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2026/09/11

小型GAD67プロモーターを用いた抑制性ニューロン標的AAV遺伝子治療によるてんかん発作抑制

論文タイトル
A compact GAD67 promoter enables inhibitory neuron-targeted AAV gene therapy for seizure suppression
論文タイトル(訳)
小型GAD67プロモーターを用いた抑制性ニューロン標的AAV遺伝子治療によるてんかん発作抑制
DOI
10.1016/j.ymthe.2026.06.007
ジャーナル名
Molecular Therapy
巻号
Molecular Therapy, 2026; 34, 5510-5526
著者名(敬称略)
深井悠貴 平井宏和 他
所属
群馬大学未来先端研究機構 ウイルスベクター開発研究センター
著者からのひと言
薬剤抵抗性てんかんでは、新たな作用機序に基づく治療法の開発が求められています。本研究では、抑制性ニューロンで特異的に働く超小型プロモーターcmGAD67とGABA合成酵素であるGAD65を組み合わせ、神経回路の興奮・抑制バランスを遺伝子治療によって是正する新たなアプローチです。cmGAD67搭載AAVは、てんかんのみならず、興奮・抑制バランスの異常を伴うさまざまな神経疾患への応用も期待されます。

抄訳

てんかんでは、神経回路における興奮と抑制のバランスが崩れ、過剰な神経活動が生じる。本研究では、抑制性ニューロンに選択的に遺伝子を発現させる410塩基対の小型GAD67プロモーター「cmGAD67」を開発した。cmGAD67は、AAVベクターへの搭載に適した小ささでありながら、強い転写活性と高い抑制性ニューロン特異性を示し、特にパルブアルブミン陽性介在ニューロンに効率よく遺伝子を発現させた。さらに、cmGAD67を用いてGABA合成酵素GAD65を発現するAAVベクターをマウスに投与したところ、脳内GABA量が増加し、複数のてんかんモデルマウスにおいて異常脳活動やてんかん発作が抑制され、不安様行動や生存率も改善した。本成果は、薬剤抵抗性てんかんに対する新たな遺伝子治療法の開発につながることが期待される。

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