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2026/09/08

未成熟Gagへのレナカパビルの結合は巨大ウイルス粒子を誘導し、プロテアーゼ依存的なウイルス放出阻害を引き起こす

論文タイトル
Lenacapavir binding to immature Gag induces giant virions and causes protease-dependent inhibition of viral release.
論文タイトル(訳)
未成熟Gagへのレナカパビルの結合は巨大ウイルス粒子を誘導し、プロテアーゼ依存的なウイルス放出阻害を引き起こす
DOI
10.1073/pnas.2609634123
ジャーナル名
Proceedings of the National Academy of Sciences of the United States of America
巻号
Proc. Natl. Acad. Sci. U.S.A. 123 (36) e2609634123
著者名(敬称略)
Wright Andrews Ofotsu Amesimeku 門出 和精
所属
熊本大学大学院 生命科学研究部 微生物学講座
著者からのひと言
レナカパビルは年2回の投与でHIVを抑制できる画期的な薬剤ですが、その作用にはまだ多くの謎が残されています。 今回、レナカパビルによってHIVが通常とは異なる巨大な粒子を形成し、感染性を失うという新しい現象を発見しました。 この発見が、レナカパビルの作用をより深く理解し、次世代のHIV治療・予防薬の開発につながることを期待しています。

抄訳

レナカパビル(LEN)は、年2回の投与で効果が持続する長時間作用型のHIV-1治療薬であり、治療のみならず曝露前予防(PrEP)への応用も期待される重要な抗ウイルス薬です。一方、HIV-1のウイルス産生後期におけるLENの作用機序には不明な点が残されています。本研究では、LENがウイルス粒子形成過程の前駆体Gagに作用し、細胞内でのGagの異常なプロテアーゼ依存的切断を促進することで、正常な粒子形成と放出を阻害することを明らかにしました。また、LENは細胞膜上に異常なGag集積を誘導し、GagとEnvを含む直径200 nmを超える巨大なLEN誘導ウイルス様粒子(LENiVLPs)を形成させました。これらの粒子は膜融合能を保持する一方、感染後のウイルス複製に障害を示し、非感染性でした。さらに、LENはp24の抗体認識にも影響し、p24 ELISAではウイルス放出阻害が過大評価される可能性を示しました。本研究は、LENの新たな作用機序を明らかにし、次世代カプシド阻害薬の開発に重要な手掛かりを提供します。

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