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2026/09/24

 日本の城崎温泉から分離されたThermus株の完全ゲノム配列

論文タイトル
Complete genome sequences of Thermus strains isolated from Kinosaki Hot Spring in Japan
論文タイトル(訳)
 日本の城崎温泉から分離されたThermus株の完全ゲノム配列
DOI
10.1128/mra.00315-26
ジャーナル名
Microbiology Resource Announcements
巻号
Microbiol Resour Announc 15:e00315-26
著者名(敬称略)
大道 春輝 宮崎健太郎 他
所属
大阪大学 生物工学国際交流センター 分子微生物学研究室
著者からのひと言
Thermus 属は、高温環境に適応した好熱菌で、耐熱性DNAポリメラーゼの発見を通じてPCRの発展にも大きく貢献してきました。一方で、その多様性にはまだ分かっていない部分も多く残されています。今回、40~80℃という幅広い温度域で生育するユニークな Thermus 株を発見しました。 極限環境には、まだ見ぬ Thermus が存在しているかもしれません。こうした株を見つけ、そのゲノムを一つひとつ読み解くことが、Thermus の新たな特徴や可能性を見いだすことにつながると考えています。

抄訳

本研究では、兵庫県の城崎温泉から分離した高度好熱菌 Thermus 属5株について、完全ゲノム配列を決定しました。Oxford NanoporeによるロングリードとIlluminaによるショートリードを組み合わせたハイブリッドアセンブリを用いて解析した結果、T. thermophilus 2株、T. brockianus 1株、T. brevis 2株に分類されました。特に、T. brevis については、本研究が初の完全ゲノム配列の報告となります。また、T. thermophilus および T. brockianus では既知の Thermus 属メガプラスミドと相同性を示す大型環状DNAが確認された一方、T. brevis では認められず、関連遺伝子は染色体上に存在していました。本研究で得られたゲノム情報は、Thermus 属の多様性の理解を深め、今後の好熱菌研究を支える基盤となることが期待されます。

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