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2026/07/17

トランスポゾンシーケンシングとパンゲノムの統合解析による、Mycobacterium avium subsp. hominissuisにおける共通および系統特異的必須遺伝子の同定

論文タイトル
Integrated analysis of transposon insertion sequencing and pangenome reveals core and lineage-specific essential genes in Mycobacterium avium subsp. hominissuis
論文タイトル(訳)
トランスポゾンシーケンシングとパンゲノムの統合解析による、Mycobacterium avium subsp. hominissuisにおける共通および系統特異的必須遺伝子の同定
DOI
10.1099/mgen.0.001753
ジャーナル名
Microbial Genomics
巻号
Volume 12, Issue 6
著者名(敬称略)
澤井 宏太郎  港 雄介 他
所属
藤田医科大学 感染症研究センター 感染症創薬創薬研究部門
著者からのひと言
これまでMAHの研究では、日本の臨床で問題となっているEA系統株とは異なる遺伝系統の株が用いられることが多く、EA系統株の性質は十分に理解されていませんでした。本研究では、EA系統株と他系統株の比較解析を行い、MAHでは菌株によって必須遺伝子の構成が大きく異なることを明らかにしました。特に、当初の予想よりも共通必須遺伝子や系統内で保存される必須遺伝子が少なかった点は、MAHの多様性を理解するうえで重要な知見です。

抄訳

結核菌の類縁菌である非結核性抗酸菌(NTM)に起因する肺疾患(NTM-PD)が近年増加しており、世界的に問題となっている。NTMの一種である Mycobacterium avium subsp. hominissuis (MAH)は、NTM-PDの主要な原因菌である。MAHは結核菌と同様に複数の遺伝系統が存在し、系統ごとに特有の地理的分布と宿主適応性を示す。本研究では、日本の患者環境由来のMAH 3株を対象にゲノム解析を実施した。その結果、これら3株は日本および韓国の患者由来株で多く見られる東アジア(EA)系統に属することが明らかとなった。次に、公開済みMAH 23株の全ゲノム配列を含めたパンゲノム解析を実施し、異なるMAH系統間で保存されている3,313個のコア遺伝子を同定した。さらに、トランスポゾンシーケンシングによって3株の必須遺伝子を網羅的に同定し、既報のSC3系統株であるMAC109の必須遺伝子と比較した。多くの必須遺伝子はコア遺伝子に由来していた一方で、EA系統とSC3系統に共通する必須遺伝子に加え、系統特異的な必須遺伝子も同定された。

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