C03C930D-AF44-4B5F-B542-BDD2008F809E}
・本誌第197号記事:Ex Libris:Primo Centralを発表
https://www.usaco.co.jp/u_news/detail.html?itemid=81&dispmid=605

UKSG / NISO.:KBARTガイドラインをリリース
KBART(The Knowledge Bases And Related Tools)は,英国逐次刊行物グループ(UKSG)と
米国情報標準化機構(NISO)が,OpenURLサプライチェーンにおけるデータ問題の解決に向けて共同
して発足させたワーキンググループです。プロジェクトチームは,2010年1月,第1段階のレポートとして
KBART Recommended Practice(NISO RP-9-2010)をリリースしました。

 KBART Recommended Practiceは,情報サプライチェーンを取り巻く全ての関係者に対して,
OpenURL標準規格におけるメタデータの役割を分かりやすく指導し,また,出版者・アグリゲータ・
代理店・技術ベンダー・図書館員間におけるデータ形式の共通化や指針の交換などを推奨する内容
となっています。

 KBARTワーキンググループは間もなく第2段階をスタートさせる予定です。第2段階では,異なる
タイプのコンテンツへの対応や,次々と生まれるビジネスモデル,カスタマイズされたライセンス供与
への対応など,より複雑な検討課題について取り組む予定です。

KBARTの取り組みについては,本誌181号トピックスをご参照ください。

・NISOプレス・リリース http://www.niso.org/news/pr/viewitem_key=aa98c54052a71186c8b18f570daf2561cea603a0
・UKSGウェブサイト:KBART 1.0: summary of recommendations http://www.uksg.org/kbart/s1/summary
・本誌181号トピックス:「knowledge baseをめぐる動向」 https://www.usaco.co.jp/u_news/detail.html?itemid=64&dispmid=605

電子ジャーナルの1ヶ月無料トライアル Journal of the Monthスタート
Ovidの「Resource of the Month」(今月の無料コンテンツ)プログラムに,2010年より新たに
「Journal of the Month」が加わりました。Journal of the Monthは,Ovid社お勧めの電子ジャーナルを
1ヶ月無料で提供するサービスで,対象となる電子ジャーナルは毎月更新されます。ご購読の有無に
かかわらず,下記のOvid 社トップページからアクセスし,メールアドレスやお名前を入力頂くことで
利用可能となります。

 1月のJournal of the Monthは以下の通りです。
【Critical Care Medicine】(vol.38 January 2010)
 米国集中治療医学会(SCCM:Society of Critical Care Medicine) のオフィシャル・ジャーナルである
Critical Care Medicineは,救急医療分野を専門とし緊急のケア全般の領域をカバーするピアレビュー
誌です。

 なお,1月のResource of the Monthは以下の通りです。
【Primal Pictures】
 Primal Picturesは,MRI画像に基づくヒト三次元解剖学画像データベースで,6,500以上の高品質な
3次元解剖モデルを特徴とします。医学生だけでなく,看護や医療福祉関連学部でも有用な全身の
コンテンツを含みます。

詳細は弊社までお問い合わせください。

・Ovid Technologies Japan Officeトップページ
http://www.ovid.jp/site/index.html
・弊社Ovid紹介ページ
http://www.usaco.co.jp/products/ovid/index.html
米国内分泌学会:バックファイルキャンペーン(20%オフ)延長のご案内
本誌198号でご紹介した電子ジャーナル・バックファイルのうち,
米国内分泌学会(Endocrine Society)のキャンペーン期間が2010年3月31日まで延長になりました。
60日間の無料トライアルも可能です。

●Endocrine Legacy Journal Archives by Endocrine Society
 米国内分泌学会が提供する,学術誌4タイトルのバックファイル
収録範囲:
・Endocrine Reviews 1980年(Vol.1 ) 〜 1996年(Vol.17)
・Molecular Endocrinology 1987年(Vol.1) 〜 1996年(Vol.10)
・Endocrinology 1917年(Vol.1) 〜 1996年(Vol.137)
・Journal of Clinical Endocrinology Metabolism (JCEM) 1941年(Vol.1)〜1996年(Vol.81)
 ※60日間無料トライアル可 
 ※2010年3月31日までに購読すると20%のディスカウントあり

 このほか,弊社では以下のバックファイル・コレクションを取り扱っております。
●Psychiatry Legacy Collection by APPI
●JCO Legacy Archive by ASCO
●Science Classic by AAAS

 各コレクションの詳細は本誌198号記事:「電子ジャーナル・バックファイルのご案内」をご参照ください。https://www.usaco.co.jp/u_news/detail.html?itemid=82&dispmid=605

 無料トライアル・価格などの詳細は,弊社までお問い合わせください。



平成22年度予算政府案:文教・科学技術予算のポイント
財務省は平成22年度予算政府案を同省ホームページに公開しています。それによると,文教・科学
技術予算は55,860億円であり,平成21年度の53,104億円から5.2%増加しています。内訳は文教関係
費:42,538億円(昨年比8.2%増),科学技術振興費:13,321億円(昨年比3.3%減)です。

 文教関係費では,マニフェスト主要事項である「高校の実質無料化」に新予算3,933億円が確保され
ています。義務教育費国庫負担金,国立大学法人運営費交付金,私学助成に関しては,それぞれ
昨年より微減したものの必要額への措置は行われたとされており,大幅な変動はありませんでした。
一方モデル事業に関しては,事業仕分け結果を反映して見直しが行われ,予算額,件数ともに大幅な
縮減となりました。
・高等学校等就学支援金(仮称):3,933億円(新規)
・義務教育費国庫負担金:15,938億円(昨年比3.3%減)
・国立大学法人運営費交付金:11,585億円(昨年比0.94%減)
・私学助成:4,390億円(昨年比1.5%減)
・モデル事業:61億円(昨年比56.5%減)

 科学技術振興費では,研究人材の育成や基礎研究への支援が充実し,科学研究費補助金,戦略的
創造研究推進事業,特別研究員事業の微増が盛り込まれています。その他,若手・女性研究者など
への支援強化や,環境・次世代スーパーコンピュータ・宇宙開発分野など最先端の研究開発を推進
することも発表されています。
・科学研究費補助金:2,000億円(昨年比1.5%増)
・戦略的創造研究推進事業:505億円(昨年比1.5%増)
・特別研究員事業:167億円(昨年比2.6%増)

 その他の詳細は,財務省ホームページをご覧ください。

・財務省ホームページ:平成22年度文教・科学技術予算のポイント
http://www.mof.go.jp/seifuan22/yosan009.pdf

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