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2026/08/06

カンピロバクターの相変異型安定化ライブラリーを用いた相変異遺伝子機能の包括的解析

論文タイトル
Genome-scale dissection of phase-variable gene function in Campylobacter jejuni using a stabilized phasotype library.
論文タイトル(訳)
カンピロバクターの相変異型安定化ライブラリーを用いた相変異遺伝子機能の包括的解析
DOI
10.1128/msphere.00064-26
ジャーナル名
mSphere
巻号
mSphere 11:e00064-26
著者名(敬称略)
山本 章治 他
所属
国立感染症研究所 細菌第一部
著者からのひと言
カンピロバクターが相変異を介して免疫や宿主環境に適応する仕組みを、再現性高く追跡できるようにした。宿主ごとに選ばれる相変異型を捉えることで、病原性の理解を深め、感染対策の新たな標的探索を加速する。

抄訳

食中毒の主要起因菌カンピロバクターは、単純反復配列の変化を介して、表層構造に関わる遺伝子の発現をランダムにON/OFFへ切り替える「相変異」により、免疫回避や宿主環境への適応を行う。こうした適応は、複数の相変異遺伝子のON/OFF組合せ(相変異型)に左右されるが、相変異は確率的に起こるため、機能解析は困難だった。本研究では、多数の相変異遺伝子のON/OFF状態を固定して多様な相変異型からなるライブラリーを構築し、選択圧に応じて優勢となる相変異型の変化を安定的かつ体系的に解析できる技術「PV-GenShift」を確立した。ヒト血清、マウス腸管、ニワトリ腸管での選択実験により、血清抵抗性やマウス定着には、莢膜多糖の修飾に関わる遺伝子を含む特定の相変異型が有利に働くことを示した。一方、ニワトリでは個体ごとに異なる相変異型がみられた。本技術は、相変異型と適応力の関係を解明し、ワクチン、診断・治療法の開発に貢献すると期待される。

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