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2026/10/02

同一プライマーによる次世代シーケンシングと定量 PCRの併用による人工関節周囲感染症診断における可能性

論文タイトル
The diagnostic potential of combined quantitative polymerase chain reaction and next-generation sequencing using the same primers for periprosthetic joint infection.
論文タイトル(訳)
同一プライマーによる次世代シーケンシングと定量 PCRの併用による人工関節周囲感染症診断における可能性
DOI
10.1128/spectrum.04128-25
ジャーナル名
Microbiology spectrum
巻号
Microbiol Spectr 14:e04128-25
著者名(敬称略)
植田 成実
所属
日本赤十字社 和歌山医療センター 整形外科
著者からのひと言
本研究では、整形外科領域でこれまでほとんど検討されてこなかった低バイオマス検体のNGS解析に着目し、qPCRによる菌量評価と各種対照、汚染除去解析を組み合わせ、NGS結果を信頼して解釈するための定量的な境界を検討しました。本手法はPJI診断のみならず、低バイオマス検体を扱う他の診療領域におけるNGSの信頼性向上と今後の発展にもつながることを期待しています。

抄訳

人工関節周囲感染症(PJI)では、培養検査で原因菌を同定できない症例があり、次世代シーケンシング(NGS)による遺伝子診断が期待されている。一方、低バイオマス検体では環境由来のコンタミネーションが結果に影響するが、整形外科領域では十分な定量的検討が行われていなかった。本研究では、16S rRNA遺伝子V1–V2可変領域を標的とした同一プライマーによる定量PCR(qPCR)とNGS(Fusion Method)を行い、QIIMEによるシーケンス解析に加え、定量positive control、negative controlおよびmock communityを用いた検証と、decontamによる汚染候補配列の除去を行った。 qPCRは高い再現性を示し、NGSで細菌を安定して同定できる菌量に基づく定量カットオフを設定した。また、培養陰性例でも細菌を検出し、その後の臨床経過と一致する症例を認めた。qPCRによる菌量評価と汚染除去の併用により、低バイオマス検体におけるNGS結果の信頼性を高められる可能性が示された。

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