抄訳
日本人健康成人を対象に、ナキュバクタムと各併用薬(セフェピム、アズトレオナム、メロペネム、ピペラシリン)の薬物相互作用を評価する単施設、非盲検、3期クロスオーバー単回投与試験を実施した。各期でナキュバクタムと各併用薬を60分静脈内注射し、Cmax、AUC0–t、AUC0–∞の幾何平均比と90%信頼区間で相互作用を評価した。セフェピム及びアズトレオナム併用時を含め、いずれの併用薬でもナキュバクタムおよび各併用薬の曝露は単独投与と同等で、幾何平均比の90%信頼区間はすべて0.80–1.25内で尿中排泄も同等であった。ナキュバクタム代謝物(M1/M2)はナキュバクタムに比べ低値で、併用による変動は小さかった。各β-ラクタム系抗菌薬との併用時においても安全性・忍容性は良好で、新たな安全性上の懸念は認められなかった。以上より、セフェピムおよびアズトレオナムを含めいずれのβ-ラクタム系抗菌薬との併用時に薬物相互作用は認められなかった。