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2026/08/06

SGLT2阻害薬が人の老化に及ぼす“思わぬ力”

論文タイトル
Dissecting out the unexpected effects of SGLT2 inhibitors on human aging.
論文タイトル(訳)
SGLT2阻害薬が人の老化に及ぼす“思わぬ力”
DOI
10.1210/clinem/dgag207
ジャーナル名
The Journal of clinical endocrinology and metabolism
巻号
The Journal of Clinical Endocrinology & Metabolism, Volume 111, Issue 8, August 2026, Pages 2154–2165
著者名(敬称略)
勝海 悟郎 南野 徹
所属
順天堂大学医学部内科学教室 循環器内科学講座
著者からのひと言

抄訳

SGLT2阻害薬は腎近位尿細管でのグルコース再吸収を抑制し、尿中排泄を促進することで血糖を低下させる糖尿病治療薬として開発された。だが、大規模試験により心血管・腎イベントを減少させることが示され、心不全や慢性腎臓病に対しても心腎保護効果を示すことが確立された。近年、本剤が潜在的に老化抑制に寄与する可能性が注目されている。カロリー制限やケトジェニック状態に類似した代謝適応を誘導し、炎症抑制、ミトコンドリア機能改善、細胞老化への耐性向上をもたらす。さらには前臨床試験において老化細胞負荷の減少やSASP調節作用、そして寿命延長や加齢関連機能低下の改善が報告されており、本剤のセノセラピーあるいはセノリティックとしての潜在性が期待されている。本レビューは、SGLT2阻害薬が心腎代謝疾患のみならず老化に作用しうる分子機序と生理的効果を考察し、抗老化薬・健康寿命延伸薬としての新たな展望を論じる。

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