本文へスキップします。

【全】メガメニュー
H1

国内研究者論文詳細

日本人論文紹介:詳細

2026/10/06

HNF1A・ABCC8 二遺伝子病的バリアントから明らかになった若年発症糖尿病(MODY)の病態機序

論文タイトル
Digenic HNF1A and ABCC8 variants provide mechanistic insight into early-onset diabetes
論文タイトル(訳)
HNF1A・ABCC8 二遺伝子病的バリアントから明らかになった若年発症糖尿病(MODY)の病態機序
DOI
10.1210/clinem/dgag183
ジャーナル名
The Journal of Clinical Endocrinology & Metabolism
巻号
The Journal of Clinical Endocrinology & Metabolism, Volume 111, Issue 10, October 2026, Pages 2827–2836
著者名(敬称略)
本田 真希江 堀川 幸男 他
所属
岐阜大学大学院医学系研究科 糖尿病・内分泌代謝内科学/膠原病・免疫内科学
中部国際医療センター ゲノム医療研究センター・健康管理センター
著者からのひと言
MODY疑い例では、一つの原因遺伝子が同定されても、他の病的バリアントが発症時期や病態を修飾する可能性がある。本研究は、HNF1AとABCC8の病的バリアントの相加的作用を機能解析により示し、複数のMODY関連遺伝子を評価する重要性を明らかにした。

抄訳

MODY様家系の発端者にHNF1A、HNF1B、ABCC8の3遺伝子に4変異を同定した。機能解析の結果、HNF1A p.Ser551Lysfs*2は転写活性が野生型の約5%に低下し、ABCC8 p.Arg298Cysはチャネル活性が77%に低下した。一方、HNF1Bともう片方のABCC8のバリアントは野生型と同等であった。家系解析ではHNF1AとABCC8の病的バリアントをそれぞれ糖尿病罹患した父と母から継承し、両変異を有する発端者は両親より早期に発症していた。子宮内高血糖曝露に加えてHNF1AとABCC8の病的バリアントが相加的に作用してMODYの発症に寄与することを機能解析により示し、複数のMODY関連遺伝子を評価する重要性を明らかにした。

論文掲載ページへ