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2026/09/03

滑膜炎・ざ瘡・膿疱症・骨化過剰症・骨炎(SAPHO)症候群の早期骨関節病期における純粋な溶骨性骨病変

論文タイトル
Purely osteolytic bone lesions in the early osteoarticular phase of synovitis, acne, pustulosis, hyperostosis and osteitis syndrome
論文タイトル(訳)
滑膜炎・ざ瘡・膿疱症・骨化過剰症・骨炎(SAPHO)症候群の早期骨関節病期における純粋な溶骨性骨病変
DOI
10.1136/bcr-2026-273281
ジャーナル名
BMJ Case Reports
巻号
BMJ Case Reports CP 2026;19:e273281
著者名(敬称略)
懸樋 英一,他
所属
鳥取市立病院 総合診療科
著者からのひと言
本症例では、骨病変だけでなく、先行していた皮膚所見を含めて臓器横断的に情報を統合することで、早期のSAPHO症候群を診断しました。診断の不確実性や患者の意向を踏まえて骨生検を見送り、その後も継続的に再評価した診療過程が、同様の症例における意思決定の一助となれば幸いです。

抄訳

 SAPHO症候群は、滑膜炎、ざ瘡、膿疱症、骨化過剰症、骨炎を特徴とするまれな炎症性疾患である。一般に骨硬化や骨増殖性変化を呈するが、早期には溶骨性病変のみを示すことがあり、悪性腫瘍や感染症との鑑別が問題となる。症例は10歳代後半の女性で、前胸部痛と腰痛を主訴に受診した。CTで胸骨、胸椎および腰椎に多発する純粋な溶骨性病変を認めた。一方、手掌と足底には角化や落屑を伴う皮疹があり、画像上、椎間板は保たれ、悪性腫瘍や化膿性脊椎炎を積極的に示唆する所見に乏しかった。臨床所見を統合してSAPHO症候群と診断し、患者との相談のうえ骨生検は行わず、慎重に経過を観察した。治療後、症状と皮疹は改善し、4か月後のCTでは溶骨性病変に硬化性変化が出現した。典型的な部位の溶骨性病変では、皮膚所見を含む臓器横断的な評価と継続的な画像再評価が、早期SAPHO症候群の診断に重要である。

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