抄訳
本研究では、長野県で患者検体から分離された偏性嫌気性菌 Prevotella bivia GTC18476 の完全ゲノム配列を決定した。Oxford Nanopore TechnologiesによるロングリードシーケンスとDNBSEQによるショートリードシーケンスを組み合わせたハイブリッドアセンブリにより、本株が2本の環状染色体(1.30 Mb、1.21 Mb)および1本のプラスミド(19 kb)から構成されることを明らかにした。ゲノム解析の結果、2,088個のコード配列、12個のrRNA遺伝子、50個のtRNA遺伝子を同定するとともに、メトロニダゾール低感受性に関連する可能性のある薬剤耐性遺伝子 nimK を検出した。本研究で得られた完全ゲノム情報は、P. bivia のゲノム構造および薬剤耐性機構の理解を深めるとともに、比較ゲノム解析や嫌気性菌の薬剤耐性監視に資する基盤データとなる。