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2026/10/02

SARS-CoV-2感染に伴う広範な炎症性付着物および高度な声門下浮腫により重篤な気道閉塞を来した小児例

論文タイトル
Critical airway obstruction associated with extensive subglottic inflammatory slough and oedema following severe acute respiratory syndrome SARS-CoV-2 infection in a child
論文タイトル(訳)
SARS-CoV-2感染に伴う広範な炎症性付着物および高度な声門下浮腫により重篤な気道閉塞を来した小児例
DOI
10.1136/bcr-2026-273982
ジャーナル名
BMJ Case Reports
巻号
BMJ Case Reports CP 2026;19:e273982
著者名(敬称略)
太田 陽一朗 大村 和弘 他
所属
東京慈恵会医科大学 耳鼻咽喉科学教室
著者からのひと言
 SARS-CoV-2感染では、典型的なクループの好発年齢を超えた小児であっても、広範な炎症性付着物や高度な声門下浮腫により、急速に重篤な気道閉塞へ進展するリスクがあります。本症例を通して、適切な喉頭評価、耳鼻咽喉科・麻酔科・小児科等が緊急時に連携できる体制構築、そして迅速な気道確保の重要性を共有できれば幸いです。

抄訳

本症例は、SARS-CoV-2感染に伴う広範な炎症性付着物と高度な声門下浮腫により重篤な気道閉塞を来した小児の1例である。基礎疾患のない学童期児が咽頭痛と進行性呼吸困難で受診した。喉頭内視鏡検査で声帯周囲に広範な炎症性付着物を認め直ちに手術室へ搬送した。搬送中に意識消失と酸素飽和度の80%への低下を認めたが、ビデオ喉頭鏡下に閉塞物質を除去したところ自発呼吸と意識が回復した。高度な声門下浮腫のため内径4.5 mmのチューブで気管挿管を行った。翌日に自己抜管を認めたが、アドレナリン吸入とデキサメタゾン投与により再挿管を回避し、保存的加療のもと第10病日に退院した。本症例は、SARS-CoV-2感染がクループ好発年齢を超えた小児にも重篤な気道閉塞を引き起こし得ることを示し、適切な設備環境と多職種連携による迅速な気道管理の重要性を示唆している。

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