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2026/10/21

 ジンベエザメ(Rhincodon typus)の糞便から分離された新種細菌,Ureaplasma rhincodontis sp. nov.

論文タイトル
Ureaplasma rhincodontis sp. nov. isolated from the faeces of whale shark (Rhincodon typus)
論文タイトル(訳)
 ジンベエザメ(Rhincodon typus)の糞便から分離された新種細菌,Ureaplasma rhincodontis sp. nov.
DOI
10.1099/ijsem.0.007317
ジャーナル名
International Journal of Systematic and Evolutionary Microbiology
巻号
International Journal of Systematic and Evolutionary Microbiology  Volume 76, Issue 10
著者名(敬称略)
瀬川 太雄 他
所属
日本大学生物資源科学部 獣医学科 獣医衛生学研究室
著者からのひと言
 本分離株の名称「TOSA-KAIYUᵀ」は,ジンベエザメが飼育されていた高知県土佐の地名と,共同研究先である海遊館にちなんでいます.
イルカ由来のUreaplasma cetiの培養で得た知見をもとに,ジンベエザメの糞便から新たなウレアプラズマ属細菌を分離できました.
株名には,採取地と研究をともに進めてくださった海遊館の皆様への感謝を込めています.

抄訳

 これまでに私たちは独自の培養法を確立し,イルカから新種細菌Ureaplasma cetiを分離することに成功しました(Segawa et al., Int J Syst Evol Microbiol. 2025).
一方、ジンベエザメ(Rhincodon typus)の糞便には,U. ceti と近縁と考えられるウレアプラズマ属細菌が優占することが報告されていましたが,培養分離には至っていませんでした.
そこで本研究は,U. cetiの培養法を基盤に条件を応用することで,ジンベエザメの糞便からこの細菌の分離培養に成功しました.
そして分離株の全ゲノム解析および培養性状の解析を行った結果,本菌がウレアプラズマ属の新種であることを明らかにし,ジンベエザメの学名に因んで「Ureaplasma rhincodontis」と命名しました.
これまで正式に命名されたウレアプラズマ属細菌はすべて恒温脊椎動物から分離されており,本菌は変温脊椎動物から初めて分離・培養されたウレアプラズマ属細菌に位置付けられます.

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