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2026/09/07

単一の細胞外糖鎖がAMPA受容体のゲーティングとシナプス可塑性・記憶の持続をつなぐ

論文タイトル
A single extracellular glycan links AMPA receptor gating to synaptic plasticity and memory persistence.
論文タイトル(訳)
単一の細胞外糖鎖がAMPA受容体のゲーティングとシナプス可塑性・記憶の持続をつなぐ
DOI
10.1073/pnas.2607934123
ジャーナル名
Proceedings of the National Academy of Sciences of the United States of America
巻号
Proc. Natl. Acad. Sci. U.S.A. 123 (36) e2607934123
著者名(敬称略)
緑川 良介, 若園 佳彦, 髙宮 考悟 他
所属
宮崎大学 医学部 機能制御学講座 統合生理学分野
著者からのひと言
これまでの糖鎖研究が、糖鎖そのものの構造と機能に集中していたのに比し、本論文ではある部位特異的な糖鎖修飾の有無が神経機能のスイッチとして働き、かつこの糖鎖修飾率が変移して調節機能として働くところが、非常に興味深いところと思われます。

抄訳

脳では、神経細胞どうしがシナプスを介して情報を伝えています。AMPA受容体は、脳内の速い情報伝達を担うとともに、学習や記憶に重要な役割を果たすタンパク質です。本研究では、AMPA受容体を構成するGluA1のN401という部位に付加された糖鎖に着目しました。その結果、この一か所の糖鎖修飾が、AMPA受容体のチャネル機能や脂質ラフトへの局在、神経活動に伴う受容体の内在化を調節していることが分かりました。さらに、N401糖鎖を欠くGluA1を持つマウスでは、海馬における長期増強(LTP)の維持が障害され、記憶の保持にも異常が認められました。これらの結果から、AMPA受容体の単一の糖鎖修飾が、シナプス可塑性と記憶の持続を支える重要な分子機構であることが示されました。

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