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2026/10/01

ヒト腸内から分離された新種Anaerostipes stercorihominis sp. nov. の提唱

論文タイトル
Anaerostipes stercorihominis sp. nov., isolated from human faeces.
論文タイトル(訳)
ヒト腸内から分離された新種Anaerostipes stercorihominis sp. nov. の提唱
DOI
10.1099/ijsem.0.007276
ジャーナル名
International journal of systematic and evolutionary microbiology
巻号
Int. J. Syst. Evol. Microbiol. 2026;76:007276
著者名(敬称略)
田辺 倫己、久富 敦、坂本 光央、遠藤 明仁 他
所属
東京農業大学 応用生物科学部
著者からのひと言
酪酸産生菌はヒトの健康維持に重要な役割を担う腸内細菌で、“腸内での酪酸産生菌の減少は万病の元”なのではないかと考えています。本菌がヒトの健康に及ぼす影響はまだわかっていませんが、本研究成果がヒトのウェルビーイングにつながればと考えています。

抄訳

Anaerostipes属は健常成人の腸内における主要な酪酸産生菌属の一つであり、腸内における存在量の低下は様々な疾病発症と関連する可能性が示唆されている。我々はヒト腸内有用菌の分離を進める中で、健常成人腸内から 17EGHSPOS18-1T 株を取得した。本菌株について多相分類学的な評価を行い、本菌がAnaerostipes属に分類される新種の酪酸産生菌であることを明らかにし、Anaerostipes stercorihominisとして提唱した。本菌種は近縁種と比較して利用可能な炭水化物の種類が限られており、この特徴はゲノム上にコードされる糖加水分解酵素の種類や数が限られていることと一致した。また、他のAnaerostipes菌種と同様に、糖からだけでなく、乳酸からも酪酸を産生する能力があることが明らかとなった。これは他の酪酸産生菌ではあまり見られない特徴であり、ビフィズス菌などの共生細菌が産生する乳酸からも酪酸を産生する能力があることから、ヒトの健康維持に重要な役割を担っている可能性も考えられた。 さらに、本研究を進める過程で、これまで別種として報告されていたAnaerostipes hominisとAnaerostipes faecisは同一種であることを明らかにし、A. faecisをA. hominisに統合することを提案した。

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